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2011年1月26日~27日公開しました第3PT第12話です。
2更新分です。
第12話→第13話の間隔を見ていただくとわかりますようにPTの行動を追っていくと時系列が追えない形になってしまっています。なので今年中に時系列順に並べたINDEXをUPする予定でいます。
それまでしばらくお待ちください。

----↓ここから↓----

ショーゴ「遅い! 遅すぎるぞ!」

カスミからの返事のメールが着てからはや1週間。
カスミ達らしき人影は一行に現れる気配もない。

ブレーミー「あくまでドラッケンに向かう『予定』だったみたいだね。すぐじゃなかったのかも。」

ニーナ「そうですね……確かに『すぐ』という言葉は入っていませんでしたしね。これだけ待ってもこないということは、予定が狂っているのかもしれませんし、一度メールをして見てはいかがでしょうか?」

ショーゴ「メールならしました。……だが、帰ってこない!!」

ヨシマーサ「途中で変な男に捕まっているとか?」

ユッキー「……遠目からしか見ていないが。なかなか、可愛らしい子だったからな。」

ショーゴ「ぬぬぬ……心配だ。心配だ! ……ブレーミー! 俺だけでも一度、プリシアナに戻ってはいけないか?」

ブレーミー「そっちからじゃないかもしれないじゃん! これだけ遅いんだよ? ここからだと遠回りだけど南からってこともあるんだよ? プリシアナからじゃなかったらどうするのさ!」

ショーゴ「うぬぬぬぬ……だが、だがな!」

ライカ「ああ、ここにいたのかい、あんたら。」

ブレーミー「あ、ライカさん、おはようございます!」

ユッキー「……」

ライカ「相変わらずだねぇ、雪ノ丈は。……で、何騒いでたんだい? こっちの方に視線集まってるのは何でだい?」


ニーナ「すみません……ただ、ショーゴさんの妹さんが、ここへくる予定なのにまだつかないと……」

ライカ「ん? 来るはずの奴が来ない? そりゃ心配もするわね。なるほど、それでどっちに行くか迷ってたわけかい。」

シアン「そういうこと。やっぱ大人しく待ってるのが一番だと思うけどなぁ、オレは。」

ライカ「なにいってんだい。待ち人が倒れてるかもしれないだろ? 出迎えに行くってのは悪くない判断さ……どれ、その子は、どんな特徴だい?」

ヨシマーサ「へ?」

ライカ「アタシが待っててやるって言ってんだ。久々に雪ノ丈と会わせてくれたしね。礼だと思っておけばいいさ。」

ユッキー「……何を企んでる?」

ライカ「何だい、アタシが協力を申し出る時は全部企みごとかい?」

ユッキー「そこまで言っていない。」


ライカ「人の厚意は素直に受け取れ。」

ユッキー(ライカ姉の厚意ほど恐ろしいものも無いぞ……)


ショーゴ「……すまない、ライカさん。待っているのはカスミという青髪のヒューマンだ。そのほかの特徴は……」

ライカ「ふむふむ……なるほど。まあプリシアナの制服で青髪のヒューマン見つけたら連絡する、これが一番確実だろ。これでいいね? で、連絡先はどうしたらいい?」

ブレーミー「ボク! ボクの携帯でいいよ! 電話番号はね……」

ライカ「了解。……しかしあんたら、待ち人のためにずーっとここにいたのかい? 暇人だねぇ……」

ヨシマーサ「そ、それを言われると……」

ブレーミー「ボクは一生懸命資料探ししてたもんね!」

ライカ「そういや変な錬金術の書ばかりみてたねぇ……ノームしかなれないのに、よく見るよ、まったく。」

シアン「錬金術?」

ブレーミー「知り合いにね、ちょっと頼まれてたの。だから探してたの。それだけだよ?」

シアン「その知り合いから、なに貰ってんの?」

ブレーミー「やだなぁ、まるでボクが何か餌がないと動かないみたいな、そんな人物みたいな言い方だね~」

シアン「現にそうだろうがっ!」

ブレーミー「シアンはボクを誤解しすぎだよ! 友達のためには動くもんね!」

シアン「本当に?」

ブレーミー「本当だよ! 信じてくれたっていいじゃん!」

シアン「……ま、お前がそこまで言うならそうなんだろうよ。ほれ、いくぞ。」

ブレーミー「え? 本当にこれで信じちゃうの?」

シアン「なんで? 信じろっていったのお前だろ? なに、嘘?」

ブレーミー「ううん。本当。」

シアン「なら変な返しすんなよ。」

ブレーミー「あはは! ごめんごめん!」

シアン「で、目的のもんはあったのかよ。」

ブレーミー「うーん。微妙、かなぁ……」

シアン「ま、結果があるだけましじゃね? 落ち込むなって。」


ライカ「……雪ノ丈、あんたはブレーミーのこと、知ってんのかい?」

ユッキー「……どのことだ。」

ライカ「……知らない奴がいるからあえて言わないのかい?」

ユッキー「察したなら聞くな。」

ライカ「そうかいそうかい……いつバラす気なのやらねぇ……」

ユッキー「ばらさないよう、細心の注意をしているが。」

ライカ「……ありゃ、別に隠し通す気もないだろ。きちんと、自分の目的が達成されたなら、ね。」

ユッキー「……ライカ姉は、ブレーミーからブレーミーの目的について、聞いたのか?」

ライカ「聞いてないね。あんたらが聞くべきことだろう? アタシが聞いてどうする。」

ユッキー「……」

ライカ「ほら、いっといで。久々に会えてよかったよ。」

ユッキー「……また、くる。」

ライカ「はいよ……」


彼らは知らない。この数時間後。1匹の飛竜がドラッケンに到着したことを。
そしてその飛竜に彼らの目的の人物が搭乗していたということを……


おまけ
ブレーミー達が旅立った直後の研究室に1人のピンク髪のセレスティアが慌てた様子で入ってきた。

????「た、大変です! 大変ですよ、ライカさん!」

ライカ「あ? うるさいぞ、ミーシア。」

ミーシア「暗き旅路の森で幽霊騒ぎが!」

ライカ「なら行ってこい。さっさと単位とれ。さっさと卒業しろ馬鹿が。

ミーシア「ひ、酷い! 酷いですけど確かにこういうハプニングほど単位がいいのも確かです! ってなわけで。行ってきます!」

ライカ「あー 1週間以内には戻ってこいよ。部屋が片付かん。」

ミーシア「私は掃除機か何かですか!?」

ライカ「いや、掃除ロボットだ。」

ミーシア「何ですかその扱いは!」

ライカ「ククッ……遊んでやってるだけだろうが。ほら、いいから行ってこい。うるさい、研究の邪魔だ。」

ミーシア「そんなに言われなくても分かってますよーだっ! じゃあ、行ってきまーす!」

ライカ「……ん? そういえばなんで、あいつ、アタシにわざわざ報告してるんだ? 別にアタシが先生なわけでもあるまいに。本当、馬鹿な奴だな。」

ライカ(……まったく。ミーシアをみてるとローズを思い出すな。そういえばあいつ、今何処にいるんだ? あいつの兄貴からも連絡がないし……兄弟揃ってなんて奴らだ、まったく。)

----↑ここまで↑----

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