やはりライカ周りの修正が主です。
また、後半のブレーミーの台詞に重大な追加があります。
一応、主人公という所をPRできる追加となりましたのでSNS版で読んだ事あるという方も
ぜひもう一度読んでいただけると嬉しいです。
カスミ「……えっと。……そのね。ローズちゃん……」
ローズ「あれは、気にはなるけど気にしないことにしたから。大丈夫だよ?」
カスミ「……ローズちゃんてさ……本当、慣れるの、早いよね……昨日の、今日だよ?」
ローズ「なっちゃったものはしょうがないと思うんだよね。」
カスミ「確かにその通りだけどさ……ああ、ローズちゃんの突込みを、あたし1人だなんて、肩の荷重いよ~……」
ローズ「私が手におえないおっちょこちょいみたいな表現!? カスミちゃん酷いっ!」
ライカ「また2人で遊びにいってたのか、お前らは。昨日に続き今日もだと? 大概にしろよ? お前らのお守りをさせられるあたしの身にもなれ。」
カスミ「あ、あはは……ご、ごめんなさい。わかってます。大人しくしないといけないってのは、わかってるんですけど……」
ローズ「じっとしてるのはやっぱり気が滅入っちゃうかなと!」
ライカ「はぁ……まあ、そうだな。それは一理あるかね……」
ブレーミー「あ、お帰り~! そろそろかなーとは思ってたよ!」
シアン「……何がそろそろなんだよ。ずっと待ってたじゃんか……」
ブレーミー「はい、シアン! 余計なこといわない!」
シアン「事実を言っただけだろ!?」
ニーナ「ブレーミーさん? こんなやり取りをしていないでさっさと、本題に入り、話を進めるべきだと思うのですが。」
ショーゴ「……まだ、怒っていらっしゃるのか……?」
ブレーミー「ぶーぶー! ニーナ、最近冷たすぎ! 別にいいじゃん、性別なんて!」
ニーナ「大問題です!」
ブレーミー「そんなことないって! 問題にする方が問題なんだよ!」
霞「もしかしてニーナさんって、ブレーミーさんのことが好きだった、とか?」
ローズ(ああ!? その表情! 何で入れ替わっちゃってるの!?)
霞(あ、気づいた。……いいなぁ、やっぱり。こういう遊びかたしてみたかったんだよね~)
カスミ(いいから! さっさと返してよ! 普段はあたしでいいっていったじゃん!)
霞(えー もうちょっと遊びたいよー)
カスミ(だめったらだめーーー! どうせろくでもないこと考えてるでしょ!? ああ、どうしてあたし、こんなことになってるんだろう……)
ブレーミー「……え?」
ニーナ「……あ、その。そういう、わけでは。」
カスミ「……あ、あの。ノリでいっただけだから。気にしないでね? 冗談だから、ね?」
ショーゴ「カスミ、言っていいことと悪いこと、というのがあるんだぞ?」
カスミ「うん……わかってる。」
霞(あれは言うべきじゃん。絶対ニーナさん、好きだったって。間違いないって! 冗談だって聞き流さなかったという事は認めたってことじゃんね、カスミ?)
カスミ(それは……あたしも、あの反応で事実なんだろうなってのは、わかったけどさ……)
霞(ならカスミを叱る理由なんてないじゃん。ショーゴもこのタイミングって事は少しは感づいてるんじゃない? なんでこんなこと言うの、ショーゴは。)
カスミ(確かに、確かにそうだったんだろうけどさぁ……言わないのが優しさって時も、あるよ。)
霞(いいや違うね。逃げてるだけだよ、そんなのは。……ま、ショーゴも、逃げたい人だし、ね。)
カスミ(……?)
シアン「まああれだよなー……ニーナさん、こいつが女だってのは俺も脱がせて見て初めて気づいたぐらいの話だから。だから気に病むなって。わかるはずないことなんだからさ。」
女性全員(ブレーミー・霞含む)「……」
シアン「え? 何で沈黙? 俺、何かまずいこといった? もしかして墓穴掘りました?」
ライカ「ああ、掘ったな。地獄の底まで。もし、理由があったとしても、言い方が不味すぎだ、馬鹿者が。」
ローズ「……えっと。脱がせた、んですか?」
カスミ「無理矢理? どこまで?」
ニーナ「……どういう、いきさつで?」
ブレーミー「そうだねぇ……寝ているところを、無理矢理、裸になるぐらい脱がされたかな?」
霞「……うん。撃とうか。」
ローズ「!? だめ、普段のカスミちゃんなら何とかギリギリ急所外してくれそうだけど、霞はダメ!!」
霞「ここでそういうこといわないでよー まあさっきの発言で場混乱してるしいいけどさ~」
カスミ(ってか、あたしの方でも撃ちかねないとかローズちゃん酷くない!?)
霞(じゃあ撃たなかった?)
カスミ(……撃つけど。)
霞(ならローズの言い分正しいじゃん! 文句いう理由がわかんないって!)
カスミ(でも酷くない!?)
霞(それはカスミの普段の行動が悪い!)
ローズ「それにしてもこんなに頻繁で、大丈夫なの……?」
霞「まだ安定してないからなぁ……あたしも、カスミも。ちょっと強く思ったことがあるとすぐに表に出れちゃう。本来はカスミが表なのが一番なんだけどね。ま、時間が解決するだろうし大丈夫だと思うから、ローズは心配しなくて大丈夫!」
ローズ「……そう? でもごめんね。うっかりしてて……」
霞「え? ああ。この状況でバレはしないでしょ。あたしたちがこんな会話しても気にならないぐらい混乱してるって。ほら。」
ニーナ「……シアンさん、女性を、脱がす? ……ふふ、いくら私でも。怒る時は怒ります。」
ライカ「アタシもな、医者だけどな? 必要以上には脱がせはしないのさ。それをなんだ? お前は、自分の欲望のため……」
シアン「え!? ち、違う! 俺が脱がせたんではなく……」
ショーゴ「なるほど、多勢に無勢だったと? 男の風上にも置けん奴だな。」
シアン「違う! 違うの! 誤解なの! 話を聞こう? ね、ねえ!? ほら、警察だって話ぐらいは」
ニーナ「……ショーゴさん。これで、シアンさんを縛り上げてください。」
ショーゴ「鞭ですか。確かに、ロープのない現状ではいい拘束道具です。」
シアン「違う、違うの! ねえ! 聞いて! 俺の話を聞いて!」
霞「ね? あれで聞ける状態じゃないじゃん。」
ローズ「そう、だね……」
ブレーミー「そうでもないんだな、これが!」
霞「わわ!?」
ブレーミー「ふーん。へー ……なるほど、そういう事情? カスミちゃんが自分のことを2つに分けて言う……つまりこれは、実は多重人格でしたってオチってこと? なるほどなるほど……」
霞「むー お喋りそうな奴にみつかちゃった……ねえねえ、ローズ、撃っていい?」
ローズ「だめ! 仲間仲間! それ仲間だから!」
霞「あたしの仲間は、ローズだけでいいよ?」
ローズ「私がよくないよ!」
ブレーミー「へぇー なんかわかるなーそれ! そうだよね、仲間ってむやみやたらに増やすもんじゃないよね~ 信頼における人こそ『仲間』って言いたいよね~」
霞「え? わかる? わかってくれる? そうだよね。仲間って厳選されてるほうがなんか硬く結ばれた友情! とか。そんな感じするよね!」
ブレーミー「そうそう! んでさ。アイコンタクトとかしてさ。通じ合ってるって感じ!」
霞「話わかるねー ブレーミーって!」
ブレーミー「ボクもそう思うよ! ねね、ローズちゃん。これ、どっち? 正常だった頃のカスミちゃん? それとも壊れちゃったあとのカスミちゃん?」
ローズ「その表現やめてよ!?」
霞「あのねー 壊れちゃったあとのほうだよー!」
ローズ「認めるのもやめて!」
カスミ(……ローズちゃん、ごめん……本当、ごめん……! 止めれるものならあたしが止めたいよ!)
ブレーミー「しかしこうなるとあれだよね。カスミちゃん、本当大丈夫なの?」
霞「ああ、平気平気。大丈夫大丈夫! あの人を地獄の底まで叩き落すためだけにあたしいるようなもんだし!」
ブレーミー「あの人って、フローライト?」
霞「そうそう、フローライト。絶対許す気ないんだよね。あたしは。」
ブレーミー「うっわ……相当憎んでるんだねぇ……あはは、これは本当、真面目にあの人倒さないと丸く収まらないね~」
霞「アハハ! 無理無理! あの人殺せる、そういう状態でも多分丸く収まらないよ? あの人には生きてもらって、自分で命を絶つぐらいまでいびらないと!」
ブレーミー「……うわ、ゆがみまくってるんだけど。このカスミちゃん。……ねえねえ、ボクさ、日が浅くてよくわかんないんだけど、ローズちゃんから見てカスミちゃんって元々こんな感じな子なの?」
ローズ「……えっと。ノリだけは、そうかな?」
カスミ(待って? それだとあたし、ただ調子のいい人みたいだよ、ローズちゃん! あたし、人憎んでたらそこまでやるぐらいの子だってローズちゃんの中ではそういう認識だったってこと!?)
霞(……言われて見れば、そうだよね。あたし達って、ローズに信頼されてない?)
カスミ(そんなことは、ないと、思う……)
ローズ「あと結構うじうじしてるけど、そういう所を見せない頑張り屋さん、かな? これは私も最近知ったんだけど。」
ブレーミー「そっかぁ……なんというか、このカスミちゃんの方は、頑張る方向性を間違えた感じがするねぇ。」
霞「あ? そんなこといっちゃう? 酷いなぁ。同じカスミなのに~」
ブレーミー「うん、いっちゃうよ? でもなんでばれたくないの? なんっていうか、これはこれで問題なさそうだけど?」
ローズ「問題大有りだよ!?」
霞「問題ないかなぁ……? 一応さ、世間的に見てあたしって悪い子だって意識ぐらいはあるからさ。できるなら『いい子』の方のカスミだしておきたいんだけどさ?」
ブレーミー「なんで? なんで『いい子』でいなくちゃいけないの? それが自分っていうなら別に周りがなんというとどうだっていいじゃん。それに、こっち面子ってさ、カスミちゃんに絶対的なイメージ持ってるのなんてショーゴだけだよ。今のこの姿がカスミちゃんだって言うなら、今見せてない方も含めて今のうちに全部曝け出しちゃえば? カスミちゃんに関する知識ってないんだから、みんなに知ってもらってた方が、2人ともやりやすいでしょ?」
カスミ(……!?)
ブレーミー「それに『いい子』でいなくちゃいけないなんてのはさ。自分で決め付けちゃってるだけなんだよね。そういうのってボク、好きじゃないかな。せっかくならさ、この機会に整理してみたら。その事もさ。」
霞「いいこというね~! カスミが驚いてるよ。」
ブレーミー「あれ、もしかして君、君じゃないほうのカスミちゃんの意見言ったの?」
霞「あたしが、自分で枷なんてはめないよ。はめてるのはいつも、カスミの方だもん。それに。」
ローズ「それに?」
霞「あたしは『悪い子』でいいもん。アハハ!」
ブレーミー「あちゃ~ これは嵌められちゃったかな?」
ローズ「……少しはさ、『いい子』でいようとか、考えようよ?」
霞「え? そんなの求めないでよ。カスミに求めとけば?」
ローズ「そうする……でも、やりすぎそうだったら絶対、私が止めるからね?」
霞「ここで昨日の返事? うんうん良い返事! 止めてよ! ローズが止めてくれるならやっぱり悪いこのままでいいよね! アハハ!」
ローズ「ううう……カスミちゃん~ 戻ってきてよ~!」
おまけ
霞「今日はどうだった? 楽しかった?」
カスミ(途中から完全に入れ替わってたじゃん! あたし動けなかったじゃん!)
霞「でも案外楽しかったくせに~」
カスミ(う……)
霞「結局さ、変にこだわりすぎておかしくしちゃってたのはカスミなんだよ。いつだって考えすぎだったんだよ。もっと気楽に行こうよ~? どうにだってなるって。」
カスミ(でもやっぱりほら。あとには戻れないようなこともあるわけで)
霞「そういうのがあるかもしれないって思っちゃってるだけだって。ささ。寝よ寝よ!」
カスミ(……明日は、あたしなんだからね?)
霞「わかってるよ~ あたしだってずっとは疲れるもん。おやすみ~」
霞(本当なら受け入れてもらおうとか、そういうことする必要もなかったんだけどな……フローライト……あの人だけは絶対に許さないんだから!)
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