全10更新中、第1PT用に切抜きした前半部分となっております。
SNS版では全体としてごちゃごちゃしたつくりとなっていましたが
『第1PT編』として題名をつけるとあら不思議。
一番のメインがローズの履歴書の真偽となって他がおまけに見えてきます。
タスク「遅かったかなぁ……?」
マクスラーク「いや、最短ルートを使ってきているからね……多分、僕らは早い方さ。」
ミュール「飛竜召還札使おうなんて相当焦って行動してる証拠よね。」
マクスラーク「あれはただ事じゃないよ。やむ得ないよ。」
ちあき「どこにあんな大金を隠していたんですか?」
マクスラーク「ま、まあ、一応、僕もね。卒業間近な身だしね……お金は一応貯めこんではあったのだよ。でもこうした旅はみんなで稼いだお金を使ってこそだろう? だから使わないでおきたかったのだよ。」
ツカヅチ「そうですね。私もそうあるべきだと思います。」
タケシ「そんな話どうでもいいっす。マクスラークさん、あんたの知り合いのライカってのは間違いなくこの部屋でいいんっすよね?」
マクスラーク「ああ、この部屋だったはずだよ……しかしなんで誰に聞いてもライカ君に聞けといわれるのかちょっと想像できないのだよ……」
ちあき「気難しい人なんですか?」
マクスラーク「気難しいというか……まあ、最初は僕が話すよ。いいね?」
ローズ「じゃあ最初から」
マクスラーク「ライカ君! ドラッケンで何かあったのかね!?」
ライカ「マクスラーク!? 何でお前が?」
タスク「なんだったんだあの白いの! 誰に聞いても詳しく知らないとか、ライカって人に聞けとか……」
ちあき「タスク! マクスラークさんが最初に聞くっていったじゃない……」
タスク「だってよ! あんな派手なの何があったのか一刻も早く知りたいって。」
ミュール「まったくだわ。何があったのか知っている人物がわかっている以上聞かないわけにはいかないわ。」
タケシ「だからって人の部屋にぞろぞろ入っていくのも悪いっすよ……断りぐらい入れるべきっす。あれ、でも人沢山いるっすね、ここ。」
ツカヅチ「……ゆづき先輩!?」
ゆづき「ツカヅチ!? え、どうして? あれ?」
さくや「……先輩。先輩が彼らと一緒に残れと言い残したように思いますが。」
ゆづき「……そうだったかしら?」
なつき「明確には言わなかったですけど。確かにあれは間接的に残れといったようなものですよ。」
アサミン「確かに……ま、ゆづきにこんなことで突っ込んでも無駄でしょうけど。それにしてもマクスラーク、久しぶりね。」
マクスラーク「む、君がライカ君と一緒にいたのか。いや、あの状況でドラッケンへいった以上、それが自然か。」
ライカ「人口密度が上がってきたて暑苦しくてたまらないな。で。アタシはどうしたらいいんだい?」
タスク「あんたがライカ?」
ライカ「そうだ。なんだ? 何か言いたい事でもあるのか?」
タスク「……教師じゃないのか? オレより大分年上っぽく見えるぞ。」
ちあき「タスク!」
ライカ「いい、いい。初対面の奴にはよく言われるんだ。これでもここの学生だぞ。年齢なんて関係ないさ。」
タスク「ドラッケンって研究者とか一杯いるって聞いてたけどそういう類の人なんだろ? 教師じゃないのか?」
ライカ「そうだ。一筋縄じゃいかない、そんな代物の研究さ。おかげさまで、ドラッケンの生徒の中じゃ最高齢じゃないかっていわれるぐらいさ。言っとくが、生徒の中じゃ、だからな? 学園内と勘違いするなよ? アタシより年上はそれこそ教師連中にうじゃうじゃいるさ。」
タスク「その研究とあの白いのって関係あるのか?」
ライカ「白いの……ああ、なつき! さっきゆづきに説明しなくちゃならないっていってたことあるだろ。こいつらも知りたいらしいぞ。」
なつき「あれは派手でしたからね~ 説明が欲しいって言う人は山ほどいると思うのですよ。まあ、ゆづき先輩やさくや先輩の関係者でしたら少しぐらい話さなければならないですよね。」
ショーゴ「確かに。あれは派手だった……カスミにどうして最大出力モードでぶっ放しているんだと怒鳴ってやろうかと思っていたぐらいだぞ。」
ヨシマーサ「ん? そんな話ははじめて聞いたぜ? 最大出力モードってことは、普段は違うってことだよな?」
ショーゴ「カスミのブラスターはハイテク機器でな……なんと出力調整が12段階でできる優れものだ。もっとも、一番出力が低い状態でも眼球を潰すぐらいの威力があるものだから、普段はカスミも使わんが。」
ローズ「あ、だからカスミちゃんのブラスターのホルダーってやたら頑丈なつくりなんだ……普段使う方は皮製なのに、なんで鋼鉄製のもあるのか疑問だったんだよね。重たいのに鍛えてるのかなって思ってたよ。」
ショーゴ「……鋼鉄製はオレもよくわからん。多分、あいつの趣味だろう……」
ゆづき「……カスミのことって、これのこと?」
さくや「違います……」
タスク「カスミ? そういやカスミって言えば……マクスラークが聞きたいことあったんだよな?」
マクスラーク「ん? 僕が気にしていたことを覚えていてくれたのかい? 流石、僕のタスク君だ。」
タスク「お前のじゃない!!」
マクスラーク「ハハハッ! 気にしないでくれたまえ! で、別にもう話はいいのだが本人がいるなら本当は聞いてみたいものなのだが……」
ちらりと奥を見るマクスラーク。そこにはベットに縛り付けられ眠っているカスミ。
マクスラーク「……その、白い光とカスミ君が関係あるのなら。先にそちらを聞くべきだね。だが、それは今は無理そうだ。だから先に……」
ローズ「……私が、どうかしましたか?」
マクスラーク「君の履歴書について、聞きたいね。」
ローズ「……私の履歴書?」
ミュール「しらばっくれてるのか本当にわかんないんだかわからないけど。……あんた、白紙で履歴書出したでしょ? よく通ったわね? 何したのよ?」
さくや「……ああ。納得。」
ミュール「ん? 何そっちの参謀? あたし達はローズに聞いてるんだけど?」
さくや「答えならその子に求めても無駄よ? あの男ならその子の履歴書摩り替えて提出して何事もなく通すぐらい普通にやるわ。ただし、これが真実はそれこそ、その子にしかわからないけれど。これでいい?」
ローズ「ええっ!? 私の履歴書さしかえられてるんですか!?」
さくや「わたくしは可能性を話しただけよ……」
ちあき「ミュール、ローズさんは状況がわかってなさそうだし今問い詰めても無駄そうよ……?」
ミュール「……あんた、本当に何も知らない?」
ローズ「私の履歴書、白紙だったんですか? あれ、おかしいな。きちんとかいたはずなんですけど。」
ツカヅチ「……そうですよね、そういう人ですよね、ローズさんって……」
ミュール「……わかったわ。ひとまず、そういうことにしておきましょ。」
ユッキー「しかし、白紙でも通る方法があるなんて驚きだな。」
ブレーミー「でもあれさ。あまり目を通してないよね。だってボクも普通に男ってかいて通っちゃったよ?」
ニーナ「……やっぱり、女性、でしたのね?」
ブレーミー「……流石にね。ボクもこの状況で。これ以上隠し通そうなんて無駄なこと、しないよ?」
ニーナ「なぜだか、きちんと説明していただけませんか?」
ブレーミー「だめだよ、これは絶対秘密。知りたければ自分で調べてね?」
ニーナ「……驚いていたのは、私とショーゴさんだけ……つまり。シアンさんたちも知っていて、黙って?」
ブレーミー「そうだよ? 黙っててっていったのはボク。他の人に罪はないよ。それとも、口封じに問題はあったのかな?」
ニーナ「……そう、ですか。」
ブレーミー「え、何処いっちゃうの?」
ニーナ「すこし、整理をしたいので……部屋に戻ります。」
ブレーミー「そう? 気をつけてね。」
ユッキー「……大丈夫か、あれは。」
シアン「そんなにショックか? まあ、今まで隠してたのは悪かったけどさ。」
ヨシマーサ「とにかく疑いは晴れたんだろ? そろそろきちんと説明を」
ミュール「ああ、ヨシ。それも大事だけど、その前にあんたにこれ返すわ。早めに渡しとかないと忘れちゃいそうなのよね。」
ヨシマーサ「へ? え!? これオレの生徒手帳!」
ユッキー「……なんだその生徒手帳は。プリシアナの生徒手帳とは違うものだな。お前、どうしてこんなものを?」
ブレーミー「え? あ、ああああ!? それって激レアのモーディアル学園生徒手帳! なんで持ってるのさ! 」
ミュール「そいつはモーディアル出身。もしかしてあんた、そういうの趣味? ほら、生徒会長代理認定証もあるわよ? 撮る? 歴代のモーディアル生徒会長認定証のなかでも『代理』なんてモーディアル学園が他の3校に認知されてからあたし含めて2人しかいないからレア中のレアよ?」
ブレーミー「え? えええ!?」
アサミン「……ブレーミー、あんた完全に目的見失ってるでしょ……」
マクスラーク「楽しそうだからいいんじゃないのかな?」
ちあき「話が進みませんけどね……」
ツカヅチ「なんだか。大暴露大会の様相ですね……」
ナーシャ「ライカ! ちょっとお願い……何これ。」
ロビン「なんだ、ナーシャもライカさん知って……は? 何この人口密度?」
ダイ「……うわぁ……なんだろう。ヒルターさんのパーティーメンバー募集のような……」
ヒルター「オレの時は、もっと広かった。ここにこれだけ集まれるのかというのが、凄い。」
リュー「……入りたくないわ、これ。」
あっちゃん「そうね~ 見てるだけで十分ね~」
なつき「あ、ヒルター様! と、お付になりつつある2人とダイとナーシャとロビンじゃないですか!」
ゆづき「……なつき、それ、なんか台詞変……」
さくや「無理矢理感があふれてるわね……」
リュー「親衛隊トリオじゃない! ……アサミンとマクスラークも一緒!? ……6人集まるなんてあれ以来じゃない!」
あっちゃん「リューは嬉しいよね~ あの解散、一番嫌がってたのリューだものね~」
リュー「そ、そりゃね。あんなわかれ方、納得できなかったし……」
さくや「……悪かったわね。色々。」
リュー「……! さくや、貴方、何か悪い物でも食べた!?」
あっちゃん「本当よ~! 素直に謝るなんてさくやらしくないわ~! 大変、ライカ診てあげて~?」
ライカ「……無理だ。こいつの天邪鬼は残念ながら医者程度で治せるような病気じゃない。」
さくや「……何、わたくし、再開して早々こういう弄られ方されないといけないの? ちょっと酷くないかしら?」
なつき「ざまーみろですよ、腹黒参謀! 普段が素直じゃなさ過ぎるからこうなるのですよ~ ……よかったですね?」
さくや「……何をもってよかったと?」
なつき「さあ? 自分の胸に手を当てて、素直になりやがれですよ!」
さくや「……本当、生意気ね貴方は……」
なつき「ぎゃあああ! 掴もうとするなですよ! 体格差で押すのは反則ですよ!」
あっちゃん「あらら~ アサミン、相方取られちゃったわね~」
リュー「……いや、アサミンとの方はあれはあれで嫌よ、アタシ。止めるのアタシなんだから。」
アサミン「……結局貴方達、私もおちょくって遊んでるでしょ……!」
リュー「そんなつもりは」
あっちゃん「大有りよ~?」
リュー「ちょっとあっちゃん!?」
アサミン「いいわ……久々にシャイガン使うのも悪くないわ……!」
リュー「いや、だからアタシはそんな気はないのよ!?」
マクスラーク「本当、にぎやかだねぇ……」
ゆづき「……とめなくて、いいの?」
マクスラーク「そう思うなら君が止めたまえ。」
ゆづき「楽しそうだし、とめなくていいと思う。」
マクスラーク「……そう思うならなんで提案したんだい……?」
ゆづき「……一応?」
マクスラーク「……何が、一応なんだい……いや、もう、答えなくてもいいよ、ゆづき君……」
ナーシャ「で、ライカ、ライカは何処よ。」
ライカ「ああ、ここにいるよ。……どうしたんだ、もう戻ってこないとかいってたお嬢様が。」
ロビン「俺もいるよ。」
ライカ「……よく、追放されたお前がここに入れたな?」
ナーシャ「その件は片付けてきたわ。で、その後の相談に来たのよ。」
ライカ「片付けた? ……ああ、こいつの退学、お前のところの関係だったのか。」
ナーシャ「そう! ワタシの運命の人だったの!」
ライカ「ああ、お嬢様の探してたね……は? 運命だと? 運命とか気持ち悪い言葉を使うなお嬢様! 寒気がする!」
ローズ「ちょっと!? 人がせっかく隠してたのにいつの間にばれてたんですかそれ!!」
ライカ「……お前、このタイミングでいったら……」
ナーシャ「あら、やっぱり貴方、気がついててずっと話さなかったの? ……貴方のお兄さんと一緒ね?」
ローズ「むっ! 流石に話せませんって、こんなこと! そもそもこれ以上の契約違反は不味すぎ……あ、でももう契約とかどうでもいい状態か、私……」
ナーシャ「最初から気づきないさいよ!」
ローズ「あああ! 止めて下さい! つかまないでください! 一応私重傷の病人なんですからっ!」
ショーゴ「だが。その傷受けて堂々と立ち回れる程度には回復し、元気だからそのまま掴んでいても問題ないぞ。」
シアン「そうだよな。腹に穴あいたのに、その後普通に会話に参加しちゃう怪物だもんな。ちょっと時間たってるし平気そうにしてるから大丈夫だよな。」
ローズ「酷いっ! 私の扱い酷いですよっ! 流石にアサミン先輩とさくや先輩の治療がなかったら私もあそこまで動けていません!」
アサミン「……いや、私達の治療って、命を取り留める程度だったはずなんだけど?」
さくや「それだけであれだけ動けるってのは怪物って言われても仕方がないわ。フォローの仕様がないわ。」
ナーシャ「……いや、その前に、どうしてそんなことになっているかを説明しなさい……?」
ロビン「……うん、腹に穴って、何……説明してくれ。1から10まで。」
ダイ「……ボクだったら間違いなくしんじゃってるよ……」
あっちゃん「まあロビン君も胸に穴開けられそうにはなったけどね~」
リュー「……そういうこと言わない。」
ちあき「えっ! それは一大事だったんじゃ……」
ナーシャ「……まあ、そうね。……ねえ、ロビン、許してくれる?」
ロビン「それでようやく分かり合えたようなもんだから俺は全然気にしてないぜ!」
ナーシャ「ありがとう、ロビン!」
なつき「……えっと。これ、どういう流れでこんなことになってるですか、ダイ。そっちの説明も要求するです。前回あったときはここまでの仲じゃなかった気がするのですよ。」
ダイ「……そうだよね、説明、いるよね。というか2人とも! ここ沢山人いるんだから! 何処でもかしこでも2人の世界に入らないでよ!」
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