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2011年1月16日に公開しました、第2PT第13話です。
1日で2更新かけているため2更新分となっています。
ダイ周りに若干の加筆があります。

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一人単独行動していたナーシャは義塾出入り口に向かうと、見慣れたメンバーが待っていた。
しかし、そこには先に戻っていったはずのロビンの姿がない。

ナーシャ「……あれ、ロビンは?」

ダイ「え? ナーシャさんに声かけにいくって言って、そのまま……」

あっちゃん「あら、すれ違い~?」

ナーシャ「それはないわ。少し前まで確かに2人でいたもの。先に行ってるっていってたのに……」

リュー「2人きりだったの? ……いや、聞くのは野暮ね。そう、先に行ってるっていってたの。おかしいわね。」

あっちゃん「そこで聞かないのがリューよね~ 突付いちゃえばいいのに~」

リュー「あいにくアタシはそういう話はきちんと2人が胸のうちにしまっておくものだと思ってるの。あんたと違ってね。」

ナーシャ「なんで勝手にロビンとの恋話にしてるのよ、あんた達は……!」

ダイ「でも変だよね。ボク、ちょっと探してこようか? 多分みんなが見に行くよりは早いだろうし、行きそうな場所も多少わかるし……」

ヒルター「そうだな、ダイ、頼めるか?」

リュー「あまり遅くなっちゃダメよ? あと知らない人にはついていかないこと!」

あっちゃん「リュー? ダイだって小さいけど大人よ~? そんなの言われなくてもわかってるでしょ~?」

リュー「それはそうだけど……なんというか、目が離せないのよねぇ……ダイは。」

ダイ「……いつも目を離すと倒れちゃってて、その、ごめんなさい……」

リュー「そういうつもりで言ったわけじゃないのよ!? ああ、遅くなっちゃうわね。ほら、いってらっしゃい?」

ダイ「うん、いってきます!」

ダイ(ロビンが1人か……最近は女の人に声を掛けることもないし、多分1人で考えたいことでもあったんだろうから水辺かな。考え事をする時は池とか海とかそういうところに限るって昔言ってたし。)


ダイ(あっ、やっぱりため池の側にいたんだ。きのせいかな? なんだか凄く真剣そうな……まあいいや、声を掛けて聞けばいいや。)

ダイ「おーい! ロビン!」

ロビン「……ダイ? なんだ、どうしたんだよ。」

ダイ「どうしたんだよ、じゃないよ! こんな所で考え込んで! みんな待ってるよ?」

ロビン「あ、も、もうそんな時間だったか? 悪い悪い。」

ダイ「……ナーシャさんと、何かあったの?」

ロビン「いや、何でも……いや、何もないこともないか。変に誤魔化した所でこんなことしてりゃ、何かあったってバレバレだよな。」

ダイ「話せないことなら、しょうがないけれどさ。内容次第ではボクも協力するから。」

ロビン「いつも悪い……あのさ。俺が前、ドラッケンから退学処分受けたって話、覚えてるよな?」

ダイ「ああ……酷いよね、その話。入学金払ってたはずなのに払ってないことにされて追徴金とかいって法外な金額提示されて……だからボクもお父さんに掛け合ってロビンのプリシアナの入学金援助をお願いしたんだよ? 会って間もない頃だったけど、それでもロビンが嘘でそんな事をいうような奴じゃないって知ってたからね……でもなんでその話が出てくるの?」

ロビン「……どうも、原因がな、ナーシャの関係らしい。」

ダイ「え? えええ!? いや、確かにドラッケンあたりで、あ、もしかして昔あってるかもな~ぐらいは思ったけどさ! そんなわけ……」

ロビン「しかもだ。どうも俺の初恋の人らしい。」

ダイ「……確か、真夜中にあった赤毛のお姫様……だっけ。去り際に『あんたみたいなおせっかいな奴、絶対、忘れないんだから』っていって連れられていったんだっけ? かなりキツイお姫様……あれ? この台詞、ナーシャさんなら言いかねない……」

ロビン「そうだよ……なんで気がつかなかったんだ? 確かにあの時、顔なんて見てないけど。いや、泣き顔は見たけど。……再会の挨拶が、あれ? 何してんだ俺……って思うとさ……ほら、後悔ってもんがさ……どうしたらいいんだ、俺……」

ダイ「えっと。ナーシャさんは、それに気がついて……」

ロビン「向こうも俺の顔ははっきり見てない。名乗ってもないんだし、気づきもしないだろ。でも特徴だけはしっかり覚えてた。緑髪の、長髪だって……忘れないは、本当だったんだ……」

ダイ「……ど、どうするのさ。向こうは気づいていない、でもロビンは気づいちゃったんでしょ? 言うべきじゃ」

ロビン「いえるか! 言うとしてもどう切り出せって言うんだよ! ナーシャの中では神格化されちまってるぞあれ! ……しかも、よく考えればヒルターの奴は緑髪の長髪……」

ダイ「え、ええ! も、もしかしてナーシャさんが最初に加入条件にヒルターさん出したのってまさか……」

ロビン「ようやく、ようやくナーシャがこのパーティーにした意図が繋がっただろ……ナーシャは本気で俺を探してたんだ……! 昔の緑髪の長髪の、俺を! でも……」

ダイ「……言い出したくても、言い出せないと。」

ロビン「こっちは家族が人質みたいな物だからな……下手に、動けない。『監視』の正体はわかったし、過度に恐れることもないことはわかったけど、やっぱりあいつは何とかしなくちゃならない。あいつを何とかしない限り、何も、できない。」

ダイ「ナーシャさんをつれて言ったって言う、お付のフローライトさん?」

ロビン「ああ……あいつにばれたら、何されるかわからない。今、一緒にいるお前もだけど、リューさんやあっちゃんさん……ヒルターまで巻き込みかねない。だからダイ。このことは今は2人だけの内緒にしておいてくれるよな?」

ダイ「……でも、きちんと必ず自分で言うんだよ? ナーシャさんにとっても、ロビンにとっても。それが一番いいはずだから。」 

ロビン「わかってるって……さて。戻るか。」

 


おまけ
リュー「そういえばナーシャの緑の長髪の王子様の話、どう思った?」

あっちゃん「え? ヒルター様でしょ~? でもそれだとナーシャちゃんはもう目的達してことになるから違うわよね~」

リュー「これ、ロビンだったら面白いわよね。」

あっちゃん「あいつ短髪じゃない~」

リュー「髪なんてきればいいし。」

あっちゃん「リュー、髪って言うのはね~ 女の命よ~? そうホイホイ切っていいものじゃないわ~」

リュー「ロビンは男でしょうが……」

あっちゃん「男でも一緒よ~ 失恋でもない限り切るなんてもったいないわ~」

リュー「じゃあ、やめさせられたのを振られたと勘違いしてとか。お嬢様でしょ? それくらい出来ると普通思うし……あ、でも家出た時の服装ってお嬢様に見える服装してたのかしら?」

あっちゃん「リュー? 確かに面白いとは思うけどそんな偶然、重なりまくるはずないじゃない~?」

リュー「……そうよねぇ……」

あっちゃん「でも、確かに妄想して楽しむ分には十分すぎるお話よね~ この後が楽しみ~!」

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