2010年11月22日~23日に公開しました第2PT第6話です。
2日ですが3更新分です。
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ロビン「この辺は……歓迎の森に比べると相手の強さが一気に強くなったりしていない分やりやすいな。」
ナーシャ「もうだめかと思ったけどワタシのレベルアップと、ダイのレベルアップが重なっていないのが幸いしたわね。どちらかのレベルアップにあわせて回復してれば何とか先には進めるわ。」
ダイ「あっちゃんさんとリューさん、ヒルターさんの3人は凄く大変そうだけど……」
ヒルター「何、前衛で攻撃が食い止めることで後衛が回復や攻撃といった行動がしやすくなるんだ。これほどやりがいのある仕事もないさ。」
リュー「いざとなったら、かばってあげるから。だから安心して2人は回復よろしくね。」
あっちゃん「ロビンくんは~ リューとヒルター様が弱らせたのを一緒にたたいててね~?」
ロビン「あっちゃんは……そうか、そういやエストック拾ったんだっけか。」
あっちゃん「そうなのよ~ 攻撃もよくあたるし、しかも一撃。これは気分いいわ~」
リュー「……なんでかあんたの装備ばかり見つかるのよね。ちょっとずるいわ。」
あっちゃん「見た目を気にしながら装備してるのが悪いんでしょ~?」
ロビン「見た目といえば……」
ナーシャ「……よく似合うわよね、うさみみ。」
ロビン「ああっ……に、似合いすぎて笑えるぜ、ダイっ」
ダイ「見ないでよ!! ローブにうさみみなんて怪しいかっこさせたのロビンじゃない!!」
ナーシャ「違うわ。ローブは自分で。うさみみは提案ワタシ。実際につけたのはロビン。」
ダイ「そうだったね……なんで、あの時だけ凄くノリノリだったの? ナーシャさん?」
ナーシャ「貴方には関係ないわ。」
ダイ「関係あるから聞いてるんじゃないか!?」
リュー「ほらほら、能力的にはあんたに一番あってるんだからもうそれでいいじゃない。これ以上こんな所でぐだぐだしていたくないわ。翼が冷えちゃってたまらないわ。」
ヒルター「確かにな……」
あっちゃん「わたしは結構平気だけどな~」
ロビン「フェルパーって……あったかそうだもんな。」
ヒルター「最後の最後まですべりまくりだったな……」
ナーシャ「本当、寒いは後ろに攻撃する敵がいるわでもう最低。二度と行きたくないわ。」
ロビン「……」
ダイ「……ロビンも、気づいちゃった?」
ロビン「街に着たかったんじゃない……!」
ダイ「……どうしよう?」
ロビン「ナーシャはご機嫌斜めだからな……こりゃ、骨が折れそうだ……」
ダイ「で、でも説明しないわけにも……」
あっちゃん「あら、言いにくいのね~ いいわよ、わたしがいってあげるわ~ ロビンくん、ダイくん。」
ダイ「あれ? さっきまで少し外してましたよね? いつの間に……それに今ご機嫌最悪ですよ、ナーシャさん。だ、大丈夫ですか? あっちゃんさん?」
あっちゃん「いいのよ~ あの子からかうの好きだし~」
ダイ「か、からかうって……!」
リュー「はぁ……本当性格悪いわねぇ、あんた……」
あっちゃん「じゃあさっくりいってくるわ~」
ダイ「あ、ああ!」
あっちゃん「ナーシャちゃ~ん、ご機嫌斜めな所悪いんだけど?」
ナーシャ「何よ?」
あっちゃん「わたしたちの目的って、今回、街じゃないの覚えているかしら~? プリシアナッツはあの氷の迷宮なのよね~」
ナーシャ「いや! しばらくワタシはここにいる! 嫌よ、回復魔法連続でもうくたくたなんだから!!」
ヒルター「流石にここは回復役やってきたナーシャとダイの意見を優先しないか? ……道中、何度倒れかけたことか……」
あっちゃん「ヒルター様の言うことももっともです~ でも~プリシアナッツの実って、数限られていたりなんか、しませんよね~?」
ヒルター・ナーシャ「!!」
リュー「まあ多分、あるとは思うんですけど。先生がわざわざ沢山あるもの、要求したりはしませんよね? 何らかの理由で取れにくくなってるとか……アタシもちょっと不安なんですよね。アタシ達の代の時より、このクエストの張られてる期間が短くなってる気がしますし。」
ナーシャ「……とりあえず、休息だけして。で、行くわよ、みんな。」
あっちゃん「ナーシャちゃんのご機嫌直し終了~ これでいいかしら~? ダイくん?」
ダイ「すみません……」
リュー「嘘を言うのはちょっと、気が引けたけどね……」
あっちゃん「あながち嘘でもなくなりそうだしいいじゃない~」
リュー「確かにプリシアナッツの木って、もう絶滅寸前だけど嘘はよくない! それに、まだやり直せるわよ! まったくあんたは……」
あっちゃん「……そうね。」
ダイ「す、すみません……本当、ごめんなさい……」
あっちゃん「いいのよ~ そんなに申し訳なさそうしなくても~ それに~ さっきちょっと嫌なもの見ちゃって。だからさっさとこの街から出たいのよ~ わたしの事情もあったから本当に気にしないで~?」
ダイ「嫌なもの?」
リュー「……黒髪長髪のバハムーン。」
ダイ「……?」
あっちゃん「ほら~ 親衛隊の中で、一番強そうに見えるバハムーンの子よ~?」
ダイ「ええっ!? なんでいるんですか!?」
リュー「それはこっちが聞きたいわ。ヒルター様は親衛隊には学院でみんなで仲良くクエストをこなすようにっていってきた、といっているから間違いないんだろうけど。」
あっちゃん「だとするとおかしいのよね~ あのゆづきがヒルター様の言い分を無視してクエスト関係なくこんな所にいるのは……」
ダイ「あ、あれ? お二人とも親衛隊の方とお知り合いだったんですか?」
リュー「そもそも、アタシとゆづきがコンビだったのよ。それだけじゃないわ。親衛隊に金髪のエルフがいたでしょ? さくやっていうんだけど彼女も一緒にパーティーを組んでいたことがあるわ。」
ダイ「ええええええ!!!」
あっちゃん「それがあの一件があってからねぇ……大体組むのがわたしとなっちゃったのよね~」
リュー「こいつ、性格は悪いわ、そのくせ剣の腕はいいわで本当、気に入らない奴なんだけど相方としてキープしておくには悪くないからね。」
あっちゃん「あら、剣の腕がいいの気にいらないの? 嫉妬もほどほどに~ わたしもリューのクソ真面目な所は大っ嫌いよ~? 遊べないもの~」
リュー「あんたは色々遊びすぎなの。ま、昔話なんてしていると長くなるから、また今度ね?」
ダイ「は、はい。……面白そうなお話ですし、リューさんがよければ、でいいんですけど……今度またゆっくり聞かせてくださいね?」
リュー「いいわよ、最後のを除けば悪い思い出でもないから。じゃ、いきましょうか。……って言ってる側から!! あっちゃんはどこにいったのよ!! ごめん、ダイ、アタシも出るわ!」
ダイ「わかりました。僕から、ロビンとナーシャさん、ヒルターさんには言っておきますね。でも遅くならないようにだけ気をつけてくださいね~」
おまけ
ナーシャ「本当、どうしてダイにうさみみつけない? なんて提案しちゃったのかしらワタシ……」
あっちゃん「あら~ どうしたの、こんなところで~?」
ナーシャ「あ……ううん、なんでもない。」
あっちゃん「もしかしてうさみみのときのこと考えてたりする~?」
ナーシャ「べ、別にそんなことは考えてないけど……!」
あっちゃん「考えていたのね~ あれはなかなかのベストアイデアだったと思うわよ~? 理由なんか気にしちゃだめよ。本能的にそれがいいんじゃないって思っただけでしょ、多分。」
ナーシャ「そう……なのかな……」
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白い街とはスノードロップの名称、及び雰囲気(あそこは常時雪に囲まれた街ですから。)
黒い影とはプリシアナッツの木にまつわる話、及びゆづきのことです。
題名、内容そのままなんです(笑)