2010年11月27日に公開しました第2PT第7話です。
1日ですが2更新分です。
最初の2話分を3話分に分割し、4.5としていた部分を1話扱いとしたためです。
内容は殆ど変わりません。
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ロビン「やっぱりこの小道だったか……」
ナーシャ「わ、悪かったわよ……こっちは袋小路っぽいだなんていって……」
ヒルター「みんな一致の上でこちらではなく、スノードロップにつながる道を選んだんだ。誰も責めやしないさ。」
ナーシャ「そ、そう? ……フォロー、ありがとう。」
ダイ「あ、あれがプリシアナッツなんだね! おっきいな~」
ヒルター「結構下まで垂れ下がっているな……これならダイに頼まなくても取れるな。」
リュー「あっちゃん、気づいた?」
あっちゃん「ええ、気づいているわよ~?」
ヒルター「? どうしたんだ2人とも。」
リュー「ヒルター様、さが……たら攻撃できませんので構えてください!」
あっちゃん「やっぱり、こういうボス戦がなくちゃ燃えないわよね~!」
リュー「ないならない方がいいわよ!」
リュー(……ゆづきの時と、同じ化け物じゃないことだけ祈るわ……)
あっちゃん「何こいつ~ 犬みたい~!」
リュー「……そうね。あまり強そうに見えないわ。」
ヒルター「これが強そうに見えない、と?」
ロビン「全然、プチ死神なんかより強そうに見えるんだけどな……確かに、ベースは犬っぽいけど角まで生えてるしさ……」
ダイ「ボク、食べられないかな……!?」
ナーシャ「前に出なきゃ大丈夫じゃない? とりあえず……やあああ!」
リュー「え!? いきなりナーシャが切り込むの!?」
ダイ「ぼ、ボクの方が早いのは早いんですが防御ですから……その次はナーシャさんです。」
ロビン「……強い武器もって使えこなせて、それなりにHPが増えてきて、ヒールまで使えて、さらには早いと? ……え、俺泣いていい?」
あっちゃん「わたしよりはやく攻撃するのはやめて~! わたしも結構足の速さは自信あったのよ~?」
リュー「え、えーっと……」
ヒルター「リュー、自分のペースでいいと思うぞ。オレもそうするからな。」
リュー「……そうですね。あんな早すぎる人たちに無理についていかなくてもいいですよね。」
ヒルター(いや、オレたちが遅すぎるだけだぞ。リュー。)
ロビン「もらったよ!」
ダイ「あ、あれ?」
ナーシャ「なんだか盛り上がりもなくあっさりね……これ、リューやあっちゃんの言った通りだったわね。見かけに騙されたってこと。それにしてもワタシ、今回ヒール使ってないわよ?」
ダイ「ボクだけでしたね、使ったの……ボク達も大分強くなったってことかな……」
リュー「うれしい?」
ダイ「ちょ、ちょっと。」
リュー「そう? それが喜べるなら、冒険者としてやっていくのも少しずつ楽しめるようになるんじゃないかしら?」
ダイ「あ……そう、そうですね!」
あっちゃん「リュー、優しいじゃない~ 後輩の面倒見るのは初めての割にはなかなか上手くやれてるわよ~」
リュー「ちゃ、茶化さないで! 単にゆづきのお手本があったから……」
あっちゃん「そうね、それもそうね……」
リュー「あ、ちょっと! あっちゃん! そういうつもりでいったわけじゃないのよ!?」
ヒルター「まあ、ここは変にもめることはないだろう。素直に、倒せたことの喜びをかみしめてあの実を取って学院に戻ろう。」
ロビン「……ま、今ここで、の必要もないか。そうだな。ヒルターの言うとおり取ったらさっさと戻ろうか。ナーシャもここにずっといるのは嫌だろ?」
ナーシャ「そうね。さっさと戻りたいわ。」
ロビン「というわけで。リュー、あっちゃん。ここはやめてもらっていいか?」
リュー「……え、ええ。ごめんなさいね。」
あっちゃん「わたしは悪くないわよ~ 何でもかんでも」
ナーシャ「あっちゃん? それ以上言うならその理由を無理矢理にでも聞かなくちゃいけなくなるんだけど? 話したくないなら、聞かなきゃいけなくなる理由を作らないで?」
あっちゃん「ナーシャちゃんが手厳しいわ~ ……わかったわ~ おとなしくするわ~」
リュー「あっちゃん。さっきのはアタシも悪かったわ。ごめんなさい。」
あっちゃん「……わたしのほうが変に気にしただけ~ 気にしない気にしない~」
リュー「でも、いずれは」
あっちゃん「……向こうから、理由を話すってんなら考えてもいいのよ、わたしは。ほら~ ナーシャちゃんに怒られちゃうしこれぐらいにしましょう~?」
リュー「……」
おまけ
リュー「ところで。」
ナーシャ「? 何よ、リュー。貴方の方が絡んでくるなんて珍しいわね。」
リュー「……そりゃね、そんな物騒なもん、貴方が持ってれば心配にもなるわよ。どこで拾ったのよ。」
ナーシャ「ああこれ? スノードロップから少しいった所の崖下に。でもこれの何処が物騒?」
リュー「全てが物騒でしょう!? 槍だし、名前が虎殺しと危なくないと思っている思考の方が危ないわよ!!」
ナーシャ「? これであのディアボロスに仕返しでもしようかと。」
リュー「真顔で言わないで!! そんなに根を持つぐらいなら最初からあんなことしなきゃよかったでしょうが!! ……はぁ、なんで、なんでこのパーティーは、アタシが突っ込まないとこういうことも突っ込まないのよ、もう!!」
ナーシャ「落ち着いて? そしてあっちをみましょう?」
リュー「誰のせいで……ああ、あれは和むわね~ ダイと戯れるヒルター様……ってそれもおかしいでしょうが!!!」
リュー(……え、でも崖下? ……まさかゆづきのじゃないわよね?)
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