全10更新中、第1PT用に部分編集した後半部分となっております。
この部分は前半でニーナが離脱、他のメンバーも余り口を挟んでいないため第3PTは影薄めです。
なつき「こんなもんですかね?」
ダイ「そうだね、こんな感じだよね、こっちも。」
ロビン「お前、これだけの人数相手に説明できたんだな。」
ダイ「ロビンとナーシャさんに任せるといつ2人の世界に入っちゃうかわからなくて不安だったんだよ!」
リュー「あ、あれ? アタシが説明するって選択肢は?」
ダイ「リューさんが説明するのもいいかなと思ったけれど……」
あっちゃん「ごめんなさいね~ リューが説明するならわたし絶対邪魔するわ~」
ダイ「……というわけなんです。」
リュー「あんたが原因なのね!?」
あっちゃん「もう~ 当たり前じゃない~ これぐらいで怒らないで~?」
リュー「そりゃ、原因があんたなら怒るわよ!」
ヒルター「ダイ、オレという選択肢はなかったのか?」
ダイ「……あ。」
なつき「ダイ、何やってますか! 何思いっきりヒルター様忘れてるですか! ヒルター様が許してもこのなつきが許しません!」
ダイ「そうだよね、そうなるよね、ごめん、ごめんよ……!」
ヒルター「なつき、許してやれ。ダイもわざとじゃないんだ。今まで説明役をこなしてきたロビンとナーシャが、説明役からボケ担当になってしまったのがそもそもの原因なんだ。許してやってくれ。」
なつき「……まあ。運命の相手とか。お話聞いた限りではまあ。展開が急すぎるのを除けば急接近ってのはわかるのです。ですがこれ、ヒルター様完全に脇役扱いでしたよね?」
ヒルター「何をいっている。物語の脇役という物は重要だ。そう、ヒーローが輝くためには脇役がしっかり輝くこと。これも重要だと習ったことがある。」
なつき「ヒルター様がヒーローでしょう!?」
ゆづき「さくや、なつきが大変そう……」
さくや「そもそも親衛隊トリオとくくられてしまったけど本当にヒルターのファンっていえるのはなつきだけ……宿命です。放っておきましょう。」
ゆづき「そうね。さくやがそれがいいって言うなら、放っておくわ。」
なつき「ゆづき先輩! その腹黒参謀、どう考えても関わりたくないですよ!」
ツカヅチ「そもそも私達、親衛隊でスタートしたはずなのにヒルター様のことを敬愛してるのって私となつきちゃんだけですよね……」
ローズ「あ! 私を忘れないでくださいよ!」
さくや「貴方、どちらかというとミーハーに追いかけてただけじゃないの……?」
ローズ「え、私ミーハーに見えます!? え、そうなのかな!?」
なつき「いや、きちんとその気はあるように見えますし……カスミといつもいるからそう見られちゃうだけだと思うのですよ、ローズは。」
ツカヅチ「まあ、発言が結構軽いのは同じだけどね……」
ローズ「……むぅー」
ナーシャ「……本当、本当に、貴方、撃たれたの……ちょっと信じられないのだけど。」
アサミン「間違いなく撃たれてるわよ? 私目の前で見たもの。」
ロビン「……ナーシャ、よかったな。こういう性格の子で……フローライトみたいな性格だったらこっちの方が手におえなかったぞ?」
ナーシャ「そうね……この化け物が敵に回らなくて本当よかったわ……」
ローズ「お嬢様まで私のことを化け物扱いですか!? 酷すぎますっ!」
リュー「いや、仕方がないでしょう……」
あっちゃん「そうね……わたしでも無理だわ……」
ローズ「……あ、馬鹿兄! そういえばこれからどうするんですか、皆さん? 目的が全員馬鹿兄になってると思うんですけど?」
タスク「ん? 俺達は違うよな、ちあき?」
ちあき「……でも、モーディアル学園の評価下げる行為をしている以上……」
ミュール「タスク達には悪いけど。付き合ってもらいたいわ。このままじゃあたしが納得できないわ。」
ちあき「そうよね、ミュールが納得しないものね。」
タケシ「オレっちは乗りかかった船っすし、全然構わないっすけど。タスクさんとちあきさんは本当に何も関係ないんっすから。だからここで降りてもいいんっすよ?」
タスク「ここまできたら俺ものるって! ちあきも、いいよな?」
ちあき「ミュールがいて、タスクまでやるっていうのなら。私は最後まで付き合う以外選択肢はないわ。」
ブレーミー「ん~ ボクもそれほど関係ないけど恨みはあるかな~ 断たれた絆の道、あれって絶対ボク達をカスミちゃんから遠ざけたかっただけだろうし。」
シアン「ああ、あんだけ同じ所をぐるぐる回されるなんて思ってなかったぜ。」
ヨシマーサ「……オレは、ミュールの姐さんが止めるってんなら手伝わないわけにはいかないんだよな。これが。」
ユッキー「……少々、あの男の事で気になることもある。オレも付き合うぞ。」
ユッキー(そう、ブレーミーの言っているだけならいいんだ。だが、他に目的があるならば……あの男が、『飲まれてしまっている』のなら……ライカ姉が、危険だ……見極めなければならん……)
リュー「……ま、ナーシャちゃん使ってぼこられた恨みぐらいは晴らさせてもらわないとね。」
なつき「おお~ 皆さんやる気満々ですよ! では全員で」
さくや「それはやめておきましょう?」
なつき「なんでですか!」
さくや「大人数になると統制が取り難いわ……今まで通り、4パーティーで。連携して動きましょう。」
マクスラーク「確かに。彼は少しの乱れでも突いてくるだろうからね……大人数だとこのようにごちゃごちゃして異変も見逃してしまうかもしれない。」
アサミン「理由はもう一つ。カスミとローズはしばらく動けないでしょ? 何処に行くにしてもこの2人の回復を待ってから、なんてことになったらあの男絶対立て直してくるわよ?」
ブレーミー「だから動けるメンバーで組んで残りはここから他のチームから連絡があったら動く、という形にするってことだね。うん、それいいね! でも相手の行動が予想できるなら罠とか張っておいてやりたい物だけど。」
ゆづき「……みなづきよ。」
さくや「先輩?」
ゆづき「あいつ、みなづきの所へいくといってたわ。わたしが眠っていると思ってつぶやいた……多分、本当にいきたかったんだと思うの。」
ナーシャ「ねえ、そのみなづきって奴。ワタシは暴君ぐらいにしか思わなかったけど。意外と馬鹿だったりしない?」
リュー「ああ、馬鹿ネコね。」
ミュール「力馬鹿の馬鹿ネコよ。」
あっちゃん「顔がいいだけの馬鹿ネコね~」
ナーシャ「……そう、口を揃えるほどの馬鹿なのね。……なら、間違いないわよ。そこで。」
ロビン「? どうして?」
ナーシャ「あいつは憑依精霊術を完成させていた……言ったでしょ? あれは抵抗力が弱い奴か、相当いい媒体を用意しない限りは成功しない術だって。」
ダイ「……あ、そっか。抵抗力を奪うために罠とかそういうのを使えばいいのかな。馬鹿だとそういうのに嵌めやすいから?」
ナーシャ「そういうこと。目的地がわかったなら。そこで待つのが得策よね。」
シアン「いーや。オレ、一応授業で習ったんだけど。確実に罠に嵌めたいなら追い込みしないとダメだって。」
タケシ「そうっすね。甘い餌たらして待ってるだけじゃ確実じゃないっす。やっぱり、そこへいくよう誘導が必要っすよ。」
タスク「……となると。罠張ってるグループと、追い込みかけるグループと、ここで待って準備整えるグループの3ついるってことか。」
ちあき「ただ、タカチホへどういうルートで向かったかがわからないわ……ドラッケンからだとボルンハーフェン経由とプリシアナ経由の2通りあるから……あら? これでちょうど4グループになるわね。」
さくや「そうよ。最初からそのつもりで4つと、いったのだけど。」
アサミン「……あんたはいつも説明が足りないの。まったく。ちあきさんに迷惑かけて。」
さくや「あら、貴方のターゲット? ……ドワーフなんて変わった趣味ね。」
アサミン「あんたはそこに反応するのね……!」
タスク「じゃあじゃあ、誰が何処に向かうんだ!? オレ達、追い込みやりたいんだけど!」
ちあき「……遊びじゃないのよ、タスク……」
マクスラーク「タスク君、すまない、ちょっとお願いしたいことがあるんだが。」
タスク「ん? なんだ?」
マクスラーク「1パーティーは。ゆづき君、さくや君、アサミン君、リュー君、あっちゃん君、そして僕で、行きたい。」
なつき「おや? そのメンバーって確か、昔の……」
ナーシャ「……プリシアナッツ事件の、当事者達ね。」
ロビン「まあ、こんな機会でもなければ組めないかもな……」
ヒルター「……確か、卒業も近いだろう。記念にも、いいかもな。」
ブレーミー「いいんじゃない? ボク達のパーティーにはメンバーいないから関係ないし。」
シアン「お、お前なぁ……」
マクスラーク「……だめ、かい?」
タスク「オレは別に構わないけど。本人達はいいのかよ。」
さくや「……今更。別にアサミンと組むことに依存はありません。」
アサミン「さくやとはまあ、偶然とはいえ一緒にいたしね……こいつに聞いてやらなくちゃいけないことがあるの。時間がもらえるんなら大歓迎よ。」
リュー「? あんた達、一緒にいたの? ……まあ、アタシはまた組みたいと思ってたし。いいけど。」
あっちゃん「あ、またさくやvsアサミンが見れるの~? 楽しみ~!」
ゆづき「わたしも構わない。でも。」
マクスラーク「ゆづき君が何かいってくるのはちょっと、想定外だったよ……なんだい? やはりタカチホというのが嫌かい?」
ゆづき「逆。せっかく頭脳派のさくやにアサミン、マクスラークもいる。……罠を張るなら、このメンバーよ。」
マクスラーク「……!」
マクスラーク(ここでゆづき君がダメ出ししてくれるのは想定外だったが……よかった。最後に、この形に出来そうで……)
ゆづき「このメンバーでタカチホ待機。それならわたし、一緒にいくわ。……少し、タカチホでやりたいことも、あるし。」
ブレーミー「確かに。えぐい罠張りそうなメンバーだよね。ボクはそれに賛成。」
ナーシャ「そういえばさくやの時の作戦提案ってアサミンがしてたわよね……そうね、少なくともワタシ達がやるよりはずっと効果的な作戦を立ててくれそうね。」
ロビン「準備がしっかりしてないとな。……それに、あいつは俺の手で、追い込んでやりたい。待機組を買って出てくれるのは嬉しいぜ。」
ローズ「……となると。間違いなくここに待機の私は。さくや先輩から離れられるわけですね! 大賛成です!」
さくや「……ローズ? 合流後、覚えてなさい?」
ローズ「はっ!」
ナーシャ「……馬鹿な子……」
ロビン「じゃあ次はここに残るメンバーを決めようぜ? 怪我とか諸事情で動けない奴とか体調が悪い奴とかいるだろ? あいつ相手にそういうのって致命傷だし。」
ナーシャ「そうね。……まずは、ローズとカスミね。」
ローズ「……そうですね。残らざる得ませんよね。本当は私も追いたいんですが。」
ナーシャ「……その気があるのなら貴方ならきっと大丈夫。」
ロビン「ああ。間違いなく大丈夫。追いたければ連れてくぞ?」
ローズ「いえいえいえ! これでも結構辛いんです! 痛いんです!」
さくや「……それなら、少しぐらい痛がるとか、そういうそぶりを見せなさい……だから疑われるのよ……」
ローズ「それに……カスミちゃんも心配ですし。」
ショーゴ「……俺も残ろう。カスミが心配なのは、俺も同じだ。」
ユッキー「……ニーナも置いて行け。フローライトと戦った時の傷。あれが完治していないようだ。先程の態度も少々気になる。」
ブレーミー「ん? そうなるとボクのパーティーからユッキーとヨシ抜くとちょうどよくない?」
ユッキー「ん? お前は残りたいのか?」
ブレーミー「確かに調べ物は終わったけれど、ここでならボクもやれることがあるんだよね。このドラッケンの情報量ならね!」
ブレーミー(個人的に調べたい事もあったしね。ちょうどいいや。)
ユッキー「……そうか。なら、そうするか。」
ユッキー(ついていけるのは都合がいい……ライカ姉とも離れられる。もしあの男の状態が、思っている通りならば、なおさら離れられるのは都合がいい。)
ヨシマーサ「兄貴。俺ら2人、どうせだからミュールの姉さんのところにしましょうぜ?」
ミュール「……何、ヨシ、あんたちょっと気にしてるの?」
ヨシマーサ「だって俺の生徒手帳のせいでばれるようなことになっちまったんじゃないんですか?」
ミュール「サシがいい奴ね。そうよ。その通り。でも気にする必要はないわ。そのおかげですっきりしたし。」
ヨシマーサ「姐さん……いいや、きちんと責任ってもんを取ってこそ、男だっての。」
ミュール「そ。まっ、久しぶりにあんたと組むのも悪くないわ。……タスク、ちあきいい?」
タケシ「オレっちには断りなしっすか?」
ミュール「あんたは、いいっていってくれる。違う?」
タケシ「その通りっすけどね。……しっかし、流石ミュールっすね。不良どもを従えてるなんて。」
ミュール「待ちなさい、あんた、あたしのことどう思ってたのよ。女帝してたとでもいいたいの?」
タケシ「あ~ あうっすね~」
ミュール「……まったく。」
なつき「そうなると、なつきとツカヅチはダイの所以外なくなるですね。まあいいですけど。」
ツカヅチ「ものすごく適当に決められたね、私達……」
なつき「しょうがないですよ。それほどあいつと確執あるわけじゃないですから。」
ツカヅチ「確かに他の人たちに比べるとないけれど……」
ダイ「ごめんね、意見聞かずに決めちゃったみたいになって……」
なつき「ダイのせいじゃないですよ。ま、あの腹黒参謀もあのメンバーなら大丈夫でしょう!」
さくや「待ちなさい、貴方何を心配して」
なつき「ささ。さっさと出発するです!」
さくや「ちょっと、なつき……!」
ナーシャ「……ほんと、前の時にも思ったけどあんたは調子いいわよね……」
なつき「なつきは元気なことだけがとりえですから! それに!」
ロビン「それに?」
なつき「まさかこんな形でヒルター様と旅できるなんて思ってなかったですよ~! なつきがしっかりサポートしますからね、ヒルター様!」
ヒルター「……寂しかったのか、なつき。」
なつき「んなわけないですよ。ゆづき先輩も、さくや先輩もいましたもん。両方と離れ離れみたいな話になっちゃった時はちょっと寂しかったですけど! でもヒルター様がいるならなつき全然平気ですよ~!」
ヒルター「そうか。じゃあ、オレも精一杯、なつきが寂しくないようにしてやらないとな。」
なつき「これだからヒルター様は大好きですよ~!」
ダイ「……妹、だね。」
ナーシャ「……うん、これヒルターは完全になつきのこと妹扱いよね……」
ロビン「納得。学科が凄いあってたのか、これ。」
ツカヅチ「ここにくるまでそんな感じがまったくしなかったって言うのも、凄いけど……」
こうして、各パーティーはそれぞれの目的のためドラッケンをあとにしていった。
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