1更新分ですので少々お手入れしてみました。
マクスラーク「……もう何度目だろうね、ここは。」
再び、プリシアナッツの木の下に到着したタスク達。
依然きた時と違うのはその場にアサミンではなくツカヅチがいる。
それだけだった。
マクスラーク「さて、ツカヅチ君。当時のことをいろいろ教えてくれないだろうか?」
ツカヅチ「そうですね、とりあえず、私が実験をしたあの場所へ行きましょうか。」
ミュール「あたし達は何してればいい? どうせそんなゾロゾロいけるような場所でもないでしょう?」
ツカヅチ「あ、確かに……あの場所は結構狭いですからね。」
マクスラーク「ふむ。ならばミュール君とタケシ君、君達は僕達と一緒に来たまえ。君達ならではの感性で意外なことに気づけるかもしれない。」
ミュール「探偵助手って感じね。なんかいいノリだわ~!」
タケシ「真面目にやるっす! 遊びに来てるんじゃないんっすよ!」
ミュール「はいはい、わかってるわよ。」
タスク「俺とちあきは?」
マクスラーク「そうだね……以前ミュール君が見つけた洞穴。あそこでまっていてくれるかな? あそこならモンスターに見つかりにくいだろうし、見つかったとしても入り口で2人で封鎖してやれば1体ずつ倒しやすいだろう?」
ちあき「わかりました。」
マクスラーク(ちあき君、これは僕からのほんの気持ちさ。……上手くやりたまえ。)
ちあき(別に気にしなくてもいいのに……)
タスク「ん? 何の話だ?」
ちあき「別になんでもないのよ。」
マクスラーク「何、タスク君に変なことをしてはいけないよと注意したのだよ。」
タスク「!? ちあきにそれ言うなよ! それはお前だろうが!」
マクスラーク「ハハハ! じゃあ君が、の方が良かったかな?」
タスク「するかよ! ほら、さっさといけよ!」
マクスラーク「ハハハッ、そんな、冗談じゃないか。では、いってくるよ!」
そして洞穴に残される2人。
ちあき「ねえ、タスク。」
タスク「ん? なんだ?」
ちあき「冒険を初めて大分たつけど……まだ、なれない?」
タスク「いや、大分慣れた! 最初は何がなんだかさっぱりだったけど……やっぱり冒険って楽しいよ。……ちあきもいるし。」
ちあき「……私も、そうよ。あーあ。こんなことなら最初からきちんと貴方に話して一緒に入学すればよかったわ。」
タスク「本当だよ! きちんといってくれれば俺だって……」
ちあき「そうね。あれは私がちょっと、悪かったわ。でも、言わないとわからないなんて……タスクも、まだまだよね。」
タスク「ううう、だってさ。お前があんな風に考えてるなんて考えもしなかったんだよ。守られているだけじゃ嫌だなんて。」
ちあき「私は元々そうよ。今だってそう。誰かが傷つきそうになっているのに、自分が何もできないなんて嫌だもの。それが、タスクならなおさらよ……」
タスク「ちあき……俺……!? な、なんだあれ!」
ちあき「何を驚いて……あれはドラッケンの方向!? 一体、何が打ち上げられて!」
洞穴から見えた天を貫く白い光。
それはマクスラーク達も見えた様子でタスク達のいる洞穴へ急ぎ足で駆けつけてきた。
マクスラークたちが戻ってきた頃には白い光は消えており、あたりは元の静寂を取り戻していた。
タスク「な、なんだったんだ、あれ!」
マクスラーク「あれはドラッケンの方向だね。何かがあったのかもしれない……」
ツカヅチ「まさか、カスミさんがいつも持ってたあの銃じゃ……考えすぎですよね……」
マクスラーク「君から見て、彼女のいつも持っている銃は、あのような威力の出せる品物なのかな?」
ツカヅチ「さくや先輩の事件の際にちらりと見ただけですが……私も、そしてさくや先輩も。危険な物だと判断できる程度の、丁寧な作りの銃でした。」
マクスラーク「何故そんなものをとは、問わなかったのかい?」
ツカヅチ「どうも彼女もあの銃の話は余りしたくない様子で……機をみて、その話題に持っていこうとするといつもはぐらかされてきたんですよ……」
マクスラーク「……そうなると、連絡が取れないブレーミー君のことも心配になってくるね。仕方がない。ここはこの辺りで切り上げて急いでドラッケンへ向かおう。」
タスク「何事もないといいんだけどな。」
ちあき「そうね……」
おまけ
ミュール「しかし残念だったわね、あんた達。」
タスク「何が?」
ミュール「あんな光がでてこなけりゃ、もう少し2人きりだっただろうにね?」
ちあき「……そうね、ちょっと、残念。」
タスク「ん? なんだ、そういう意味かよ。気にしてないって。まだまだ、旅は続くんだから機会なんていくらでもあるって!」
ミュール「あんたは前向きねぇ……ま、そこがいいところか。」
----↑ここまで↑----