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2010年11月23日~24日に公開した第3PT第7話です。
2日ですが3更新分ですのでそれなりの量があります。

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ここはスノードロップ。雪原の先にある雪の町。
ブレーミー達は次の冒険のため、ここで1泊することになったのだが……

ブレーミー「あるある! 軍手にミトン……ほらほら、みてよ、シアン! きっとこのミトンはシアンに似合うよ?」

シアン「前から思ってたんだが……なんでお前、俺に可愛い系装備を押し付けるの? 趣味なの?」

ブレーミー「うん!」

シアン「否定しろぉぉぉ!!!」


ユッキー「……騒がしい。店の外まで聞こえてるぞ……」

ヨシマーサ「ああしてると、正体知っている、という前提付きですけどさ。……デートみたいですよね。」

ユッキー「ブレーミーのやつ、買い物が好きだからな……そういえばローズガーデンでもショーゴを連れて買い物してなかったか?」

ヨシマーサ「やっぱ中身は女の子、ってことですかね?」

ユッキー「違いない……ところで、いつばれると思う? あの2人に。」

ヨシマーサ「あのニーナって女、案外鈍感っぽいですしね~ 案外最後まで気がつかないとかありそうですぜ?」

ユッキー「鈍感、は少し違うだろうが、いい読みをしている。俺も旅の終わりぐらいにしか気づかれないだろうと思っている。こういうことには疎そうだ。」

ヨシマーサ「ハハッ! ショーゴの奴がもっとしっかりしてればもっと早く気づく可能性もあったんだろうけど! それもなさそうですしね!!」


ショーゴ「は、ハーックシュン!」

ニーナ「それ、どういうくしゃみですか……?」

ショーゴ「噂されると、こういうくしゃみになるのです。……一体誰だ。シアンか!?」

ニーナ「そ、そこでシアンさんなんですか? 他の方という可能性は……?」

ショーゴ「ない!!」


ブレーミー「シアンってさ、フェルパーで性格もおちょくると可愛いし、青毛だし。これ以上ないぐらい可愛いよね?」

シアン「生まれつきなの。しょうがないの。というか男に可愛いは誉め言葉じゃないの。わかる?」

ブレーミー「そういうところが可愛いんだって! そういえばさ。」

シアン「ん? なんだよ。」

ブレーミー「実はさ。あの噂話、続きがあってさ。」

シアン「なんだよ、唐突に。」

ブレーミー「裏話聞きたそうにしてたシアンだから言うんだよ?」

シアン「だからなんだって。」

ブレーミー「……襲った怪物さ。倒した後に後衛の人がよくよく見たらしいんだよ。そうしたらね。爪に、青い毛が。」

シアン「……青……!? まさかお前、俺のこと疑ってる?」

ブレーミー「ねぇ、シアン。……シアンは、事件とは関係ないんだよね? だよね?」

シアン「当たり前だ! どうしてそこで俺と事件が関係するんだよ! そもそも噂だろ噂!」

ブレーミー「あはは……そうだよね。所詮噂。あったかもなかったかもわからないもんね。ごめんごめん。ちょっとからかいすぎちゃった、かな。」


ユッキー「……そういえば。」

ヨシマーサ「どうしたんですか、ユキにぃ?」

ユッキー「いや何。あの噂で思い出したことがある。」

ヨシマーサ「?」

ユッキー「噂と関係あるかは知らんがセレスティアが保健室の先生に激しく何かを訴えている、そんなシーンに昔、出くわしたことがある。」

ヨシマーサ「お! そういやセレスティアが出てきてたっけ。兄貴、それっていつごろ?」

ユッキー「正確な覚えはないがそれほど昔でもないな。確か……11回生の入学試験前ぐらいだった気もするぞ。」

ヨシマーサ「へぇ……確かにそれほど昔じゃありませんねぇ。そういやオレも思い出したことが1つ。あのゆづきって名前、どっかで聞き覚えがと思ったんですが。あいつ、オレと同期だったはずですぜ。入学当時から結構腕の立つバハムーンって言われてたはずですが……今もいるってことは結構オチこぼれ?」

ユッキー「ほう、8回生……それは面白いな。だがオチこぼれはなかろう。そうだと仮定するとあの動きは動けすぎだ。例えば入院沙汰とかかが無難か? 休学扱いになるしな。だがそうなると落ちたのはあのバハムーンということになるが。」

ヨシマーサ「バハムーンが攻撃されたぐらいで吹っ飛ばされて崖に落っこちますかねぇ……?」

ユッキー「かばった、だったか。それならば可能性は0ではあるまい。それに所詮噂だ。どこかで事実とは違うものも含まれるのだろう。だが。」

ヨシマーサ「だが?」

ユッキー「あのバハムーンが何故か今だ学院にいる。これが噂に信憑性をもたせているファクターなんだろうな。」

ヨシマーサ「なるほど、確かに面白いかもしれませんねぇ……どこから何処までが噂なのか。くく、面白そうだぜ。」


ニーナ「……」

ショーゴ「どうしたんです? ニーナ様。」

ニーナ「いえ、隠滅されたプリシアナッツ事件。ブレーミーさんに言われて私も聞いたことがあるなと……」

ショーゴ「え?」

ニーナ「その、12回生の中ではそれなりに有名で……なんでかはよくわかりませんが。ですが、ちょっと変なんです。」

ショーゴ「俺は11回生なのでわかりませんが、何が、変なので?」

ニーナ「私の聞いた噂ではセレスティアという単語がなくエルフという単語があり、また助けにはいったのはその、多分1人目がブレーミーさんの話のセレスティアに該当するのかもしれませんが、その後にもう1人、助けに入っているんです。」

ショーゴ「え……?」

ニーナ「そして1人目に助けに行ったことになっている人物は実は助けに行っていなくて、『逃げた』と。そういうことになっているんです。」

ショーゴ「所詮噂は噂。どこかで違う話が混ざったんでしょう。」

ニーナ「……ショーゴさんは、どちらを信じますか?」

ショーゴ「どうせ噂です。信じるに値しないでしょう。」

ニーナ「私は。例えどちらとも間違っていたとしても。ブレーミーさんの話のほうを信じたいわ。優秀なパーティーだったという話は同じ。そんなパーティーの人の中に仲間を見捨てるような、そんな人が混じっていただなんて思いたくないもの。」

ショーゴ「ニーナ様はお優しいですね。本当に……」

ショーゴ(しかし時に事実は噂より残酷なこともあるのだ。そういう事実から守るのも、ファンとしての勤めだろう。きっと。)


ブレーミー「さあ! これで買い物は終わり!」

シアン「ほとんどウインドウショッピング状態だったぞ! おい!」

ブレーミー「だって、無駄遣いできないし? でもほら!」

シアン「ん? ミトン?」

ブレーミー「つけなよ。シアンのためにわざわざ選んだんだよ?」

シアン「え?」

ブレーミー「シアンは結構避けるけどさ。やっぱり耐えてももらわないといけないんだよね。だからしっかり防御は固めること!」

シアン「……そういうことかよ!」

ブレーミー「アハハ! どういうことだと思ったの!? ……ボクに惚れた?」

シアン「何言ってやがるお前は!」

ブレーミー(ボクはずっとこうやって、みんなと笑って過ごせたらいいなって思うんだけどな。……そういう日が、来るようにやってるんだよね。……きっときて、くれるよね?)

シアン「ん? どうした?」

ブレーミー「え? なんでもないなんでもない! ほらほら、大分日も暮れてきちゃったし、さっさと宿に行こう? みんなきっと待ちくたびれてる!」

シアン「そうだな。……そういや腹減ったな~ 宿の飯って上手いのかな?」

ブレーミー「ボクが探したんだよ? 完璧に決まってるじゃん!」

シアン「お前の情報力だけは当てにしてる。」

ブレーミー「だけって何さ! ……確かに、だけだけどさ!」


おまけ
自分がとった宿が本当に正解だったのか。
それを確かめるためスノードロップ中の宿を見て回っていたブレーミーは意外な人物と出会う。

ブレーミー「え? さくやさん?」

さくや「な、なぜ……貴方が、ここに?」

ブレーミー「ボク? ボクはパーティーでたまたまここによってるだけだけど? さくやさんこそどうして? まさか、ヒルターさんを追いかけて? 無茶するなぁ。」

さくや「いえ……まあ、それもそうなんですけど。」

ブレーミー「それとも、アサミン? ボクの、姉さん探し?」

さくや「いるわけがないでしょう。あの人が、こんなところに。」

ブレーミー「それはどうかな? あの人も今、パーティー組んで色々クエストこなしているらしいから案外、会えるかもよ?」

さくや「他の場所なら可能性もあるわね。でも、ここはないわ。それにあの人にあって、わたくしが、何を話せと?」

ブレーミー「……はぁ、それをボクに聞かれても困るんだよね。正直ボクとしてはさくやさんと姉さんはいがみ合っていてくれた方が都合がいいもの。知ってたとしてもいわないよ。」

さくや「それもそうね。貴方に聞いたわたくしが馬鹿でした。」

ブレーミー「そうだよ。その通り。ボクは、ボクにとって都合のいいことしか言わないの。」

さくや「本当、あなたとなつきは似てるわ……本当、自分勝手な人達……」

ブレーミー「お褒めの言葉ありがとう。でもそれってさくやさんにだけはいわれたくない言葉なんだけど? ま、ボクはそろそろ戻るね。勝手に行動してたからそろそろ戻らないとシアンに怒られちゃう。じゃ、また、ね?」

さくや「はいはい……」

----↑ここまで↑----

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