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2011年1月7日~9日に公開しました、第2PT第10話です。
ちょうど1年前からのスタートの3更新分です。
ちょうど1年前からのスタートの3更新分です。
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タカチホ義塾に到着した6人。
リュー「ここも久しぶりね~」
あっちゃん「そうねぇ……ここも相変わらずね~」
ヒルター「ここがタカチホ義塾か……趣があって、なかなかいいな。」
ロビン「へぇ……制服が独特で可愛いな。」
ダイ「……ロビン、他にいうことないの?」
ナーシャ「まったくね。」
ロビン「いや、きっとナーシャが着ても似合うよ、うん。」
ナーシャ「別にそんな言葉欲しくない。」
リュー「ほらほら、いつものコントしてないで。さっさと探すわよ。」
ロビン「野郎探しだろ? 詳細な情報がないと探せない。」
あっちゃん「ロビンくんって女の子なら詳細な情報なくても探すわよね~? 男の子も同じように扱ってくれない~?」
ロビン「無理。それに男を捜すより女を探す方が楽ってのは常識なんだぜ?」
ナーシャ「なんでよ?」
ロビン「男はよほど性格までかっこよくないと噂にならないけど、女は体さえよければ男の中ですぐに噂になるからさ。」
リュー「か、簡潔な答えありがとう……まあ、どちらにしてもそうよね。特徴ぐらいないと探せないわよね……うーん、見た目は何処にでもいるフェルパーだし、あいつって……」
あっちゃん「何いってんのよ~ あんなのなかなかいないわよ~!」
リュー「そ、そう? アタシにはカッコいい、まではわかってもそれ以上の違いはよくわからないんだけど……」
あっちゃん「これだからリューはダメよね~ あんなに見た目だけはいいフェルパーなんて義塾探しても多分あいつだけよ~」
ヒルター「結局……特徴はなんなんだ……カッコいいとかかっこ悪いとかじゃ、探せないんだが……」
あっちゃん「ああ、そう。そうですよね~ フェルパー以外にわかる目立った特徴はありません~ あのかっこよさは多分フェルパー限定よ~」
ロビン・ヒルター・ナーシャ・ダイ「……」
リュー「そうなのよ……あえばすぐにわかるけど、探そうと思っても似たのがいっぱいいすぎてわからない。こいつだけに探させる?」
あっちゃん「ちょっと~!? 用事があるのはリューでしょ~! リューだけでも探してくれないと不公平よ~!」
リュー「それは、そうなんだけど……はぁ……じゃあ、先にさつきの方探しましょうか?」
あっちゃん「そうね~ あの子なら知ってるかもね~」
ダイ「さつき?」
あっちゃん「簡単にいうとヒルター親衛隊のなつきちゃんみたいなののこと~」
ダイ「も、物凄く簡潔に言いましたね!?」
リュー「でもその表現、悪くないわよ。もっとも、ヒルター様じゃなくてみなづきだけど。あと盲信してるわけでもないから立ち位置としてはさくやの方が近いのかしら? 補佐役?」
ロビン「みなづきってのがゆづきさんの許婚?」
リュー「そうよ。でもこの名前ってどうもタカチホじゃ結構ありふれてるみたいで……名前だけで探しても無駄よ。あ、さつきもね。」
ロビン「ってことは何かしらの意味があるのか。『みなづき』って言葉には。」
リュー「そうらしいわよ。かなり昔の風習に関する話だから勉強していないアタシは詳しいことは知らないけれど。……あら? よく考えるとなつきちゃんもタカチホっぽいわよね。名前。」
あっちゃん「それを言い出すとさくやもそうよ~? あらら、親衛隊3人ともそうなのね~」
ロビン「……なあ、ヒルター。お前さ。タカチホ関連者に愛される、そんなスキル持ちなんじゃないのか?」
ヒルター「そんなスキル、習得した覚えがない。」
ナーシャ「……いい加減、話戻さない?」
ロビン「おっと。そうだった。いつゆづきさんらが来るかわからないんだ。早めに対処しないと。で、さつきちゃんの方がわかりやすいってのは、なんで?」
リュー「あの子、クラッズなのにカンフーとか格闘家とか。そういう力のいる接近職を好んで修練してるみたいなのよ。だから義塾で知らない人はほとんどいないはずよ。」
ロビン「クラッズって、結構足の早さを生かした盗賊とか意外と知恵もあるから魔法職とか珍しいサポートスキルのある風水とか、そういう系選ぶからな……確かに。その情報で少しは絞れそうだな。」
あっちゃん「まあここは結構黒髪多いからこれはあまり参考にならないと思うけど~ 黒髪短髪……あ、長さは前あったときと違うかもしれないから忘れて~? 他には……接近職ばかりなのに体格はあまりよくないのよね~ 小さいし~」
ロビン「ふむふむ。」
ヒルター「話し方とか性格とかは、特徴あるか?」
リュー「そうね……ゆづきが対応に困るぐらいには、勝気でお喋りね。」
ロビン「それは基準となる人がおかしいからわかりづらい。」
ナーシャ「あの人、どこからどこまで困ってるのかわからないことあるし……もっと明確な、そう、ダイとあったらどうなるとか。そういうので話して。」
ダイ「そこでボクなの!?」
リュー「ゆづきを出したのは、アタシが悪かったわ……でも、ダイね。確かにそっちの方がいいわね。ダイがどうされるかは想像つくし。」
ダイ「ボクってそんなに単純!?」
あっちゃん「単純というか~ そこに突っ込むべき点があったら真っ先に飛んでくる。そんなフェアリーよね~?」
ダイ「そんなフェアリーじゃありませんよ!」
リュー「あっちゃん、ダイで遊ばない。……えっと。ダイがあったら。まず間違いなく」
ダイ「まず、間違いなく?」
リュー「ダイが喧嘩売られてぼこられてボロ雑巾になるわ。理由はうじうじした態度の奴は嫌いだから。まあ、下手に刺激しない限りは大丈夫だろうけど。」
ダイ「そんな人を探さないといけないんですか、ボク!」
リュー「だから、ダイはアタシが一緒にいてあげる。そっちの方が安全でしょ? さつきだって理由なくボコるような真似はしないし。……まあ、貴方が普通に質問してるとボコられかねないけど。」
ダイ「……あ、ありがとうございます……」
ナーシャ「とりあえず、やたらけんか腰のクラッズを探せばいいのね。なんだ、簡単じゃない。」
ロビン「特徴がないといわれまくったフェルパー野郎探しよりは、楽そうだよな。」
さつき「見ず知らずの連中に! なんでいきなり喧嘩腰のクラッズ扱いされなくちゃいけないんだキーーーック!」
ナーシャ「え!?」
ロビン「ナーシャ、危な……グハッ!」
ナーシャ「ロビン!」
リュー「さつき!?」
あっちゃん「あらら、相変わらず早いのねぇ~」
さつき「はずしちゃった……緑のエルフの人ごめんごめん……って、そのやたら間延びした話し方……あっちゃんじゃない!」
あっちゃん「さつきちゃん、お久しぶり~」
リュー「……はぁ……いきなり、こんなことになるなんて……」
さつき「あ、どこかで見たと思ったら! そっちのよくいるバハムーンはリューじゃない。何、髪切ったの?」
リュー「切ってない、元々こうでしょ。」
さつき「冗談冗談。それで何しにきたのよ? しかも見慣れない連中ぞろぞろ連れて。」
リュー「うん、ちょっとみなづきに報告があってね。それできたの。あえる?」
さつき「ん? もしかして今更ゆづき関連? ちょっと遅いんじゃない? みなづき様、待ちくたびれてたわよ?」
あっちゃん「こっちも色々あったのよ~ その報告よ~?」
さつき「ふーん。わかった。みなづき様呼んで来るわ。ここで待ってて。」
ダイ「ねえロビン、さつきちゃんにはアプローチしないの?」
ロビン「クラッズは見た目子供でも大人のパターンはあるが、そもそも俺は見た目子供だけはスルーすることにしてる。」
ダイ「そうだね、それがいいよ。これ以上ロビン、変な属性つけられたくないもんね。」
ナーシャ「……その前に、ロビン、いい加減立ったら?」
ロビン「さっきの蹴りな……見た目より、ダメージでかいんだ……もう少し休ませてくれ……」
-数十分後-
みなづき「リュー! 遅いぞ! 今頃何の報告だ!」
リュー「文句言わないで。そもそもあまり乗り気じゃないっていったでしょうが。」
みなづき「ふん。そんなお前の感情など知らん。で、ゆづきは? ゆづきはどうした?」
ロビン「なんだありゃ!?」
ダイ「うわぁ……典型的な暴君タイプだ……」
ナーシャ「というより、あれは中身は子供タイプだと思うわ。ああいうのは嫌よね。」
ダイ(……ナーシャさんがそれを言うの!?)
あっちゃん「ゆづきはね~ 単刀直入にいっちゃうと記憶喪失なの~ だから諦めて~?」
みなづき「なんだと! オレとのことを忘れてるだと!」
リュー「ちょ、ちょっと! あっちゃんわかってる? こういうのには手順という物が!」
さつき「うわ……流石あっちゃん。理由全部すっ飛ばして物凄く重要なことだけ言っちゃったわ……」
リュー「感心してないでフォローしてよ!」
さつき「だって、どうフォローしろって言うのよ、これ。ワタシだって理由知らないし。そもそも本当? どうしてって聞きたいぐらいよ。みなづき様は多分……そのあたり気にしてないけど。記憶がないことのほうしか気にしてないけど……」
リュー「ああもう! ロビン! ちょっとこっち!」
ロビン「え、なんでこの展開で俺?」
リュー「こういうの慣れてるでしょ? 何とかしてよ!」
ロビン「慣れてないって!」
みなづき「そうだ! どうして記憶が飛んでいる! 説明しろ! 理由によっては……」
ナーシャ(……本当のことを言うとちょっと不味そうね。ロビン、ここは上手く)
ロビン(だから、何で俺だよ!?)
あっちゃん「原因はね~」
ナーシャ(ったく世話が焼けるわね! 後は任せたわよ、ロビン!)
ロビン「えっ! ちょ」
あっちゃん「ムゴッ」
ナーシャ「どう考えても順追って説明していない今の状況でそれいったら責任被せられるの貴方。ヒルター、そっち持って。……はい、退場退場……」
ヒルター「ここは素直にナーシャに従うべきだな、あっちゃん。」
あっちゃん「ムゴッゴゴ!!」
ロビン「しょうがないな……おい、みなづきとかいったな!」
みなづき「なんだ貴様ら、突然出てきて」
ロビン「人に物を頼む時にはきちんと手順ってもんがあるんだよ。そうできない奴は……あんな感じになる。」
ロビンは視線をナーシャに向ける。
ナーシャはダイと結託してあっちゃんを柱にくくりつけている。
取り押さえているのがヒルターだからか。
あっちゃんは比較的大人しいが口に布、体はロープでぐるぐる巻きは流石に痛々しい。
みなづき「……ちょっとぞっとするな。」
ロビン「だろ? リューや俺達は話す気はあるんだ。お願いだから順を追って説明させてくれ。頼む。今回の件は、誰も悪くないんだ。だけど、ことの結果から話すとどうしても誰かが悪く見えちまう。そういう、話なんだ。」
みなづき「ああ……そういうことなら構わんぞ。話せ。」
ロビン「ありがとよ。じゃあまずゆづきさんの記憶喪失の件。これの原因ははっきり言ってわからない。冒険中の事故だってことだけしかな。どの地点で、どれくらい忘れているか、本人もわからないぐらいの状態だ。そして今もそのまんまだ。」
みなづき「つまり、オレとの婚姻の話も完全に忘れていると。」
ロビン「その辺の話は俺は知らない。そういうことならそうなんだろ。そして、この記憶喪失。リューやあっちゃんは最近知った。だから報告できなかった。」
みなづき「リューには、ゆづきから目を離すなといっておいたはずだが?」
ロビン「人と人とのつながりってのは複雑なんだよ。ちょっとこじれるとそれがどこまでも尾を引いちまう。どこかできちんと直さない限りな。」
みなづき「リュー。なにがあった?」
リュー「……その事故の直前ぐらいまでの間だけ言わせてもらうなら、目は一瞬しか離してないわ。その一瞬で起きたこと……記憶喪失に気づけなかったのはアタシの落ち度。それ以降は……アタシも、その……少し、気が引けていたのと、あと上手い奴がいてその妨害でゆづきをしっかり見ることが、できなかったわ……」
みなづき「……なるほど。それでゆづきが戻ってこないのは完全に忘れているから。そしてその原因はわからない、と。リューさんもその事故のことは知っていたが、記憶がなくなっていることまでわからなかった、ということか。だが、事故の地点で」
ロビン「それを言ったらあんたはリューを許したか? 許されないと思うだろ?」
みなづき「……」
ロビン「リューさんだってこのままじゃダメだと思っていたのは確かだよ。だから、どうしたら戻るかを考えている最中だ。ただちょっと時間がかかりそうなんだよ。だから、リューさんに時間をやってくれないか? 俺らも、出来る限り協力する。」
リュー(ちょっと? アタシたち、そんな話した覚えは……)
ロビン(こういっておくのが一番都合がいいんだよ。それにリューさんだってゆづきさんの記憶は戻してやりたいって思ってるだろ? 順序が逆になっただけだって。)
リュー(……それもそうね。)
みなづき「そういうことならしかたがないな。わかった。ただし!」
ロビン「ん?」
みなづき「何も覚えてなかろうがゆづきはゆづきだ。見かけたら声を掛けさせてもらうからな。もしかしたら、それで戻るやもしれん。」
ロビン「そこまでは俺も知らないよ。勝手にすればいいだろ。ただ、向こうは記憶がない。それだけは覚えておけよ。」
リュー(ちょ、ちょっと!)
ロビン(生きている限り可能性は付きまとうんだ。これぐらいは仕方がないだろ。)
リュー(それは、そうだけど……いや、みなづきがゆづきが何も覚えていないことを知らずに接触していざこざになるよりはまだ……)
みなづき「わかってる……リュー。報告ご苦労だったな。今後も頼む。」
リュー「ええ……」
ロビン「これで問題あるか?」
リュー「最悪を回避することはできるから、とりあえずはもうこれでいいわ……どうせ、会った地点で問題にはなるのよ……みなづき側から起さない、これだけでも確約されたのなら……」
ロビン「そうか。だけどこれ以上は、ゆづきさんが解決しなくちゃいけない問題だからな。俺達ができるのはここまでさ。後出来ることといえば……ゆづきさんの記憶が戻る何かを、途中で見つけたらそれをゆづきさんに報告するぐらいだな。多少はわかってるリューさんやあっちゃんさんがいるしな。」
リュー「……そうね、ごめんね、ロビン。こんなことさせて。」
ロビン「いいって。そう思うんだったら今度、ここの制服着てさ、デートしてよ? お代はそれでいいよ。」
リュー「ナーシャに怒られても知らないわよ?」
ロビン「そりゃ怖いから、やめとくかな。」
おまけ
あっちゃん「むぐっぐぐぐ!(もう終わってるんだから解いてよ~!)」
ダイ「……何をいってるのかさっぱりわからないよ……ねえ、そろそろ解いてあげようよ。せめて口だけでも」
ナーシャ「だめよ、そもそも口が一番問題あるんだから解く所なんて1箇所もないわ。ロビン達が確実に仕事を終わらせたか確認するまでは解かない。」
ヒルター「仕事……あれは仕事だったのか……?」
ナーシャ「リューの仕事でしょ? だから、戻ってくるまで待つわ。」
あっちゃん「むぐっ、むぐぐぐぐ! むぐぐ!(ナーシャちゃん、絶対わたしがぺらぺら喋ろうとしたの怒ってるでしょ~! 許して~!)」
----↑ここまで↑----
さつき関連がSNS版から完全リニューアル状態です(※言っている内容も大まかには同じですが細かい所が違います。)
またロビン、リューの台詞も多くに修正が入っております。
ここまで大幅修正は各パーティー第1話以来な気がします(笑)
タカチホ義塾に到着した6人。
リュー「ここも久しぶりね~」
あっちゃん「そうねぇ……ここも相変わらずね~」
ヒルター「ここがタカチホ義塾か……趣があって、なかなかいいな。」
ロビン「へぇ……制服が独特で可愛いな。」
ダイ「……ロビン、他にいうことないの?」
ナーシャ「まったくね。」
ロビン「いや、きっとナーシャが着ても似合うよ、うん。」
ナーシャ「別にそんな言葉欲しくない。」
リュー「ほらほら、いつものコントしてないで。さっさと探すわよ。」
ロビン「野郎探しだろ? 詳細な情報がないと探せない。」
あっちゃん「ロビンくんって女の子なら詳細な情報なくても探すわよね~? 男の子も同じように扱ってくれない~?」
ロビン「無理。それに男を捜すより女を探す方が楽ってのは常識なんだぜ?」
ナーシャ「なんでよ?」
ロビン「男はよほど性格までかっこよくないと噂にならないけど、女は体さえよければ男の中ですぐに噂になるからさ。」
リュー「か、簡潔な答えありがとう……まあ、どちらにしてもそうよね。特徴ぐらいないと探せないわよね……うーん、見た目は何処にでもいるフェルパーだし、あいつって……」
あっちゃん「何いってんのよ~ あんなのなかなかいないわよ~!」
リュー「そ、そう? アタシにはカッコいい、まではわかってもそれ以上の違いはよくわからないんだけど……」
あっちゃん「これだからリューはダメよね~ あんなに見た目だけはいいフェルパーなんて義塾探しても多分あいつだけよ~」
ヒルター「結局……特徴はなんなんだ……カッコいいとかかっこ悪いとかじゃ、探せないんだが……」
あっちゃん「ああ、そう。そうですよね~ フェルパー以外にわかる目立った特徴はありません~ あのかっこよさは多分フェルパー限定よ~」
ロビン・ヒルター・ナーシャ・ダイ「……」
リュー「そうなのよ……あえばすぐにわかるけど、探そうと思っても似たのがいっぱいいすぎてわからない。こいつだけに探させる?」
あっちゃん「ちょっと~!? 用事があるのはリューでしょ~! リューだけでも探してくれないと不公平よ~!」
リュー「それは、そうなんだけど……はぁ……じゃあ、先にさつきの方探しましょうか?」
あっちゃん「そうね~ あの子なら知ってるかもね~」
ダイ「さつき?」
あっちゃん「簡単にいうとヒルター親衛隊のなつきちゃんみたいなののこと~」
ダイ「も、物凄く簡潔に言いましたね!?」
リュー「でもその表現、悪くないわよ。もっとも、ヒルター様じゃなくてみなづきだけど。あと盲信してるわけでもないから立ち位置としてはさくやの方が近いのかしら? 補佐役?」
ロビン「みなづきってのがゆづきさんの許婚?」
リュー「そうよ。でもこの名前ってどうもタカチホじゃ結構ありふれてるみたいで……名前だけで探しても無駄よ。あ、さつきもね。」
ロビン「ってことは何かしらの意味があるのか。『みなづき』って言葉には。」
リュー「そうらしいわよ。かなり昔の風習に関する話だから勉強していないアタシは詳しいことは知らないけれど。……あら? よく考えるとなつきちゃんもタカチホっぽいわよね。名前。」
あっちゃん「それを言い出すとさくやもそうよ~? あらら、親衛隊3人ともそうなのね~」
ロビン「……なあ、ヒルター。お前さ。タカチホ関連者に愛される、そんなスキル持ちなんじゃないのか?」
ヒルター「そんなスキル、習得した覚えがない。」
ナーシャ「……いい加減、話戻さない?」
ロビン「おっと。そうだった。いつゆづきさんらが来るかわからないんだ。早めに対処しないと。で、さつきちゃんの方がわかりやすいってのは、なんで?」
リュー「あの子、クラッズなのにカンフーとか格闘家とか。そういう力のいる接近職を好んで修練してるみたいなのよ。だから義塾で知らない人はほとんどいないはずよ。」
ロビン「クラッズって、結構足の早さを生かした盗賊とか意外と知恵もあるから魔法職とか珍しいサポートスキルのある風水とか、そういう系選ぶからな……確かに。その情報で少しは絞れそうだな。」
あっちゃん「まあここは結構黒髪多いからこれはあまり参考にならないと思うけど~ 黒髪短髪……あ、長さは前あったときと違うかもしれないから忘れて~? 他には……接近職ばかりなのに体格はあまりよくないのよね~ 小さいし~」
ロビン「ふむふむ。」
ヒルター「話し方とか性格とかは、特徴あるか?」
リュー「そうね……ゆづきが対応に困るぐらいには、勝気でお喋りね。」
ロビン「それは基準となる人がおかしいからわかりづらい。」
ナーシャ「あの人、どこからどこまで困ってるのかわからないことあるし……もっと明確な、そう、ダイとあったらどうなるとか。そういうので話して。」
ダイ「そこでボクなの!?」
リュー「ゆづきを出したのは、アタシが悪かったわ……でも、ダイね。確かにそっちの方がいいわね。ダイがどうされるかは想像つくし。」
ダイ「ボクってそんなに単純!?」
あっちゃん「単純というか~ そこに突っ込むべき点があったら真っ先に飛んでくる。そんなフェアリーよね~?」
ダイ「そんなフェアリーじゃありませんよ!」
リュー「あっちゃん、ダイで遊ばない。……えっと。ダイがあったら。まず間違いなく」
ダイ「まず、間違いなく?」
リュー「ダイが喧嘩売られてぼこられてボロ雑巾になるわ。理由はうじうじした態度の奴は嫌いだから。まあ、下手に刺激しない限りは大丈夫だろうけど。」
ダイ「そんな人を探さないといけないんですか、ボク!」
リュー「だから、ダイはアタシが一緒にいてあげる。そっちの方が安全でしょ? さつきだって理由なくボコるような真似はしないし。……まあ、貴方が普通に質問してるとボコられかねないけど。」
ダイ「……あ、ありがとうございます……」
ナーシャ「とりあえず、やたらけんか腰のクラッズを探せばいいのね。なんだ、簡単じゃない。」
ロビン「特徴がないといわれまくったフェルパー野郎探しよりは、楽そうだよな。」
さつき「見ず知らずの連中に! なんでいきなり喧嘩腰のクラッズ扱いされなくちゃいけないんだキーーーック!」
ナーシャ「え!?」
ロビン「ナーシャ、危な……グハッ!」
ナーシャ「ロビン!」
リュー「さつき!?」
あっちゃん「あらら、相変わらず早いのねぇ~」
さつき「はずしちゃった……緑のエルフの人ごめんごめん……って、そのやたら間延びした話し方……あっちゃんじゃない!」
あっちゃん「さつきちゃん、お久しぶり~」
リュー「……はぁ……いきなり、こんなことになるなんて……」
さつき「あ、どこかで見たと思ったら! そっちのよくいるバハムーンはリューじゃない。何、髪切ったの?」
リュー「切ってない、元々こうでしょ。」
さつき「冗談冗談。それで何しにきたのよ? しかも見慣れない連中ぞろぞろ連れて。」
リュー「うん、ちょっとみなづきに報告があってね。それできたの。あえる?」
さつき「ん? もしかして今更ゆづき関連? ちょっと遅いんじゃない? みなづき様、待ちくたびれてたわよ?」
あっちゃん「こっちも色々あったのよ~ その報告よ~?」
さつき「ふーん。わかった。みなづき様呼んで来るわ。ここで待ってて。」
ダイ「ねえロビン、さつきちゃんにはアプローチしないの?」
ロビン「クラッズは見た目子供でも大人のパターンはあるが、そもそも俺は見た目子供だけはスルーすることにしてる。」
ダイ「そうだね、それがいいよ。これ以上ロビン、変な属性つけられたくないもんね。」
ナーシャ「……その前に、ロビン、いい加減立ったら?」
ロビン「さっきの蹴りな……見た目より、ダメージでかいんだ……もう少し休ませてくれ……」
-数十分後-
みなづき「リュー! 遅いぞ! 今頃何の報告だ!」
リュー「文句言わないで。そもそもあまり乗り気じゃないっていったでしょうが。」
みなづき「ふん。そんなお前の感情など知らん。で、ゆづきは? ゆづきはどうした?」
ロビン「なんだありゃ!?」
ダイ「うわぁ……典型的な暴君タイプだ……」
ナーシャ「というより、あれは中身は子供タイプだと思うわ。ああいうのは嫌よね。」
ダイ(……ナーシャさんがそれを言うの!?)
あっちゃん「ゆづきはね~ 単刀直入にいっちゃうと記憶喪失なの~ だから諦めて~?」
みなづき「なんだと! オレとのことを忘れてるだと!」
リュー「ちょ、ちょっと! あっちゃんわかってる? こういうのには手順という物が!」
さつき「うわ……流石あっちゃん。理由全部すっ飛ばして物凄く重要なことだけ言っちゃったわ……」
リュー「感心してないでフォローしてよ!」
さつき「だって、どうフォローしろって言うのよ、これ。ワタシだって理由知らないし。そもそも本当? どうしてって聞きたいぐらいよ。みなづき様は多分……そのあたり気にしてないけど。記憶がないことのほうしか気にしてないけど……」
リュー「ああもう! ロビン! ちょっとこっち!」
ロビン「え、なんでこの展開で俺?」
リュー「こういうの慣れてるでしょ? 何とかしてよ!」
ロビン「慣れてないって!」
みなづき「そうだ! どうして記憶が飛んでいる! 説明しろ! 理由によっては……」
ナーシャ(……本当のことを言うとちょっと不味そうね。ロビン、ここは上手く)
ロビン(だから、何で俺だよ!?)
あっちゃん「原因はね~」
ナーシャ(ったく世話が焼けるわね! 後は任せたわよ、ロビン!)
ロビン「えっ! ちょ」
あっちゃん「ムゴッ」
ナーシャ「どう考えても順追って説明していない今の状況でそれいったら責任被せられるの貴方。ヒルター、そっち持って。……はい、退場退場……」
ヒルター「ここは素直にナーシャに従うべきだな、あっちゃん。」
あっちゃん「ムゴッゴゴ!!」
ロビン「しょうがないな……おい、みなづきとかいったな!」
みなづき「なんだ貴様ら、突然出てきて」
ロビン「人に物を頼む時にはきちんと手順ってもんがあるんだよ。そうできない奴は……あんな感じになる。」
ロビンは視線をナーシャに向ける。
ナーシャはダイと結託してあっちゃんを柱にくくりつけている。
取り押さえているのがヒルターだからか。
あっちゃんは比較的大人しいが口に布、体はロープでぐるぐる巻きは流石に痛々しい。
みなづき「……ちょっとぞっとするな。」
ロビン「だろ? リューや俺達は話す気はあるんだ。お願いだから順を追って説明させてくれ。頼む。今回の件は、誰も悪くないんだ。だけど、ことの結果から話すとどうしても誰かが悪く見えちまう。そういう、話なんだ。」
みなづき「ああ……そういうことなら構わんぞ。話せ。」
ロビン「ありがとよ。じゃあまずゆづきさんの記憶喪失の件。これの原因ははっきり言ってわからない。冒険中の事故だってことだけしかな。どの地点で、どれくらい忘れているか、本人もわからないぐらいの状態だ。そして今もそのまんまだ。」
みなづき「つまり、オレとの婚姻の話も完全に忘れていると。」
ロビン「その辺の話は俺は知らない。そういうことならそうなんだろ。そして、この記憶喪失。リューやあっちゃんは最近知った。だから報告できなかった。」
みなづき「リューには、ゆづきから目を離すなといっておいたはずだが?」
ロビン「人と人とのつながりってのは複雑なんだよ。ちょっとこじれるとそれがどこまでも尾を引いちまう。どこかできちんと直さない限りな。」
みなづき「リュー。なにがあった?」
リュー「……その事故の直前ぐらいまでの間だけ言わせてもらうなら、目は一瞬しか離してないわ。その一瞬で起きたこと……記憶喪失に気づけなかったのはアタシの落ち度。それ以降は……アタシも、その……少し、気が引けていたのと、あと上手い奴がいてその妨害でゆづきをしっかり見ることが、できなかったわ……」
みなづき「……なるほど。それでゆづきが戻ってこないのは完全に忘れているから。そしてその原因はわからない、と。リューさんもその事故のことは知っていたが、記憶がなくなっていることまでわからなかった、ということか。だが、事故の地点で」
ロビン「それを言ったらあんたはリューを許したか? 許されないと思うだろ?」
みなづき「……」
ロビン「リューさんだってこのままじゃダメだと思っていたのは確かだよ。だから、どうしたら戻るかを考えている最中だ。ただちょっと時間がかかりそうなんだよ。だから、リューさんに時間をやってくれないか? 俺らも、出来る限り協力する。」
リュー(ちょっと? アタシたち、そんな話した覚えは……)
ロビン(こういっておくのが一番都合がいいんだよ。それにリューさんだってゆづきさんの記憶は戻してやりたいって思ってるだろ? 順序が逆になっただけだって。)
リュー(……それもそうね。)
みなづき「そういうことならしかたがないな。わかった。ただし!」
ロビン「ん?」
みなづき「何も覚えてなかろうがゆづきはゆづきだ。見かけたら声を掛けさせてもらうからな。もしかしたら、それで戻るやもしれん。」
ロビン「そこまでは俺も知らないよ。勝手にすればいいだろ。ただ、向こうは記憶がない。それだけは覚えておけよ。」
リュー(ちょ、ちょっと!)
ロビン(生きている限り可能性は付きまとうんだ。これぐらいは仕方がないだろ。)
リュー(それは、そうだけど……いや、みなづきがゆづきが何も覚えていないことを知らずに接触していざこざになるよりはまだ……)
みなづき「わかってる……リュー。報告ご苦労だったな。今後も頼む。」
リュー「ええ……」
ロビン「これで問題あるか?」
リュー「最悪を回避することはできるから、とりあえずはもうこれでいいわ……どうせ、会った地点で問題にはなるのよ……みなづき側から起さない、これだけでも確約されたのなら……」
ロビン「そうか。だけどこれ以上は、ゆづきさんが解決しなくちゃいけない問題だからな。俺達ができるのはここまでさ。後出来ることといえば……ゆづきさんの記憶が戻る何かを、途中で見つけたらそれをゆづきさんに報告するぐらいだな。多少はわかってるリューさんやあっちゃんさんがいるしな。」
リュー「……そうね、ごめんね、ロビン。こんなことさせて。」
ロビン「いいって。そう思うんだったら今度、ここの制服着てさ、デートしてよ? お代はそれでいいよ。」
リュー「ナーシャに怒られても知らないわよ?」
ロビン「そりゃ怖いから、やめとくかな。」
おまけ
あっちゃん「むぐっぐぐぐ!(もう終わってるんだから解いてよ~!)」
ダイ「……何をいってるのかさっぱりわからないよ……ねえ、そろそろ解いてあげようよ。せめて口だけでも」
ナーシャ「だめよ、そもそも口が一番問題あるんだから解く所なんて1箇所もないわ。ロビン達が確実に仕事を終わらせたか確認するまでは解かない。」
ヒルター「仕事……あれは仕事だったのか……?」
ナーシャ「リューの仕事でしょ? だから、戻ってくるまで待つわ。」
あっちゃん「むぐっ、むぐぐぐぐ! むぐぐ!(ナーシャちゃん、絶対わたしがぺらぺら喋ろうとしたの怒ってるでしょ~! 許して~!)」
----↑ここまで↑----
さつき関連がSNS版から完全リニューアル状態です(※言っている内容も大まかには同じですが細かい所が違います。)
またロビン、リューの台詞も多くに修正が入っております。
ここまで大幅修正は各パーティー第1話以来な気がします(笑)
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