前回からの更新が1ヶ月開いてしまい申し訳ありませんでした。
デザイン変更を検討しており、本日、ブログのテンプレを変更しました。
近々再び変更する可能性があります。
忍者ブログの機能の新しい機能がそれなりに使いやすそうなのですが、
対応テンプレが1種類しかないため現在テンプレ待ちです。
このブログテンプレはその機能に移行した際のイメージに比較的近いため
一時的に使わせていただいております。
以前の記事が、以前のテンプレにあわせたデザインになっているため、
読みづらくなっている箇所がありますので早急に修正を入れます。
また、エディタも忍者ブログ側の都合により形式が変更になるとのことなので
この記事より新しいエディタでの編集となっています。
やっぱりこれも以前と違う文字色感覚となっているため、
以前の記事を徐々に修正していくことにします。
しばらくごたつきますがよろしくお願いします。
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カスミ「お兄ちゃんダメだって!」
ショーゴ「いーや。そろそろきちんと、話をつけるべきだ……ブレーミー!」
ブレーミー「何?」
ショーゴ「いい加減、きちんとニーナさんに事情を説明しろ!」
ブレーミー「何の?」
ショーゴ「全てだ! お前の隠していること、全てだ!」
カスミ「いや、だからね。色々人には隠し事があるもんのだからさ。嫌だって言ってることを無理に聞こうとするのはやめようよ?」
ローズ「そうですよ! 色々、人には言えない事情というものが。」
ショーゴ「それは隠し事がある側の事情だ。ない側には関係なかろう。」
カスミ(そ、それ言われちゃうと困るなぁ……)
ローズ(うう……反論できないよぉ……)
シアン「だけどよ、ショーゴもあるよな? 隠し事。」
カスミ「え!? お兄ちゃんに隠し事!?」
霞(そりゃあるでしょう。何、カスミってショーゴに何も隠し事がないとか思ってたりしちゃうの? 本当馬鹿だよね~)
カスミ(放っておいてよ! 馬鹿正直なお兄ちゃんなんだからあたしには殆ど話してくれるし。)
霞(……だから疑ってるんじゃん。本当に、妹として扱ってるのかって所にさ。)
ショーゴ「む、むぅ。だがこれは、口にしてはならぬことだ。絶対に。」
カスミ「なんだろう? お兄ちゃんの隠し事って?」
霞(へぇー 面白そう! ねえねえ、変わってよ! 聞き出してあげるから!)
カスミ(ダメ。無理矢理はダメってさっきあたし言ったじゃん。霞も破ったらダメ。)
ローズ(カスミちゃん、また霞と交信してる? ……また、代われって言われてるのかな……お願いだからしばらくはそのままでいて欲しいな……ややこしくなりそうだから……)
ショーゴ「と、ところで!」
カスミ「? 何?」
ショーゴ「……いつの間にカスミは俺のことを『お兄ちゃん』と呼ぶようになったのだ?」
カスミ「え、いつの間に……? あれ、呼んでなかったっけ?」
霞(残念ながら普段はショーゴだったよ? まあたまーにお兄ちゃん、だったっけ? そのままとぼけとけば? 一応、お兄ちゃんって呼んでたときもあるわけだし。どうとでも理由なんてつけれるよ。)
カスミ(あ、あれ? 余りその辺り意識したことがなかったや……そういえばローズちゃんの時も……あれ? あれ? 元々こういうところあったのかな、あたし。その時の気分で発言してた?)
ショーゴ「カスミ? お前、やっぱりどこか調子が悪いのか? 戻ってからも、時々変なタイミングで黙り込んだり……」
カスミ「う、う~ん。本調子では、ない、かも?」
ローズ(そうだろうね。そんなのすぐに慣れれるような器用な性格じゃないもんね、カスミちゃんって。もうちょっと時間がいるよね……)
ショーゴ「そうか……やはりすこし時間を開けてから、は正解だったのかも知れんな。きちんと体調を戻しておけよ? ……さて。ブレーミー!」
ブレーミー「さて、ここで読者の皆様へ! 案外長く感じられたかもしれないこの会話ですが! ほとんどカスミちゃんが一人で仕切っていたので実は余り時間立ってないんだよ! びっくり!」
ショーゴ「お前は誰に向かって喋っているのだ!?」
カスミ(そうだよね……こうなってから、霞との交信ってようするに一人芝居だもんね……無駄にページ使ってるよね、あたし。)
霞(気にしない気にしない! いいじゃん、たまにはこういうのも!)
カスミ(少しぐらい気にしようよ!?)
ブレーミー「えっと。つまり。ボクが女で? どうしてこんな格好をしているか。それをしっかりと話せと?」
ショーゴ「わかっているではないか。」
ブレーミー「……残念ながら、話す気はないんだよねぇ~」
ショーゴ「な、何故だ! ならば話せない理由を話せ!」
ブレーミー「それが、理由。」
ショーゴ「何?」
ブレーミー「だってさ。この話をすると、絶対、ボクの目的の話までしなくちゃならなくなるんだよね。それってさ、困るんだよね。まだ達成見込みもない目的なのに。ここでばれちゃ、困るんだよね。」
ニーナ「……この本が、理由ですか?」
ブレーミー「ん? ニーナ? 何を手に……あああああ!?」
ニーナ「ふふっ、私が何もしない、そういう女だと思ったら大間違いですよ、ブレーミーさん?」
ブレーミー「ちょ、ちょっと、ダメだって! 確かにさ、ここドラッケンで。書物が一杯あって。その中に実は隠れてた! ってのはありそうだけどそれ掘り当てちゃうのはずるい!」
霞「何々!? 見せて見せて~!」
ローズ「……何の本なんだろう? ニーナさん、大きな声でお願いします!」
ブレーミー「ひどい! 酷いよ! 2人は味方だと思ってたのにっ!」
霞「ブレーミーさんの弱みを握れるチャンスだもん。これ、逃す手はないよっ!」
カスミ(あたしは単純に知りたいだけなのに~! 変な目的持たないでよ~!!)
霞(握っておいて損ないじゃん! この人との取引材料はキチンと確保しておかないともしもの時が絶対困るって!)
カスミ(そこまで考えてたの!? でも、それは一理あるかもなぁ……)
ローズ(ああ!? カスミちゃんいつの間に入れ替わって!? ……ああ、でも。目的が違うだけできっと結局やること一緒か。ゆづき先輩の過去の話でスノードロップの時、なつきちゃんと一緒にいっちゃったぐらいだし。ならまあいいや。)
ブレーミー「ああ!? 酷い方のカスミちゃんなんだね!? 知ってたけど酷いよ!! ボクでも逆の立場ならやるけど!」
ブレーミー・霞以外全員(やるんだ……)
霞「そうだよね、当然だよね!」
ニーナ「……ふふっ、ならためらう必要など何もない。ということですね。では……『プリシアナ学院に新星現る!? 金髪のセレスティア!』」
ニーナ・ブレーミー以外全員「???」
ニーナ「これは、数年前にドラッケンに立ち寄ったアサミンさんが取材を受けた時の記事です。そして……この記事の中で密かに夢を語っている、可愛い少女が一人います。」
ブレーミー「やめて! そこ読むのやめて!!」
ニーナ「嫌です。やめません。『ボクの夢は、姉さんの隣で、常にこういうインタビュー記事を書ける一流ジャーナリストかな?』」
シアン「可愛らしい夢だよなぁ。姉さんの記事を自分の手で書きたいがために大物になりたいジャーナリスト。」
ニーナ「少女らしい、ささやかな夢だと思います。しかし。」
シアン「……なんで、男装する必要があるんだ?」
ニーナ「意味がわかりません。」
ブレーミー「あ……ああ!? や、やめて! 恥ずかしい! 恥ずかしいよ! 嫌だよこんな昔話暴露なんて! やだやだやだ!!」
ニーナ「……ちょっといじめすぎちゃいましたか? 飛んでいってしまいましたね。」
ショーゴ「……ニーナさん。ブレーミー、しばらく戻ってこないかもしれません。……恥ずかしくて。」
カスミ「……そうだね。あの、ブレーミーさんが、そんな、可愛らしい夢……意外すぎるし……案外、恥ずかしがり屋なのかも。」
霞(アハハハハハ! だめだめ! 笑いが止まらないよー! あの人って結構えぐいけどさ。そんな可愛らしい夢持ってたなんてさ! うわー! 人ってやっぱり面白いなー!)
ローズ「……いいなぁ。こういう夢。うらやましいなぁ……」
シアン「ん? 今からでもいいじゃん、持とうと思えば夢なんて。」
ローズ「目立ってないのに凄くいいこというんですね、シアンさんって。見直しました。」
シアン「大人しそうに見えたのにヒデエこと言うなよあんた……! 気にしてるんだぞ!」
ローズ「……あ、大人しそうに見えますか? そういえばこのパーティーに着てからあわてることも、はしゃぐこともほとんどないからなぁ……そう見えても仕方がないのかも。」
カスミ「ローズちゃんは結構周りに左右されるタイプだもんね。」
霞(あ、それカスミが言う? カスミの方がガラスハートじゃん。)
カスミ(いちいち突込みばかり入れないでよ!! しかも結構気にしてるんだから、それ!)
霞(知ってるよ?)
カスミ(どうして、どうして霞ってこんなに性格悪いんだろう!? いや、元々あたしなんだし、あたしって性格悪かったのかな……ううう、なんだかへこむよぉ……)
霞(あの暴走でわかってたじゃん。案外性格悪いって。そうじゃなきゃローズをあんな追い詰め方しないでしょ? それになつきちゃんに何したっけ? ほらほら、性格悪いの認めなよ。)
カスミ(う、う~ん……認めたくなんて、ないんだけど……だけど……ああもうっ! 結論はあとでね?)
霞(あたしはいくらだって待ってあげるからご自由に~)
ローズ「あれ、また電波交信でもしてた?」
カスミ「電波交信って!? あ、でもこれってあたしが最初に言い出した……ううう、全部自分に返って来てるよ……なんでこんなことになっちゃったんだろう……泣いちゃうよ……」
ローズ「ああ、泣かない泣かない……」
シアン「え? 俺放置!? 酷すぎねぇ!?」
ライカ「……うーん。やっぱりどこかおかしいのか、あいつは…………何してるんだアタシは。もう深刻な問題はない……放っておけばいいのに……どうせ、関わった所で……ああもうっ! 気になっちまうだろうが……おい、カスミ! ちょっと来い!」
カスミ「え?」
ショーゴ「この調子では解散だろう。ちょうどいい、体調が悪いのなら見てもらっておけ。」
ローズ「……」
ローズ(珍しいな……ライカさんが自分からなんて……)
ライカ「あ? ローズ、お前は呼んでないぞ。」
ローズ「邪魔しなければいいですよね?」
ライカ(……まあ目を離すよりはましか。)
ライカ「ああ、邪魔はくれぐれもするな。部屋に入ったら椅子に座って動くな。立つな。いいな。」
ローズ「それって本当についてくだけですよね!?」
ライカ「それが嫌ならくるな。どうする?」
ローズ「……その条件で、一緒にいかせていただきますっ……」
シアン「あ! やべ、ブレーミー放置しっぱなしは不味いだろ。ちょっと俺探してくるわ。」
ニーナ「……自分が悪いのですから、放っておけばいいのでは?」
シアン「そういうわけにもいかないだろ。まさかあそこまで恥ずかしがるなんて思ってなかったし。別にあれ、悪い夢じゃねーし。気にすんなの一言ぐらい」
ニーナ「一流になるために様々な人を利用して時には騙して。……そこまでしなければ叶わない『夢』が『悪い夢』ではない? そうでしょうか?」
シアン「あいつは最短を求めすぎてそれで間違えてるだけだろ? 夢のかなえ方なんて1つじゃねぇーよ。」
ニーナ「……そうですか。シアンさんも、そう思うんですね。ブレーミーさんが行った場所は多分、ここの2階です。ここは吹き抜け。私達は階段を使わなければいけませんが、あの人なら飛べます。人気もほとんどありません。隠れるにはもってこいです。」
シアン「え? ああ、ありがとう! 行ってくるぜ! ニーナさんは」
ニーナ「いくわけないでしょう。シアンさん1人で行ってください。」
シアン「やっぱ、気にしてる?」
ニーナ「しないほうが……おかしいでしょう?」
シアン「そっか……でも悪気があったわけじゃないんだって。だからさ……」
ニーナ「早くしないと別の場所に移動しかねません。早く行ってはどうでしょう?」
シアン「あ、ああ……ニーナさんは先に戻ってていいから。じゃ!」
シアン(ニーナさんにしては珍しい態度だったよな……本当にまだ怒ってるのか……こっちも解決しなくちゃな……)
ニーナ「夢のかなえ方は1つじゃない……目的を達する方法も。ですが、叶えるためなら、目的さえ悪でなければ、その経緯は悪でないと……貴方がいったんですからね?」
おまけ
ブレーミー「……恥ずかしすぎるって。こんなの。いいじゃん。別に。ボクだってそういう頃あったんだもん。でもさ、でもさ……」
シアン「こんなに激しく落ち込むお前なんて、始めてみるぞ?」
ブレーミー「うう、シアン! みちゃやだよぉ……」
シアン「……まるっきり女の反応しやがって……おら。」
ブレーミー「? ハンカチ?」
シアン「今回だけは、ほら。女に対する対応ってのを、してやるよ。お前が悪いんだからな? 女の反応しやがったんだから。わかった?」
ブレーミー「……うん、ごめんね。シアン……ありがと。」
シアン(そうやって大人しくしてると本当……ただの女じゃねぇーか……くそっ)
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