ROSNSの禁止ワード回避および保管の為開設したブログです。 詳しい内容はROSNS『ファク』のマイページをご覧ください。
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いつもは前日までに予約投稿するのですが今回は入れ忘れorz
この更新は常に日曜日の朝には読めるよう注意していたのですが申し訳ありません。

今回にて予選編全てです。
次回が準決勝、その次の決勝編にてこのシリーズは終了となります。

----↓ここから↓----

シアン「……じゃあ、本当に、次に行くぞ?」

なつき「むしろさっさとやれですよ。」

シアン「何でオレ、命令されてるんだ!?」

ショーゴ「お前がやらんならオレがやる! 貸せ!」

シアン「ああ! こら、オレがやる! これぐらいしかやることねぇーし!」

なつき「……がらがらを取り合う、男2人……なんか、悲しい光景です。」

ブレーミー「そうだね、子供だね、2人とも。」

ショーゴ「ふんっ!」

シアン「おりゃ!」

なつき「あ、2個出てきたですよ……5と4……あの。これ、また同じ展開ですよ?」

ブレーミー「ユッキーとヒルターさんかぁ……そうだね、省略しちゃう? 術師と生粋の戦士系なんてさ、さっきの弓対斧以上につまらなさそうだし。」

ユッキー「ああ、省略してくれて構わん。この流れなら辞退もさせてくれるだろう?」

リュー「ダメよ、公平さにかけるわ。」

ユッキー「さっき貴様公平さなど考えなくてもいいといわなかったか!?」

タケシ「そりゃいったっすっけど、やっぱりみんな戦ってるわけっすし。1人だけ戦わないなんてのはおかしいっすよ。」

ヒルター「オレも納得できないしな。」

ユッキー「いや、お前の勝ちでいい。むしろそうしてくれ。」

ヒルター「だが……」

リュー「ごちゃごちゃいってないでさっさとヒルター様の戦闘見せなさいよ! ってことで。はじめ!」

ユッキー「ま、まて! おい、放送席! 思いっきり審判がヒルター寄りだぞ!?」

ブレーミー「え~ もうどうでもいいじゃん。どうせユッキーの負けでしょ?」

カスミ「うんうん。審判がどっち寄りでもユッキーさんの負け見えてると思う。

ローズ「……ごめんなさい、フォロー、したいんですけど……」

ユッキー「き、貴様ら揃いも揃って! いいだろう! オレが本気で戦ったらどうなるか、見せてくれる!

ヒルター「り、理由はどうあれやる気を出してもらえて嬉しい。いくぞ!」

ローズ「あ、ユッキーさんが本気になった……」

ショーゴ「まあ、あいつも一応、不良のボスっぽいところはあったみたいだしな。プライドがあるのか?」

シアン「まあ、実際の所、真面目に戦える展開になればよわかねぇーんじゃね?」

ブレーミー「それでも相手が悪いよ。ヒルターさんは攻撃当てるの下手なんだよね、実は。でもユッキーって避けないじゃん?

シアン「……あ。」

ユッキー(な、なんだこいつは! 一撃一撃が重すぎるだろう!)

ユッキー「この、馬鹿力めが……くそっ、魔力を集めきる前に……」

ヒルター「なかなか耐えるな……だが、これで終わりだ!」

ユッキー「鬼神斬りか!? だが、少しその構えが遅かったな!」

ヒルター「何!」

ユッキー「ナイトメア!」

ユッキーがその言葉を発すると同時に周りは黒い霧で覆われる。
彼が腕を振り上げると同時にその霧がいたるところで収縮し、圧縮され、爆発する。
しかし……

なつき「……あの~ なつきの記憶違いでなければ、ナイトメアって全体攻撃なだけで威力はダクネスガン程度しかなかった気がするのですが……しかもあれ、ヒルター様にまともに当たっていませんですよね?

ブレーミー「それはそうだけどさ。多分あれが、今のユッキーの限界なんだよ。それを見せようとしただけでもさ、ロビンさんより頑張ってない?」

シアン「確かにありゃ、男の意地だな。」

ショーゴ「ふむ、ただの引きこもりだと思っていたが……見直したぞ。」

シアン「まあ、明らかに威力が足りてねぇーから……」

黒い霧が薄くなったのを見計らいヒルターは再び鬼神斬りの構えを取る。

ヨシマーサ「兄貴! 防御だ!」

ユッキー「わかっている!」

ヒルター「うおぉぉぉ!」

ヒルターが剣を振り下ろす。
まともに受けたユッキーは場外のフェンスまで吹き飛ばされ衝突した。

リュー「そこまで。タケシ、貴方に勝敗の宣言は譲るわ。」

タケシ「了解っす。勝者、ヒルター!」

ユッキー「……だから、言っただろう。」

ヒルター「いや、最後の魔法のタイミング。あれは見事だった。もう少し威力が高かったら負けていた。いい試合をしてくれて、ありがとう。」

ユッキー「ふんっ……あれだけボロカスに言われて、見せ場の一つもつくれんような、そんな男だと思われても困ると思っただけだ。別にいい試合がしたくてやったわけじゃない。ヨシ、もういくぞ。役目は果たした。」

ヨシマーサ「おい、ヒルター! 次やるときはな……最初に不意打ちしとけばよかったって思うような威力の魔法、用意しておいてやるからな!」

ユッキー「ヨシ……お前が、戦うわけじゃなかろう……」


なつき「まあ、今までの中では一番まともな試合って感じでしたですね。次は……回す必要がないですね。」

カスミ「ゆづき先輩にあっちゃんさんかぁ……これ、何気に凄い組み合わせなんじゃないのかな?」

ショーゴ「ほう? 戦士同士か……ここにきて初めて試合らしい試合が見れると期待できる組み合わせになったな。」

ブレーミー「むしろ全てがこのために?」

ローズ「そんなこといっちゃ今までの人たちが可哀想ですよ!?」

シアン「でもこれ、予想全然できないな。だってさ、どっちも強いんだろ?」

なつき「そりゃ、ゆづき先輩は強いですよ。1人でもバカスカいけちゃいますですよ!」

ローズ「あっちゃんさんもさくや先輩の時はリューさんよりも先に倒されてはいましたけどあれってあの後のこと考えるとさくや先輩の趣味じゃなかっただけって可能性もあるんですよね……難しいところです。」

さくや「ローズ、それは半分正解、半分不正解よ。」

ローズ「なんで控え室と繋がってるんですか!?」


ツカヅチ「そろそろ、忘れられないかなと思って……」

なつき「ツカヅチ……やっぱり、出たかったのですね……」

カスミ「半分正解ってどういう意味ですか?」

さくや「いい? ああいう戦闘というのはやっかいな人物をネタがばれる前に叩いてしまう所にポイントがあるの。つまりわたくし、リューとあっちゃんならばあっちゃんのほうが危険と判断したから集中攻撃をしていた。残り半分はローズのいう通り。それだけのことなのよ。」

ローズ「えっと。つまり……」

さくや「あっちゃんは弱くないわ。強いか、っていわれたらわたくしも戦ったことはないから分からないけれど。後ろからでも普段ゆづき先輩を見ていたし。

ゆづき「……さくや、戦闘の時ぐらい全体、見てて……?」

さくや「これからはそうします。」

ローズ「強さについてはわからない、と……」

カスミ「それも含めて面白そうな試合だね!」

あっちゃん「そんな期待にお答えするわ~ ってかゆづきもさっさと控え室から出てきなさいよ~」

ゆづき「あ……さくやに絡んでる場合じゃなかったわ……」

ツカヅチ「そうですよ! 早くいってください!」

リュー「そうよ、早く着てよ!」

さくや「わたくしはここにいてもらってもぜんぜん構わないのですが。」

リュー「あんたの都合にばかり付き合えるわけないでしょうが!」

タケシ「そうっすよ! 結局またオレっち1人の審判なんっすから早く終わらせてほしいんっすよ!」

ゆづき「貴方も大変……多分、最後まで貴方がやることになると思う。だって、わたし、負ける気ないし。」

なつき「おおっと! ここで珍しくゆづき先輩やる気のコメントが!」

ブレーミー「確かにちょっと意外。あの人そこまで勝利に対する執念ありそうな感じじゃないし。」

ゆづき(……後輩の前で後輩にボロ負けする姿は流石に見せたくない……)


タケシ「では、開始っすよ!」

あっちゃん「まずは一撃いかせて貰うわよ~?」

ブレーミー「あっちゃんさんが先手必勝の一撃か!?」

ゆづき「……お手合わせの一撃? あっちゃんにしては、軽い……いいのよ、本気でも。」

なつき「ゆづき先輩、避けれたでしょうに、避けなかったように見えたのですが……あれが挨拶だったのですか。ってことはここからが勝負なわけですね。どうなるですかね……」

あっちゃん「あら~ 見抜かれた~? ならガツンと!」


ゆづき「それはあたりたくない……」

あっちゃん「じゃあこれは!」

ゆづき「……フェイント?」

あっちゃん「フェイントを受け止めないでよ~! そんなことすると」

ゆづき「……それもあたりたくない……」

あっちゃん「ちょっとちょっと~! 致命的な一撃ばかり避けないでよ~」

ゆづき「……わたし、それほど動き早くないし……避ける攻撃と受ける攻撃、選ばないと、やってられない……あっちゃんの攻撃、鋭いし……」

カスミ「うっわ……これ、完全にゆづき先輩のペースじゃん……圧勝しちゃう流れ?」

ローズ「あっちゃんさんの攻撃って下手じゃないんだけど、ゆづき先輩が一枚上手って感じがするね……」

ショーゴ「なるほど、全部避ける必要もないのか。勉強になるな。」

シアン「やり取り見てるだけでもわかるぜ……2人ともマジつえぇ……」

ブレーミー「いいねいいねっ! こういうのを待ってたんだよ!」

なつき「まあ、下手な相手じゃなければゆづき先輩は相手にも合わせるですしね。あの目的第一の腹黒とは違って!」


その頃の控え室では……

さくや(……あら? この表……)

さくやはゆづきが去った後の控え室を立ち去り廊下に出ていた。
そこで落ちていた1枚の紙を見つけ、拾い上げた。
その紙には大きく『組み合わせ表』と書かれ、準決勝は第一試合vs第二試合、第三試合vs第四試合の対戦が組まれていることが一目見てわかるようになっていた。

さくや(そう……ヒルター……残念だわ。)

ヒルター「さくや、何を見ている?」

さくや「……ああ。貴方の試合は、次で終わりよ?」

ヒルター「……これは、組み合わせ表? 誰が作ったんだ?」

マクスラーク「おやおや、落としてしまったと思ったらすでに見つかってしまっていたのかい……」

さくや「マクスラーク、これ、変えるわけにはいかないのかしら?」

マクスラーク「君の出場理由を考えると本来はそうあるべきかもしれないが……ルールだからね。」

さくや「そう。残念だわ。」

ヒルター「……」


あっちゃん「……ちょっと、いい加減に、しなさいよ~……」

ゆづき「うん。そろそろ、まともに攻撃する。」

あっちゃん「……本気で優勝狙い? だからわたし疲れさせてさくっとやっちゃおうって作戦だったわけ? 本気にさせると怖いわね~?」

ゆづき「……ごめんね?」

あっちゃん「……!」

タケシ「そこまで! 勝者、ゆづき!」

リュー「……ゆづきが、こんな戦い方も出来るなんて始めてみたわ……」

あっちゃん「どうも、本気みたいなのよ~ 最初から連戦する気満々。なんでやる気なのかは知らないけど~ ……そりゃ、昔のリーダーだし、強いわよね。腕はなまってなかったわよ~?」

リュー「……そう……」

あっちゃん「嬉しそうじゃない~?」

リュー「ゆづきは相変わらずゆづきってのがわかったんならそりゃ嬉しいでしょ?」

あっちゃん「リューがそういうなら……今回でてよかったわ。」

リュー「……これでアタシ達のパーティーメンバー全員脱落ってのは、悔しいけどね。」

あっちゃん「まったくね……これだったらロビン君にもっと頑張らせるんだったわ~」

リュー「ふふっ、そうね。」

----↑ここまで↑----

今作品における初期設定戦力比のお披露目をかねています、この番外編。
ゆづきが強いというのは最初から出していますがどれくらい強いのか、
登場キャラと比較しやすいように作ったともいえます。
さくやフォローが入ったのはついでであり主目的はゆづきの方です。

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