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2010年12月13日~16日に第1+第2PT遭遇日誌という名前で公開した話です。
ほぼ第1PT時と変わりませんが……(苦笑)

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学院に戻ったロビン達。掲示板で次のクエストをと思い図書室にやってきた。

ナーシャ「……どこにも装備品に、プリシアナッツなんてないじゃない。」

ダイ「い、イベントの関係上だよ、きっと。」

ナーシャ「期待させるぐらいなら最初から言わないでいいのに。」

あっちゃん「あら? あそこにいるのって……アサミン! アサミンじゃない~ 元気~?」

アサミン「え……? あ、あっちゃんじゃない! 元気!? 久しぶりじゃない!」

リュー「……じゃ、アタシはこれで。」

アサミン「え!? どうしていっちゃうのよ~ 私とリューの仲じゃない!」

リュー「どういう仲よ、どういう!? というかあの事件まだ懲りてないわけ? あんた!!」

マクスラーク「懲りていないわけでもなさそうだよ?」

あっちゃん「げぇ~ あんたも一緒なわけ~? 何が? どうして~? 仲良かったわけじゃないでしょう~?」

マクスラーク「……君たちが組んでいることよりは信じられる話だと思うのだがね?」

リュー「それは違いないわ。」

ちあき「えっと……?」

ダイ「あ! ちあきさんだ!!」

ロビン「あ、本当だ。ということは……そっちの赤毛のドワーフがタスクか。」

タスク「え? 俺のこと知ってるのか?」

ロビン「ちあきさんから聞いているよ。馬鹿で手間のかかる彼氏ってね。」

ちあき「ちょっと、ロビンさん!」

ミュール「ヒューヒュー! ちあきもそんな風にタスクのことを表現するときもあるのね~!」

タスク「え、馬鹿で手間のかかる彼氏って……誉め言葉?」

タケシ「……えっと。ちあきさんの性格なら、多分誉め言葉っす。でも、全員が全員誉め言葉の意味では使わない言葉っすよ……ってもう聞いてないっすね。喜びかみ締めちゃってるっすよね。」

マクスラーク「そうだね、ちあき君なりの奥ゆかしい彼氏自慢だね。ふむ、タスク君が誉められていると、僕も嬉しい。」

ミュール「あ、少しわかるわ! 自分が好きな人が誉められていると、嬉しくなるものね~!」

ちあき「も、もう……」

ロビン「ハハッ、面白い仲間に囲まれているんだね。羨ましいよ」

ナーシャ「ちょっと?」

ロビン「え? なに、ナーシャ?」

ナーシャ「それだと。ワタシたちといるのは面白くない、って聞こえるんだけど?」

ダイ「あ、ちょ、ちょっと!」

ナーシャ「なに? 自分から誘っておいてその扱いなの? ふざけてるの?」

ロビン「あの、これは社交辞令でね?」

ナーシャ「社交辞令も時と場合を考えて使いなさいよ!」

ロビン「あ、そうか! つまりナーシャは自分といて面白いと思っていて欲しいと思っているわけか。ごめんごめん。気づかなかったよ。本当にゴメン。」

ナーシャ「なっ!? そ、そんなつもりでいったわけじゃないわよ!! 勘違いしないでよね!!」

ダイ「あーあ。久しぶりにナーシャさんのツンデレ節が炸裂しちゃったよ……」

ナーシャ「ダイ? 貴方も黙るの。」

ダイ「……ごめんなさい……」

ミュール「十分面白いと思うんだけどなぁ……まあ、なつきに比べると落ちるけど。」

タケシ「ミュール、あんたさりげなくゆづき先輩のパーティー物色してたんっすか……? 悪趣味っす。」

リュー「……え? ゆづき?」

あっちゃん「な、なんでこの編成でゆづきの名前が出てくるのよ……」

マクスラーク「ん? ああ、そういえばそうだったね。あの事件以降、あっちゃん君はゆづき君のことは心底嫌っているみたいだからね……口止めするのをうっかり忘れていたよ。」

アサミン「え? なんで。私とさくやはともかくそこまで仲悪くなかったはずでしょう?」

マクスラーク「む……その話題にいきたいのかね。ならば。」

ちあき「ああ、向こうにいっていればいいんですね?」

マクスラーク「ちあき君は話が早い。すまないね。お願いできるかな?」

あっちゃん「うん、ごめんね~ ナーシャちゃんもいい? 貴方に怒られた件のことで、ちょっと今はまだ話せないのよ~ 本当に悪いんだけどお願いできる~?」

ナーシャ「ああ、あの雪原の時のリューとあっちゃんが揉めていた関係のこと?」

リュー「ええ。多分そうなると思うわ。」

ロビン「プライベートなことってことか。なら俺らはあっちいってるから。ゆっくりどうぞ。」

あっちゃん「ごめんなさいね~? 長くはしないから~」


アサミン「何も言わずに……もっとも、前に何かあった様子だけど。でも、いい子達じゃない。よかったわね。仲間に恵まれて。」

あっちゃん「うん、いい子達よ~ だから、きちんと話してあげたいのよね。」

リュー「あっちゃん、あんた……」

あっちゃん「アサミン、あなたに確認。わたしたちとパーティー解消した後、ゆづきと話した?」

アサミン「ごめんなさい。その後はあまり会ってないわ。会ったとしても大体さくやと一緒で、そのさくやとやりあってばかりで直接ゆづき単独と話すことはなかったのよ。」

リュー「そりゃ、あの状態だもの。ゆづき単独だなんて無理でしょ……え? 単独限定なの? つまりゆづきとはあってるんでしょ? どう思う? 今のゆづきのこと。」

アサミン「あれはさくやの操り人形でしょう、どう考えても。」

リュー「そうよね、そう、見えるわよね。」

あっちゃん「ゆづきがさくやの操り人形であろうがさくやがゆづきの意思を尊重していようがどっちでもいいのよ。わたしはあのゆづきの態度が気に入らないだけなんだから。」

マクスラーク「こらこら。あっちゃん君。君は普段は間延びした言い方をしている分、本気で怒っている時は丸わかりになってしまうんだから。少し気をつけないと。」

あっちゃん「……あんたに言われたくはないわ~」

リュー「……少しは落ち着いてくれたみたい。ありがとう、マクスラーク。」

マクスラーク「こういう時ぐらいしか、僕の出番はなかったからね。」

アサミン「あとは……あっちゃんの毛をむしる時ぐらいよね……」

マクスラーク「そうだね、あっちゃん君の一見手入れを怠っていそうに見えるそのボサボサの毛は実は地毛、なかなか珍しい毛並みだからね。見ていて飽きない。」

あっちゃん「この変態! いくら言ってもむしらせてあげないんだからね~?」

マクスラーク「嫌といわれるものを無理に取る趣味はないよ。……さて。全員が落ち着いてくれた所で。ゆづき君のことなんだが。アサミン君? 君、隠し事があるね?」

アサミン「……なんでそう思うの?」

マクスラーク「冥府の迷宮の時の件。どうもローズ君だったかな? 彼女には話していたようだが、どうも僕らには話しづらい、そんな内容の隠し事があるように感じたよ。」

あっちゃん「……隠し事してたの?」

リュー「……」

アサミン「だって、信じちゃくれないでしょう? あの件に関してはあんた達、さくやの方を信用しているんだろうから。」

マクスラーク「言ってもらえなくちゃ信用するかどうかも選べないのだがね? ローズ君は、信用するかどうかは自分次第と選択肢をくれた、といってくれたが僕たちにはくれないのかな?」

アサミン「あ、あの子とんだ曲者だわ……! ええ、そうよ。あの子には選ばせてあげた。だって、あれを見ちゃったのだから。」

リュー・あっちゃん・マクスラーク「あれ?」

アサミン「あれは言っても普通の人にはわからないわよ……そういう世界の話。でも、そうね。……逃げていただけなのかもってのはさくやとやりあって、わかったから。だから一応、話すわ。」

リュー「逃げていた、だけ? 何を言ってるの? 逃げたのは貴方意思でしょ!」

あっちゃん「あれ、リューったらそんな風に考えてたの~? あれ、逃げじゃなくて単純に学院への説明に先に帰ってただけでしょう~?」

リュー「え?」

マクスラーク「……すまない、アサミン君が先に学園に戻っていた件。これについては僕もさくや君の言い分である『逃げた』と思っていたよ?」

あっちゃん「馬鹿ねぇ……さくやの話も冗談半分ぐらいで聞かないと。アサミンとのことは特に。わたしは、おかしいと思っていたからずっとさくやがその部分は捏造したんだろうな~ って思ってたわよ?」

リュー「なんで?」

あっちゃん「だって、あそこで逃げるぐらいの薄情者なら崖に落ちかけたわたしなんか放って逃げてたはずじゃない?」

リュー・マクスラーク「!!」

あっちゃん「本当馬鹿ねぇ~ もうちょっと仲間のことを言葉だけじゃなくて行動で信じなさいよ~」

リュー「……アサミン、その。ごめんなさい……」

マクスラーク「……すまなかったね。そうなると先日のあれは……僕のせいか。本当にすまない。」

アサミン「説明しなかった私が悪いの。あの時はちょっと、カッとなって。それでいわなかったところもあるけれど……説明から『逃げた』ことには変わりないわ。それで。私が隠していたことは2つ。」

リュー「2つも!?」

あっちゃん「一体どんなことかにもよるけど、内容によってはぶん殴るわよ?」

アサミン「……1つ目に関してはその覚悟もあるわ。1つ目。私はあの時期プリシアナッツ付近に今までにない化け物が出現したという情報を知っていたの。」

リュー「……えっ!?」

あっちゃん「……それは、わたしがぶん殴る内容じゃないわね~ むしろリューよ、リュー」

リュー「え、ちょっとまって、その情報があったなら……ゆづきは落ちずにすんだでしょ!?」

あっちゃん「それはどうかしらね~ あれ、知っていたとしても防げたかどうかは微妙だわ~」

マクスラーク「そうだね。それにだ。その情報ならば僕もさくや君も知っていたよ。知っていて前衛の君達に隠していた。」

リュー「なっ!?」

あっちゃん「……!」

(ドンッ)

マクスラーク「ぐぅ……ぼ、僕には……殴るのかい?」

あっちゃん「本当なら全員殴りたいけれど~ さくややアサミンは考えがあってのことだろうってのは予想つくから、傍観者やってたあんたが一番気に入らないから殴っただけ~」

マクスラーク「……す、すまなかったね。」

あっちゃん「わたしはこれですこしすっきりしたから~ 次言って次~」

リュー「か、完全にいつものペースに戻ったわね……普通ここは何で隠してたのか、きくべきじゃないの?」

あっちゃん「それなりの理由があったんでしょ~? 理由なんてどうでもいいわ~」

アサミン「あいかわらずね、あっちゃんは。じゃあ2つ目。ゆづきは記憶がないのよ。」

リュー・あっちゃん「……は?」

マクスラーク「……あ、アサミン君、それはかなりの重大問題ではないかね?」

アサミン「だって。さくやが『自分が説明するから貴方は保健室が借りれるよう学院に事件の説明をして』なんていうから。そしたら逃げたことにされてパーティー追放状態になっちゃったでしょ、私? それ以上何をどう話せばよかったのよ?」

リュー「……え? まって? アタシ達、さくやに言いくるめられてる? ゆづきが記憶喪失? まさか?」

あっちゃん「あ~ まあ、あんなとこから落ちればありそうよね~ しかしさくやも言い出さないのは変ね?」

マクスラーク「す、すまなかったね。僕もあの時は少々頭に血が上っていたからね……そうか、さくや君が言い出していないのが問題だったのか、この問題は。」

リュー「ごめん、アサミン。悪いんだけどアタシはどうも信用できないわ。……それこそ、さくやの口癖じゃないけど証拠がないと。」

あっちゃん「証拠なら山ほどあるじゃない~ 親衛隊の活動のこととか~」

リュー「それは状況証拠。せめて本人からその言葉を聞き出したいところなんだけど……」

アサミン「それは可能だと思うわ。話してみてわかったけど、ゆづきは結局ゆづきなのよ。少し突付けばボロがでるわ。でも、さくやがいる限りは無理。だから。」

マクスラーク「……なるほど。ゆづき君から証言を取りたくば、さくや君から引き離せ、だね。」

あっちゃん「ん、ん~ ねぇ、リュー? わたしたち結構馬鹿だしそんな策ないわよね~?」

リュー「ひとくくりにしないでよ! ……でも、そうね。アタシ達じゃ難しいかも。」

アサミン「本当は手伝ってあげたいんだけどね……やりあった時にちょっと今のパーティーの子達に迷惑かけちゃったからこれ以上、クエストを止めるのは私も頼みにくいわ……知恵くらいなら、喜んで貸すんだけれど。」

マクスラーク「事情を話せば協力は惜しまないといってくれる子達だからね……」

リュー「こっちも同じよ。話せば協力するって言っちゃう……いい子ばかり。できればアタシ達だけで」

あっちゃん「あら、そうでもないわよ~?」

リュー「あっちゃん? 何を言ってるの?」

あっちゃん「ほら、ナーシャちゃんいってたじゃない~? 事情があるなら無理には聞かない。でも話せるようになったら話してくれって。よかったじゃない~ 立派な理由ができたわ~」

リュー「え、ちょっと、あっちゃん?」

あっちゃん「正直ナーシャちゃんの言い分は最もだと思ったし~? さっさとわたしたちのごたごた片付けて気持ちよく手伝ってあげたいわ~ わたし~」

リュー「そ、それはそうかも、しれないけどでも」

あっちゃん「じゃあ~ わたし一人で話すわね~」

リュー「ああもう! 自分勝手な!! ああ、ご、ごめんアサミン! と、とりあえずゆづきから直接確認とるわ。で、その後のことはまたあったときに!」

アサミン「貴方も大変ね……あっちゃんはいい奴だけど本当、マイペースなのよね~」

マクスラーク「僕の様に空気を読みたまえと何度も忠告しているのに、まったく。」

アサミン「貴方の説得力がなさ過ぎるんだと思うわ。」

リュー「あ、はは……そ、そうね。じゃ、じゃあ!」

アサミン「はーい、また会いましょうね、リュー!」


あっちゃん「と、いうわけなのよ~」

ダイ「というわけ、といわれてもわからないです……」

ロビン「こらダイ、空気を読め! どう考えてもスペース上の問題だろう!」

ナーシャ「……ちょっと、ロビン。その突っ込みもスペースの無駄。で。知恵を借りたいと?」

リュー「すぐに人に頼ってしまって悪いのだけど相手が相手だからその。勝てる気がしないのよね……」

ミュール「ああ、あの参謀ね。確かに手ごわそうだわ。」

タケシ「実質あの人が仕切ろうとしてたっすからね~ ま、アサミンさんの指示で妨害してやったっすけど。」

アサミン(……結局私達のパーティーの方も巻き込んでるじゃない! あっちゃんの馬鹿!!)

マクスラーク(あっちゃん君が考えなしなのは昔からだろう。そうでなくてはあの時の一撃をまともに食らうはずがなかろう? 駆け出していっていきなり不意打ちを食らっているんだ、彼女は。)

アサミン(……確かに。あの子のほうが何も懲りてないんじゃないの?)

ヒルター「しかしあっちゃん、リュー気づいていなかったのか? ゆづきが記憶がないことに関して。」

リュー「そりゃもう、まったく。ゆづきは何も言わないし……え? ヒルター様知ってたんですか!?」

ヒルター「いや、かまをかけたら引っかかった。ゆづきだぞ? さくやさえいなければ自分に心当たりのあることはすぐに言う。」

リュー「ですね……そうですね……」

マクスラーク(な、なんという失態……彼でも気づけたことを僕が全然気づけなかったのか……情けない……)

アサミン(なかなかやるわね、あの優男。確かにゆづきは問い詰めればすぐに吐く方だけど。そこまでがなかなか大変なのに。)

あっちゃん「なんだかわたしたち、相当馬鹿らしいことしてた気分~ ゆづきにはちょっと悪いことしたわ~ でもわたし庇って落ちたのは絶対許さないわ~」

ナーシャ「……人にツンデレツンデレ言うくせに。自分も立派なツンデレじゃない……!」

あっちゃん「もう~ ナーシャちゃんお顔が怖いわ~」

リュー「ああもう! あっちゃんに話させると長くなるから! 馬鹿なアタシ達で立てた作戦、聞いて手直しお願いしたいんだけど?」

ロビン「ああ、聞くぜ。また、仲良く戻れるといいよな。5人とも。」

タスク「できれば6人仲良く、がいいんだろうけど、さくやが難しそうだよな~」

アサミン「別にさくやは放っておいていいわよ。」

マクスラーク「……こらこら。タスク君が夢のような理想を話してくれているんだ。素直に受け入れたまえ。」

アサミン「夢のようなとついている地点で貴方も私がさくやと和解できるわけないって思ってるでしょ?」

マクスラーク「君にはさくや君以外にもいるだろう……まあ、それはまた別の話だ。とにかく君が、少しは相手に歩み寄ることも必要だと思うが違うかね?」

アサミン「ふん……」

リュー「じゃあ。話すわね。」


おまけ
保健室にて。

ゆづき「……くしゅん!」

なつき「ゆづき先輩~風邪引いたですか? せっかく保健室にきてるですからみてもらうといいのですよ~」

カスミ「もしくは誰かがゆづき先輩の噂をしてるとか!」

ローズ「あ、あはは……そ、そんなことは……今、この瞬間であって欲しくないというか。」

なつき「どうしたですか~? また青ざめて? 最近コロコロ表情変えすぎなのですよ、ローズは。」

ローズ(だって! だって後ろでさくや先輩が睨むんだもん!! 怖いよ……怖いよっ~!!)


ダイ「……うん、ちあきさん達の言っていた通りみたいだね……上手く、なつきちゃんと話せるといいんだけどな……」


なつき「……?」

なつき(さっき窓の外にチラッと見えたの、ダイですか? まさか……隠れる理由がわかりませんが……ローズの異変といい、やたらさくや先輩がゆづき先輩のことに反応することといい、おかしい事続きです。もしそうなら……)

----↑ここまで↑----

第1PTsideをコピペに公開時の出だし+おまけという形ですが、おまけに加筆を加えてあります。
やや、なつきの重要性が上がりました。

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