本家1更新分ですのでちょっとボリュームアップしてお届けします。
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歓迎の森を突き進むブレーミー一行。
なんとかシアンのレベルも上がり防御面も安定してきた頃……
ブレーミー「ねぇねぇ、シアン!」
シアン「どうしたんだ?」
ブレーミー「ほら、あそこあそこ!」
ブレーミーが指差す先にはこちらに背を向け話し込んでいるようにも見える3体のモンスターの姿が見える。
シアン「あ? 一つ目魔道と悪魔の占い師の混成か。気づかれないうちにさっさといくか。」
ブレーミー「もー! シアンは弱腰だなぁ……不意打ちかけてさっさと殲滅しちゃおうよ!」
シアン「お前は馬鹿かっ!? 俺らは打たれ弱いの。不要な戦闘は避けるべきなの。わかる?」
ブレーミー「シアンの方が馬鹿だよ、うん、大馬鹿だ! 先に全滅させちゃえば問題ないじゃん!」
シアン「大有りだ!!」
ニーナ「あの、どうかされたんですか?」
ブレーミー「ああ、なんでもないですよ、ニーナさん。敵を発見したのでどうしようか相談してただけです。」
シアン(確かに、確かにその通りだけどよっ! その先を説明しろっての! 相談も何も答えだしてただろうが!)
ショーゴ「どうしました、ニーナ様……ん? モンスターか? ふむ、あれくらいなら倒せそうじゃないか。いくか?」
ヨシマーサ「どうしたどうした……おっ? ありゃチャンスじゃねぇーか。先手必勝! さっさとふっかけちまおうぜ?」
ユッキー「そうだな。いつ気づかれるかもわからん。不安要素はさっさと排除すべきだな。」
シアン「え? みんな過激派なの?」
ニーナ「戦闘しなくていいのなら別に無視してよいのでは……?」
シアン「俺の味方はニーナさんだけだ……!」
ブレーミー「もしこっちがこっそりいこうとしているのに気づかれて不意打ちかけられては今度はこっちが危なくなりますよ、ニーナさん。」
ニーナ「そうね。それもそうね……」
ブレーミー「先制攻撃ならボクも防御無視して最初だけ攻撃できるので総合的に見れば倒しちゃった方が安全なんです。」
ニーナ「そうよね……でも……」
ブレーミー「それにです。この先、もっと危険な所へいくことになります。多少ではありますがここで経験値が手に入るのは貴重ですよ。」
ニーナ「そうね。仕掛けましょう。」
シアン「あああ……丸め込みやがって!! ち、ちっくしょお!! やってやらぁ!!」
ヨシマーサ(気のせいでなけりゃ、ニーナ、最終的に経験値で決断しませんでしたか?)
ユッキー(思ったより感情より効率をとるタイプなのかもしれんな……あなどれん。)
おまけ
ブレーミー「うーん……」
ニーナ「どうしました、ブレーミーさん?」
ブレーミー「もっといいカメラ、買っておくべきだったかなって。これじゃあシアンみたいに悪魔の占い師を一撃にできないので……」
ニーナ「でもお金が……」
ブレーミー「お金の心配は、ニーナさんがしなくても大丈夫ですよ。」
ブレーミーの見せた笑顔に何か影がある、そう思ったニーナだったがそれ以上はあえて追求しなかった。
それが一番、自分の持っているブレーミーのイメージを壊さなくて済むと思ったから。
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再録にはコメントを極力残さない形にしておりますが、
今回は大きな変更点がありましたので変更点についてコメントを。
これを公開した当時はニーナの方向性が定まっていませんでした。
そのため、第3PT編前半のニーナの台詞は多くが『無難な形』となっています。
ですが今現在執筆中(?)の部分のニーナから考えますとこの『無難な形』の台詞ばかりでは
ちょっと盛り足りなさが感じられてしまうわけで……
そんなわけで後半部分に少々手を加えています。
なんだかちょっとイメージ変わっちゃった気もしますがこれが正しいニーナかと思います(笑)