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2010年12月7日~9日に公開しました第1PT第7話です。
3更新分ですので短すぎず長すぎず、です。


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ローズ「すみません、ご迷惑お掛けして……」

アサミン「いいのよ、気にしなくても。さくやのせいなんだし。」

ローズ「で、でも……! 過剰に反応しすぎた私も私だし!」

アサミン「ああ、もう! 謙虚な子ね! そんなんだとまた……」

マクスラーク「アサミン君、落ち着きたまえ。ミュール君にタケシ君がいないから少しは羽目を外せるとはいえ、タスク君にちあき君はいるんだ。それに。」

(バタンッ!)

カスミ「ローズちゃん! ああ、よかったよ!! 目が覚めたんだ! 大丈夫?」

マクスラーク「このように、ローズ君のお友達もいるし、ね。」

アサミン「……そうね。いけないわ、最近ちょっと頭に血が上るのが早すぎるわ……カルシウムが足りてないのかしら。」

マクスラーク「牛乳でも飲みたまえ。胸の発育にもいいそうだよ。」

アサミン「貧乳とでも言いたいの? 余計なお世話よ!」

タスク「おーい、カスミー ぶつかってないかー?」

ちあき「タスク、そこ、心配する所なの? 確かにぶつかっていきそうな勢いではあったけど……」

タスク「あ、アサミンにマクスラーク! どう、ローズの様子は?」

マクスラーク「比較的安定しているよ、というか、何故かよくわからないが……」

ローズ「う、うん。もう大丈夫ですよ。アサミン先輩がいてくれるし。」

カスミ「ろ、ローズちゃん……!? そんなにアサミン先輩と親しかったっけ!? 大丈夫? 頭打ってない? やっぱりどこかおかしい!?」

マクスラーク「この通り。アサミン君になついている……アサミン君、何をしたのかね……」

アサミン「別に何もしてないわよ。したのはさくや。」

カスミ「あとローズちゃんは比較的人懐っこい方だと思いますからそのせいかと!」

ローズ「……私ペットじゃないよっ!」

マクスラーク「何処まで本当のことやら……」

アサミン「全部本当よ……わかってるわよ、信用ないってことぐらい。」

タスク「マクスラークが信用とかそういう話をするのは笑い話だろ? そもそもマクスラークが信用性ないし。」

ちあき「ちょ、ちょっとタスク……! それは、言いすぎよ。」

マクスラーク「ははっ……それはちょっと傷つくよ、タスク君? どうだろう、癒してはくれないか?」

カスミ「え!? ちょっと! えっといわゆる……バラって奴?」

ちあき「綺麗な単語で隠そうとしなくていいのよ? この人にはずばっと言わなくちゃいけないときもあるの。」

マクスラーク「ちあき君……止めを刺しにくるのはやめてくれたまえ……」

カスミ「あ、バラっていうとローズちゃんの名前と一緒だね~」

ローズ「え? う、うん。でも今はできれば花の話はやめて欲しいかも……」

アサミン「そうね、それが無難ね。」

カスミ「??」

タスク「で、ローズ。お前、体大丈夫か?」

ローズ「うん。体の方は全然大丈夫みたい……寝すぎで、ちょっとなまってるぐらいかな?」

カスミ「うわー……ローズちゃん、逞しいね……」

アサミン「前衛、ゆづきとこの子だけだったんでしょ? そりゃ鍛えられない方がおかしいわよ……」

タスク「と、いうことは。前衛3人だったらローズ連れて行っても全然問題ないよな!」

アサミン「え? 何が?」

タスク「冥府の迷宮だよ、冥府の迷宮! 俺、いってみたかったんだよな~!」

アサミン「ちょっと待ちなさい! あそこはミュールたちと合流してから……」

ローズ「……えっと。ここって、学院ですよね、確か。」

アサミン「え? ええ、そうよ?」

ローズ「冥府の迷宮って確か、ローズガーデンから入りますよね?」

マクスラーク「そうだね。その通りだ。」

ローズ「なら、ローズガーデンまでお散歩……だめですか? ゆづき先輩たちと合流した時に体がなまっていて動けませんでした、なんて洒落になりませんし、少し運動しておきたいなと思うんですが……」

カスミ「え、まああのあたりならもう装備もバッチリだし。病み上がりのローズちゃんでも前衛が他に2人もいるパーティーなら何とかなるかもしれないけど。」

アサミン「本人がいきたいって言っている以上、叶えてあげたほうがいいかもね。ただし、先生がダメって言ったら諦めること。いいわね?」

ローズ「はいっ!」


マクスラーク「案外あっさり許可が出たね……」

ちあき「……倒れた最大の理由はただの寝不足って……」

タスク「ある意味すげーよな。3日もほとんど寝てないなんてさ。」

カスミ「おかしいな、きちんと寝れるような場面はあったはず!」

アサミン「まあ、昨日だけは想像つくけど。でもまさかゆづきがついていながら寝てないなんて思ってもいなかったわ……!」

ローズ「あ、あはは……耳がいいほうなのでその、少しの物音でも眠れなくて……」

カスミ「あ、あーーー!! そ、そっか! 初日はあたしとなつきちゃん騒いじゃったし。2日目はなんだかんだでさくや先輩のホラー話につき合わされていたみたいだし。3日目は昨日でアサミン先輩が何か心あたりあるみたいだし! 納得!!」

アサミン「三分の一はあなたが原因だったの!? 自重しなさい……って、いって、聞くようなタイプにも見えないか。どう考えたって、人選ミスでしょう、そのパーティー……」

ローズ「即興パーティーですからね……私達の方。」

カスミ「何せ後衛タイプが風術師・土術師・ガンナーと3人なのに、前衛が前衛に向かない種族、フェアリーの妹とエルフのヒロイン2人という構成! ゆづき先輩の竜騎士+バハムーン以外どう考えても人選ミスだよ! 集めた本人が言ったんだから間違いなし!!」

アサミン「誰よ、そんなの集めたの。」

カスミ・ローズ「さくや先輩。」

アサミン「な、なんであいつ、こんな人選してるのよ!」

カスミ「ゆづき先輩を引き止めるための苦肉の策だったとか。」

マクスラーク「ゆづき君をかい? ……ああ、確かに。彼女なら放っておかないだろうね……そんなパーティー……」

アサミン「あいつらしいといっちゃあいつらしい策だけど……あいつ、リスク管理がどうとか言うくせに本当、他人と一緒に自分もリスクおうような策、好きよね……」

アサミン(……だから私も否定しきれないんだけど。)

タスク「そんなメンバーでも何とかやってけたんだろ? なら俺たちもいけるいける! もし調子よくいったらこのまま冥府の迷宮までいっちまおうぜ!」

ちあき「そんなに上手くいくものなのかしら……不安だわ。」


マクスラーク「まさか。こんなに上手くいくなんてね。僕も驚いたよ。」

ローズ「戦闘ですね! えっと! 防御防御!!」

ちあき「そ、そうね……それがいいわ……」

タスク「おい、ちょっとあぶな……き、器用に避けるな?」

ローズ「体力に余裕もあるので! ちょっと調子に乗って! かばう!」

タスク・ちあき「それはダメ!!」

カスミ「なんって言うか、ローズちゃん元気だね?」

アサミン「結構ノリがいい子なのね。あの時はそうは見えなかったのに。」

マクスラーク「……彼女はどこか吹っ切れた、そんな印象を受けるね。なんというか、これは喜ぶべきか嘆くべきか……」

アサミン「前の彼女を知らないあんたが言っても説得力がないわ。まあ、それをいうなら私もだけれども。」

カスミ「そういえばアサミン先輩とローズちゃん、何で知り合いなんですか? 詳しいこと、あたし、まったく知らないんですけど?」

アサミン「聞かないほうがいいわ。」

カスミ「でも気になるじゃないですか~! ローズちゃんが吹っ切れちゃうようなショッキングなイベントなんて!」

アサミン「しょ、ショッキング? まあ確かにあれはそうだけど。貴方の思っているようなイベントじゃないわよ……?」

カスミ「それにですよ? あたしが知らない間にって珍しいんですよ? なんだかんだでローズちゃんとはあたし、欲一緒にいるし。パーティーも大体ローズちゃんぐらいとしか組まないし。」

アサミン「……もっと、他人と付き合おうとか思いなさいよ……貴方の性格ならいけるでしょ……?」

カスミ「……そもそも知らない人と組むっていう必要性がよくわからないし……」

マクスラーク「話の途中悪いのだが、カスミ君もアサミン君も……冥府の迷宮でもこの辺りはまだ弱いからこれでもいいが、強くなってくるとこんなことはしていられなくなるのだが?」

アサミン「はいはい、わかってるわよ。特に私は唯一のヒール担当だからね。見逃しはしないわ。」

カスミ「頼りになる~! よーっしじゃあサボってたぶん、あたしも頑張るぞー! 千鳥!!」

アサミン「この子は殲滅力あるわね……ちょっとだけ、さくやに悪いことをした気分だわ。」

アサミン(だってこの子、うるさいぐらいだもの。あいつはこの手のタイプは苦手だから手を出すことも少ないのよね……)

ローズ「あ! あそこみてください!」

ちあき「怪我をしている人たちがいるわね……どうやら私達の方が先に到着してしまったようね。」

タスク「ど、どうするんだよ。俺達薬は向こうに預けたまま」

ローズ「ご安心を! 実はこんなことがあろうと先生、出て行くときに渡してくれたんです!」

アサミン「え? この展開って、先生の想定内なの?」

マクスラーク「ま、まあ助けられそうだからいいじゃないか。」

カスミ「えーっと……1、2、3……あれ? 薬足りないよ?」

ちあき「え? えっと……本当ね。でもとりあえずあるだけ渡して、あとはミュール達に任せま……」

ローズ「! ちあきさん! 危ない!」

突如現れた巨大なゴーレム。
出現するやいなやちあきに向かってその巨大な腕を振り下ろす。

ローズ「ん!」

しかしその一撃はローズががっちりと受け止める。

アサミン「な、なによ、このやたらでかいのは……って貴方その一撃普通に受けきってるんじゃないわよ! けが人だったんじゃないの!?」

マクスラーク「庇うは普通の防御より硬いからね……素晴らしい判断だ。よし、彼女が耐えているうちに一気に行こうか。」

アサミン「だから! あんたもおかしいと思いなさい! あの子はけが人!」

ローズ「大丈夫です! ここまでの道中でバッチリ完治です!」

アサミン「どういう回復力してんのよあんたは!?」

アサミン(でも、これは私、見てるだけでいけそうね。何しろ……)

マクスラーク「では、いくよ?」

アサミン(あいつの水槌……お金かけただけあって相当強いもの。それに……)

タスク「おりゃ!」

ちあき「あわせるわ! 1、2……3!」

アサミン(あそこのコンビも威力あるのよね……でもローズにヒールぐらいはかけましょうかね。それくらいしかやることないし。)

アサミンの予想通り、この戦いは戦闘後の治療もローズのみで十分という圧勝という形で終わった。
薬を渡し終わったメンバーたちは、また他のパーティーが来ることを告げ足早に学院へと引き返していった。
 

おまけ
薬を渡してローズガーデンへと引き返そうとするメンバーたちだったが、
突如ローズが何もないところで立ち止まった。

ローズ「待ってください!」

タスク「どうしたんだ?」

ローズ「足音が聞こえます……こちらに隠れて!」

アサミン「……な、何も聞こえなかったわよ……?」

ちあき「あれは、人影? 本当に耳がいいんですね……あれ? あれって……」

カスミ「あ、ゆづき先輩達だ~! そっか、まださまよってたんだ!」

タスク「大丈夫かあれ。結構ボロボロだけど。」

ちあき「ミュールに向こうは任せてあるし……下手に手を出して怒られたくもないわね。先に戻っていましょう?」

タスク「そうだな。また学院で会えばいいんだし。」

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