2更新分で1更新目にところどころおかしなところがあったため修正が多めです。
なつき「この辺の敵ははじめてみるですね。」
ツカヅチ「私は昔、一人で色々旅してた時に見たことがあるけど、そうだよね。なつきちゃんは13回生でこの辺りの旅自体はじめてだっけ。余りはしゃぐと危ないよ? この場所は崖が多いからね。」
なつき「そうなのですよ! だからこの辺りは新鮮なのです! 大丈夫、なつきはフェアリーなので崖からは落ちません!」
ダイ「ボクらは一度通ってるからそれほど危険じゃないこともわかってますからなつきちゃんなら大丈夫ですよ……そうだ、ロビン。この辺りは見通しもいいから、この辺りで休憩にしない?」
ロビン「そうだな。……ここまで気を緩めれるような場所ってあまりなかったからな。少し休むのも悪くないな。」
ナーシャ「流石に今、ノイツェハイムで休む気にはなれなかったものね……」
ヒルター「そうだな。色々あったあの町で休むのはどうも気が引ける……ロビンとナーシャは2人で休んでいていいぞ。ダイ、いくぞ。」
ダイ「え? あ、はい!」
ロビン「あいつめ……」
ナーシャ「気を使ってくれたのかしら……そこまでしなくてもよかったのに。」
ダイ「……優しいですね、ヒルターさん。」
ヒルター「これぐらいはやってやらなければな。あの時の侘びだ。」
ツカヅチ「流石ヒルター様です! いえ、そうでなくてはヒルター様ではありません! そもそも私がヒルター様に感銘を受けたのは」
ダイ「えっ!?」
ヒルター「……ツカヅチ……誰もいないからと、はしゃぎだすな……」
ダイ「な、なつきちゃん。この人ってこんなに喋る人だったの?」
なつき「はじめてみたですよ饒舌に話し出すツカヅチなんて……あ、一度話してたですね、さくや先輩の時、ファンとはなんぞやで。」
ダイ「……もしかしてスイッチ型の人だったの……?」
なつき「そのようです。この手のタイプは本人が満足するまで止まらないですから大人しく話を聞いておくですよ。こういう時にゆづき先輩のお茶があるとよかったのですが……」
ヒルター「ああ、確かにあれは悪くないな。」
なつき(本当、面白い人達ばかりなのです! パパ様上手く言いくるめてプリシアナ学院に入学してよかったですよ。)
なつき「ん……あそこにあるのは……ヒルター様、ちょっとだけ離れるですよ! すぐに戻るです。」
ヒルター「? ああ、気をつけて行けよ。」
なつき「これは間違いないですね……こんな所で見つかるなんてラッキーでした!」
フローライト「今期入学ならここで張ってればいいと思ったよ……よっと。」
なつき「はあっ!? なんですか、いきなり……なな! ふろ」
フローライト「はい、騒いじゃだめだよ。ゆっくり話が出来ないじゃない?」
なつき「むぐうっぐぐぐう(口押さえるなですよ、それなつきの必殺技なんですから!)」
フローライト「何が言いたいのかがよくわからないけど。……少し君と話がしたくてね? だめ?」
なつき「むぐぐぐぐっ! むぐ!(なつきはそんなお馬鹿さんじゃないのですよ! ダメなのです!)」
フローライト「……そうなんだよね、君って小さいわりに声大きいから話すには不向きなんだよね……しょうがない、一方的に話すしかないか。」
なつき「むぐぐっううぐぐ、むぐ……(まったくカスミといい貴方といいこうやってなつき捕まえて……)」
フローライト「さくやさんの秘密、知りたくない?」
なつき「むぐぐ(別にいらないですよ)」
フローライト「じゃあローズは?」
なつき「むぐぐぐっぐ(どうしてそこでローズですかっ)」
フローライト「じゃあ……モーディアル学園とかどう?」
なつき「……!」
フローライト「あ、この話はいいんだ? じゃあこのまま一方的に話してあげようかな?」
なつき「……はあっ! は、外れたです! ……こら、離せですよ!」
フローライト「騒がれると気づかれちゃうじゃない。ききたいなら静かにしてよ。」
なつき「なつきは一言も! 聞きたいなんていってないです! ……そう、いってないです!」
フローライト「そう。じゃあいいや。僕の知ってる話で君が興味持ちそうなことってもうないし。」
なつき「それはどういう……! まるでなつきがモーディアル学園に興味があるかのようではありませんか!」
フローライト「ないの? まったく?」
なつき「……な、ないですよ。」
フローライト「ふーん……いいこと教えてあげるよ。隠し事はね、いつか、ばれるものなんだよ。それじゃあまたね?」
なつき「あ! まちやがるです!」
フローライト「もう1つ警告をあげようか……策士がいないのが、君達メンバーの編成の穴、だよ? 1人ぐらい、混ぜるべきだったね。」
なつき「! な、なんですかそれは……! どういう意味ですか!」
フローライト「あと、君は一人で行動すべきじゃなかった。君一人じゃ僕は追えない。君は非力すぎるから。」
なつき「なっ!」
フローライト「いけない、1つといったのに2つも警告しちゃった。じゃあ他のメンバーに合流するまでにモンスターにやられないよう気をつけてね、なつきちゃん?」
そういい残し悠々とボルンハーフェンの方向へ歩いて去っていくフローライト。
そんなフローライトを
なつき「くやしいこといってくれるじゃないですか……その通りですよ、なつきの力じゃ貴方なんて一人じゃ追えないですよ……! わざわざ、言う必要なんて……」
なつきは一人、見送るしかなかった。
ダイ「あっ、いたいた! すぐにって行ったのに戻ってこないから心配したんだよ?」
なつき「……ダイ。すみませんでした。戻るつもりだったのですが。」
ロビン「なつきちゃん。どうした、暗い顔して?」
なつき「……フローライトに捕まったです……」
ナーシャ「!? ちょっと、無事なの?」
なつき「あの野郎、なつき見つけるがいなや鷲づかみにしてきたです! ご丁寧に口まで塞がれたです……酷すぎです!」
ダイ「よ、よく無事だったね! 何もされてない?」
なつき「特段何もされてないですよ。さくや先輩やローズの秘密知りたくないって、なつきについてくるように甘い餌たらしてきたですけどね。ただの誘拐犯でしたよ。」
ツカヅチ「……食いつかなかったから諦めて? どうして?」
なつき「さっぱりですよ。最後にはなつきなめられたですよ。一人じゃ追えないだろって! 本当のこと過ぎて頭にきたですよ!」
ヒルター「……」
なつき「ん? どうしたです、ヒルター様?」
ヒルター「いや、無事ならよかった。だが、ここにいるとわかった以上、休憩はこのあたりにしてこのあたりを捜索したほうがいいだろう。」
なつき「ああ。あいつ、ボルンハーフェンの方へいったですよ。ノイツェハイムとは違う方向ならボルンハーフェンですよね?」
ダイ「そうだね。ここはどちらかにしかいけない構造だから……」
なつき「なので、ここ探しても無駄ですよ。捜索はボルンハーフェンでするです。」
ロビン「だな……よし、いこうか。」
ヒルター(なつきなら、一人でも追おうと思えば追えた筈だし、無謀とわかっていても今までのなつきなら追っていたはずだぞ……何故、本当のことだからと、追わなかった……? やはり、今までの旅の中で何かあったんじゃないか?)
おまけ
なつき「まったく。人がようやく不思議な花の種見つけたと思ったのに酷いですよ。」
ダイ「……え?」
なつき「ダイ、先生から聞いてないですか? 不思議な花の種探してきて欲しいって話。」
ダイ「……全然。」
なつき「ダイは馬鹿ですか!? こんな簡単なクエストで単位逃すなんてもったいないですよ! ほらほら、なつきと一緒にとりに行きなおすです!」
ダイ「わわわ! そうやって単独行動取ったから危なかったんじゃないの!? 懲りてないの!?」
なつき「なつきが1度ぐらいで懲りるわけないです! 全く、貴方は本当に手間が掛かる人ですね!」
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