2010年12月22日~23日に公開しました、第1部最終話ラストまでの再録です。
今回は2更新分ですが、追加・修正部分を多めにしています。
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あっちゃん「……」
リュー「……」
さくや「……」
ヒルター「……」
ゆづき「……」
なつき「もう! 辛気臭すぎるのですよ! さっさとみんなゲロるです!」
さくや「貴方が最初にいいなさいよ。」
なつき「最初からなつきはさくや先輩がゆづき先輩を誘導しようとしてたのはわかっていたのです。ですがきっかけが何もなかったです。だからヒルター様が旅立つ際に、ゆづき先輩をなつきに任せるといってくれたのはものすごーく嬉しかったのですよ! だから精一杯さくや先輩と喧嘩したです。それだけです。これでいいですか?」
さくや「……あっさり吐いたわね。」
ゆづき「な、なつき。ヒルター様? そうだったんですか?」
ヒルター「ああ……オレは、お前が記憶がないんじゃないかと、疑っていたから。だけどそれをみんなに言わないのはどうしてか、までは気にしていなかった。だからお前から言い出すまで待とうと……」
あっちゃん「わたし達も、アサミンから話聞く前に追い出すようなことしちゃったのが悪いのだけど~」
リュー「でも、アサミンとは貴方が話すとそういう約束してたんでしょ? さっさと言えばよかったじゃない。」
さくや「なんだか、全部わたくしのせいなのですね。」
さくや・ゆづき以外全員(そうじゃないか……!)
ローズ「これは何処からどう考えても、ゆづき先輩を独占したがためにさくや先輩が全部引っ掻き回していただけですよね……?」
さくや「ローズ?」
ローズ「睨んでも無駄です! だって! だってそうじゃないですか!? ゆづき先輩が記憶をなくしたその時からずっとやってたんですよね! 違うんですか!?」
さくや「一気に強気に出るようになったわね……なに、わたくしの後ろを取れたこと、嬉しい?」
ローズ「あああああ!? 近づいちゃ嫌です! やめてください、怖いです止めて下さい!」
さくや「本当に貴方は楽しいおもちゃね?」
ゆづき「……ローズが可哀想。さくや、やめてあげて?」
さくや「ゆづき先輩に言われてももうやめる気などありません。先輩は、わたくしのことなどどうでもいいんでしょう?」
ゆづき「そんなことわたし、一言も……ロビン、さくやが話を聞いてくれない。どうしたらいい?」
ロビン「え、そこで俺に振るの?」
ナーシャ「まあ、女の扱いなら一応、ロビンにお伺い立てるぐらいはいいんじゃない? 逆効果な返答だろうけど。」
ダイ「……あ、あはは……」
ローズ「アハハじゃなくて! なんとかしてくださいー!!」
リュー「こら、さくや、そこまで! さくや、さっきローズが指摘したこと、本当なの?」
あっちゃん「リュー、そっち抑えて~? わたしこっち抑えるから~ さくや、きちんと答えなさいよ~」
さくや「戦士とナイトに取り押さえられないといけないほど、危ないことなどしてないと思うのだけど?」
さくや以外全員(しようとしてたじゃないか……!)
ゆづき「さくや、もしかしてまだちょっと興奮してるのかな……いつもはテンションが高くてもここまで上がりっぱなしなんてことないんだけど……話は落ち着いてからの方が、いいかな。鎮静剤、用意してくるわね。」
あっちゃん「はぐらかしてないで答えてよ~?」
さくや「そうよ。全部、全部さっきローズが言った通り……これで、満足かしら?」
リュー「……そう。アタシ達があんたのこと、知らなさ過ぎたにもかかわらず信用し過ぎた、ってことね。」
さくや「……」
あっちゃん「リュー~? 『達』で括らないの~。」
リュー「じゃああんたは」
あっちゃん「信用しすぎたって部分には同意だけど、少なくともさくやに危ない部分があることはわたし気づいてたし~? アサミンやマクスラークに至ってはこの場にいないわよ~? それをリューが代弁しちゃっていいのかしら~?」
リュー「……わかった、訂正するわよ。さくや、少なくともアタシはあんたのことを知らないのに信用し過ぎてたわ。」
さくや「それは貴方が悪いわね。」
リュー「ええ。だけど……事件前までのことを、事件でさしい引いたとしても……今後の期待ぐらいはしても、いい?」
さくや「勝手にどうぞ。それは貴方が決めること。わたくしに判断を委ねるべきことではありません。」
リュー「あと、さっきはアタシも少し言いすぎたわ……ごめんなさい。」
ヒルター「しかし、なんというか。」
なつき「カミングアウトしたらただの変な人なのですよ、さくや先輩!」
カスミ「変な人というか、相当危ない人だよ!」
ツカヅチ「……ヒルター様のファンしてて、まさか男で良かったと思う瞬間が来るなんて思っていませんでした。」
ナーシャ「……で、しょうね。ワタシもさっきの見て男だったらよかったのにって、思っちゃったわよ……」
ロビン「ナーシャは男勝りぐらいでちょうどいいよ?」
ダイ「ちょ、ちょっと!」
ナーシャ「ロビン? ベットに張り付けるわよ?」
ロビン「ナーシャに押し倒されるなら全然OK!」
ナーシャ「……ブラスト!」
ダイ「ちょっと!! ナーシャさんここ保健室!!」
あっちゃん「先生がいないからいいけど~ いたら絶対大変なことになってたわね~」
カスミ「……エルフって、変な人しかいないのかなぁ……」
なつき「カスミ! 種族差別はいけないのですよ!」
カスミ「でもさぁ……」
さくや「とにかく。ゆづき先輩に関してはもう諦めますって宣言すれば、皆さんはそれで満足なのかしら?」
リュー「……そういう問題?」
あっちゃん「そもそも、わたしたち、アサミンの言っていることが本当だったのか、それが知りたかったのよね~ それがわかった以上、さくやの趣味とかどうでもいいわ~」
リュー「あっちゃん!」
あっちゃん「でも。少しでもゆづきのことを思うなら……ヒルター様とゆづきぐらいには謝りなさいよ。」
さくや「……わかったわ。戻ったら、きちんと謝ります。あなた達にも。今は、言葉でしか謝罪は出来ないけれど。」
あっちゃん「!」
リュー「……十分よ。幸い、致命的な怪我した人は誰もいないしね。」
さくや「……そしてこれからは……堂々とゆづき先輩にアタックします!」
リュー「え? ちょ、ちょっと!?」
あっちゃん「それでいいのよ~」
リュー「いいの!? それでいいの? 全然よくない気がするんだけど!」
さくや「あら、リューもアタックかけて欲しいの? ……積極的なのね。」
リュー「違う! 何処をどう解釈したらそういう解釈になるのかさっぱりわからないけど違うわ、それだけは違うわ!」
あっちゃん「単にリューで遊びたいだけでしょ~? 構ってあげたら? 確かに遊ぶ分には面白いもんね~」
リュー「え、これ、アタシの苦労が増えただけ? ねぇ!! ゆづき! 早く、早く鎮静剤! さくやに鎮静剤を!!」
ヒルター「……これで、親衛隊も解散、ということか。今まであったものがなくなるというのも、少し寂しい気もするが。」
ゆづき「……ヒルター様。」
ヒルター「知ってる。お前もそれほどその気じゃなかったんだろ、ゆづき。無理に様付けなんてしなくていい。」
ゆづき「……そう、ね。これからは普通に接することにするわ。大切な後輩として。」
ヒルター「……ゆづき……ああ、これからも」
リュー「ああ! ちょ、ちょっとゆづき!?」
ゆづき「なに?」
リュー「何さりげなくヒルター様といい雰囲気に!?」
ゆづき「いい、雰囲気なの?」
ヒルター「そうなのか?」
あっちゃん「あらら、こりゃいいコンビね~ いいじゃない、もう。そのままくっついちゃえばいいんじゃないかしら~」
リュー「もしかしてあんたもそれほど好きだったわけじゃないわね……!?」
あっちゃん「え~ だって。別に1人に絞る必要ないじゃない~」
リュー「ああ! もう! マクスラーク! アサミン! もう誰でもいいわよ! 止めれる人はいないの!?」
ナーシャ「……突っ込まなきゃいいのに。」
おまけ
さくやに鎮静剤投与後……
あっちゃん「さくや~ 落ち着いたかしら~?」
さくや「まるでわたくしが暴走状態だったと言いたい、そんな言い方ね。」
ヒルター「違うのか?」
さくや「ヒルター。貴方は何をもってそんなことを言うのかしら?」
ヒルター「消すつもりだったのなら何故オレに止めを刺していかなかった? お前なら本気でやろうと思えば、そこまでしたはずだろう? 何故だか、説明できるか?」
さくや「……そうね。そう言われてみれば……そうね。」
ヒルター「さくや?」
さくや「……答えはまた、言いたい気分になった時に、いうわ。」
ヒルター「……そうか。」
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