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長い道を抜け、スノードロップへと到着した一行。
それと同時にブレーミーの携帯に着信を告げる電子音が鳴る。
ブレーミー「? ライカさんからの、メール? ……『お前達が気にしていた人物が来た』。なんだって!」
ショーゴ「まさにすれ違いだな。仕方がない。扉を開けてもらったらすぐに戻ろう。」
ブレーミー「え? 日時はボクらが出発してすぐじゃない! 本当タイミング悪いなぁ……」
ユッキー「……ならばあのタイミングで閉められたのは。……何らかの合図である可能性もある。」
ヨシマーサ「え? ま、まさか。そんなことないですって。」
ユッキー「フローライトならば、ありうる。そういう奴だ。」
ヨシマーサ「いや、そんなことは」
ユッキー「ヨシ、お前。フローライトの知り合いか何かか? 何故庇う?」
ヨシマーサ「庇ってなんかいませんって。兄貴の、気にしすぎだと思ってるだけですって。」
ユッキー「……そうか。じゃあ戻ろう。」
来た道を引き返すブレーミー達。しかし再び異変。
ブレーミー「だから! 何でくるたびくるたび仕掛けが直っちゃうの!?」
ニーナ「そういえばさっき……扉の開閉を行うと仕掛けが戻るようにいたずらされていると、開けてくださった人がいっていたような……」
ブレーミー「つまりあれ? しばらくは扉の開閉のたびに仕掛け解いて鍵とって扉開けろってこと? 無茶苦茶だよ!」
シアン「たちの悪いいたずらだな、まったく。まあ、レベル上がっていいけど。」
ユッキー「……嵌められたか?」
ブレーミー「……嵌められてる? ボク達が? まさかね。ボク達をわざわざ足止めする理由なんてまったくないはずよ……」
ヨシマーサ「オレ達にそんな重要要素ないだろ。気にするこたねぇーよ。」
数日後、ドラッケンに到着し、そこで見た物。
それは 天高く貫く白い光が収縮し消えていく所だった。
ユッキー「なんだ! あの天高く貫く、白い光は!?」
ショーゴ「……な、なに? カスミの、ブラスターか? 何故……!」
ブレーミー「……! あれ、カスミちゃんのなの? ……だとしたら! 急いで探そう! ドラッケンは広いから、手分けして!」
ブレーミー(遠ざけておきたかったのはショーゴ? カスミちゃんが狙い? 何のために? ……プリシアナッツのことと関係なければいいんだけど。)
おまけ
スノードロップにて。
ニーナ「……こんな風にここの開錠を行っていたんですね。だから町にはモンスターは入ってこない……もし、これが壊れたら……」
ショーゴ「ん? のんびりしてるとおいていかれますよ、ニーナさん。」
ニーナ「あ、ああ。ごめんなさい。」
ショーゴ「ニーナさん、その装置は結構単純な作りなんですよ。いつ、誰がいじっても大丈夫なようにわざと単純に作ってあるんだそうです。ですからどうせ見るならドラッケン側のほうがいい。」
ニーナ「え?」
ショーゴ「だって困るでしょう? モンスターに壊されたりした時、いちいち技術者呼ぶのも。だからあえてこちら側は単純に作ってあるんですよ。複雑なのがいいってわけじゃないんです。ドラッケン側は技術者の心配がないので複雑なんです。だから見るならドラッケン側です。」
ニーナ「……こういうものも、考えて作ってあるんですね。ショーゴさんってこういうものに詳しいんですね。」
ショーゴ「……カスミですよ。あいつ、機械弄りが好きですからね。」
ショーゴ(もっとも。あのブラスターを使いたいがために勉強してた、ってところもあるがな……)
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