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2010年11月21日に公開しました親衛隊第3話です。
1日ですがこの日はちょっと調子よく3更新分行っています。



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なつき「もう~ 本当にゆづき先輩がいてくれて助かったですよ~!」

さくや「今回は運がよかったのもありましたね。混乱のまなざしを使われていたらわたくしやなつきまで危なかった所ですから。」

カスミ「このメンバーは本当、HPが低いからねー! ガンナーのあたしが2番目とか色々間違ってるよね~

ローズ「ごめんなさい、前衛なのにHPが低くてごめんなさいっ……」

ゆづき「種族的に仕方がないから、そんなに気にしなくてもいいわよ?」

ツカヅチ(私、ノームなんですがHPはローズさんよりちょっと低いぐらい。本来は圧倒的に低いはずなのに。これは言わない方がいいのか……?)

なつき「で、ローズガーデンついたですけどもちろん! このまま雪原突破ですよね!」

カスミ「いくっきゃないよ~! 先輩が前にいる限りはきっと大丈夫! ガンガン行こうっ!」

ローズ「……私絶対死亡フラグ!!」

さくや「そうね、まず間違いなく倒れまくりよね。ローズさんのHPだと。」

ローズ「……わかってますから追い討ちかけるようにいわないでください……」

さくや「いちいち反応するあなたが悪いのよ?」

ローズ「はい、気をつけます……」

さくや「……いい子ね。でもそんなに素直に返答してるといつか痛い目にあうわよ?」


ローズ「防御防御防御!!!」

ゆづき「……そうよね、もうそれしかないわよね……」

なつき「さぁ! ローズが生きている間に殲滅なのですよ! あ、さくや先輩は一応、ローズが倒れないようにヒールですよ?」

さくや「残念ながらわたくしのはヒールエアーといって微妙に性能が違いますの。ダメージ受けるたびなんてもったいないわ。ギリギリまで待って。」

ツカヅチ「効果量が若干多いだけなのに消費は1.7倍。あまり性能よくないですよね、そのヒール……私がやった方がいいかな?」

なつき「ツカヅチは攻撃して欲しいのですよ。いい武器あるんですから。」

さくや「その代わり。ここの連中でしたら切り裂いて差し上げますわよ?」

なつき「さくや先輩大好きなエアーガンでも使うつもりですか!? そっちの方が効率悪いです、やめるです!」

ローズ「何でもいいから早くしてください~! あっ!?」

カスミ「ああ! ローズちゃんにそれ以上攻撃しないでよ!」

なつき「本当にローズは手間がかかりますね~ これで終わりなのですよ!」

ローズ「今回も、何とか……生き延びれた……」

ゆづき「……ねぇ、この陣形、ローズの負担が大きすぎない……?」

なつき「しょうがないのですよ。なつきは前に出れるほどHP高くないです!」

カスミ「だーかーら! 最初にあたしが前出てもいいっていったじゃん!!」

なつき「カスミは倒れたらダメなのですよ、さっさと盗賊技能検定受けれるぐらいまでガンナーを履修するです! そこまでいったら考えてやるですよ!」

カスミ「そんな理由なの!?」

なつき「それ以外に何がありますか!」

カスミ「他には千鳥とか千鳥とか千鳥とか!

なつき「千鳥しか言ってないじゃないですか!」

ゆづき「……なつき、カスミ。ここ、もう街じゃないから……最短ルートで進みましょう?」

なつき「そうですね~ どうせカスミを前に出すことなんてないですからね~」

カスミ「だから、危なくなったらあたしが出るよ!!」

ツカヅチ「? 最短ルートって……あ、地図があるんですね。ちょっと古い地図みたいですけど……」

ゆづき「これ、古いの? さくや?」

さくや「何でそこでわたくしに聞くんですか……」

ゆづき「だってこれ、さくやの。」

さくや「先輩、いつの間にそんなものを取り出していたんですか!?」

ゆづき「この道具袋、何でも出てくるからつい……」

さくや「だからってわざわざわたくしの地図をださなくてもいいです! もっと他の人の地図を出してください!

カスミ「えっ、自分のじゃなければいいんですか!? 突っ込む所そこなんですか!?」

なつき「書いてあればどれでも一緒じゃないですか~ 何でそんなにこだわるですか~ どうでもいいですよ~」

ツカヅチ(あの地図に血痕みたいなのが見えるのは……気のせいだよね。)


プリシアナッツの木までローズを何度も戦闘不能にしながらたどり着いた6人。

ローズ「せ、先輩! これでは私のレベルが上がりません!」

ゆづき「あとでガバッとあげればいいわ。」

ローズ「そんな面倒臭がって!?」

なつき「ぶっちゃけ世の中いい武器、いい防具さえあれば生きていけるのですよ。もう少しの辛抱です。このあたりではそうそういいもの出てきませんから、学院外許可が下りたあたりできちんと用意してあげるですよ。

ローズ「えええ!?」

さくや「まあ、いい武器、いい防具はまず先にゆづき先輩のものですから、ローズは一番最後だけど。」

ローズ「ひ、酷い……! あれ先輩、さりげなく私のこと呼び捨てにしました?」

さくや「気のせいよ?」

ローズ「そ、そうなのかな~?」

カスミ「ほらほら! ここでうだうだやってないでもっと近くに行こうよ~!」

ツカヅチ「カスミさん、こういうクエストの終点近くというのは大概ボスがいたりするから危険……そもそも、私達、プリシアナッツが目的じゃないよ……?」

カスミ「わわわ! なんかでたーーー!」

ゆづき「……普通の敵ね。一応、クエストボスみたいだけど。これなら楽勝だわ。」

ローズ「先輩がそういうならきっと大丈夫なんでしょうね。私以外……!」

なつき「っていうか、何でいるんでしょうね? 倒し損ねたパーティーでもいたんですかね?」

さくや「なつきが終わらせていないから、出てきたのではなくて?」

なつき「なつき、まだ歓迎クエストの報告してないです。あれの報告終わらせないと受領できないのですよ。」

さくや「……ということは。近くに終わらせていないパーティーがいるのかもしれないわね。これはうまく利用されたわね。」

なつき「ですが、もしかしたらヒルター様かもしれません! ならばさっさと終わらせるです!」

さくや「そんな都合のいい話あるわけないでしょう……でも、向かってくるのならやるしかないわね。」

幸い氷の魔獣はゆづきを集中攻撃したため、
ローズを守る必要のなくなったメンバー達が袋叩きにするという形であっさり戦闘は終了した。

さくや「ローズさんもなんとか耐え抜いたようだし、よかったわね。でも……」

ゆづき「ヒルター様がどこにもいない……」

なつき「ま、まさか追い抜いちゃったですか!? そんなばかなことってあるのですか!?」

カスミ「あたしたちは最短ルートだったからねー もしかしたらあるのかも。」

さくや「カスミさんの言うとおり、可能性はあります。それにこの先にスノードロップという町があるのでもしかしたら先にそちらによっているのかも……」

ゆづき「そうなの?」

ツカヅチ「……あの。そろそろ突っ込むべきだと思うので言います。ゆづき先輩、先輩ってもしかしてここは初めてだったりするんですか?」

ゆづき「どうしてそう思うの?」

ツカヅチ「地図見ないと最短ルートたどり着けなかったり、いや、地図見ながらでも若干変なところいきましたよね……!? まあそこはおいておいて」

なつき「そこは突っ込まなきゃダメですよ~ ゆづき先輩こう見えて案外おっちょこちょいだからすぐに右と左間違えたり押すと引くを間違えたりするんですよ。」

ゆづき「なつき……その例、流石にわたしも恥ずかしい……」

さくや「そこがいい所なのに。」

ツカヅチ「……さくや先輩の一言は聞こえなかったということで。さらには来たことがあるならこの先に街があるってことぐらい知っていてもおかしくないでしょう? だから初めてじゃないかなって思ったんです。」

ゆづき「……ええ、多分初めて?」

カスミ「多分に加えて疑問系ってどういう返答!?」

なつき「あー ゆづき先輩の『多分』はさほど気にしてないことだったから覚えてない、です。だから気にしちゃだめですよ~

ローズ「え、覚えていない? 気にもならないような所なんですか、ここ?」

なつき「あ、確かに言っていて違和感覚えたですよ。確かにここってよくクエストとかでも通ると聞くです。なんで些細なことになっちゃうですか?

カスミ「あたし達にそれを聞かれてもわかんないよ! ゆづき先輩に聞いてよ!!」

ゆづき「えっと……それは」

さくや「スノードロップはこちらよ? おいていくわよ?」

なつき「ええ!? ちょっと! 勝手に進もうとしないで欲しいですよ!!」

さくや「話が長すぎるんです。日が暮れてしまう前について、街中を探索しないといけないでしょう?」

カスミ「そうだね、ヒルター様が街にいるならきっと目立つからね! ついてから探すでも間に合いそう!」

さくや「先輩が初めてだとしてもなんだとしても。それはヒルター様を探す上では些細なことです。この話はここで終わりにしましょう?」

なつき「なーんか、納得できないですよ?」

さくや「納得なさい?」

ローズ「はいはい、ストップ、なつきちゃん。2人がいがみ合い始めると日が暮れちゃうから……」

なつき「取り押さえるのはさくや先輩のほうにするですよ! なつき何も悪いこといってないです!」

カスミ「ほら、街でもその話は出来るからさ。とりあえず街まで行こう? ね?」

なつき「うう……あとで覚悟するですよ、さくや先輩! 今はローズとカスミに感謝するです!」

さくや「……そうね、そうするわ。」


おまけ
なつき「ううー 寒くてだんだん羽が痛くなってきたです……」

カスミ「そりゃ寒いからねー あたしも武器持つ手が震えちゃって狙いが上手く定まらないよ……」

ローズ「……もう、痛みすら感じないぐらい寒くなってくれればいいのに……」

なつき「ローズ、しっかりするですよ!? ここで寝たら死ぬですよ!」

ローズ「いっそ寝たい……」

カスミ「そういえばローズちゃん、昨日はあたし達がうるさくてまともに寝てなかったっけ……ご、ごめんね! 今日はゆっくり寝かしてあげれるようにさくや先輩と組むからね!」

なつき「確かに。さくや先輩は寝る前にうるさいと実力行使で黙らせてくるので絶対寝れるですよ。……その、実力行使にあわなければ、いいんですけど。」

カスミ「??」

----↑ここまで↑----

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