本来、親衛隊の前に更新すべき部分を忘れてました(苦笑)
2更新分なので短めです。
ナーシャ「特に苦戦もなくここまできちゃったわね。……少しつまらないわ。」
ロビン「何事もないのが一番だって。」
ダイ「そうだね……それにしてもノイツェハイムって、なんだかいい感じだね。休憩にはぴったりだよね。」
あっちゃん「そうね~ ここで休憩ってちょっと楽しそう~ あっちの森とか~」
リュー「あっちゃんはアタシの目の届く範囲にいて!」
ヒルター「あっちゃんに振り回されるリューを見るのも、慣れてきたが……流石にそろそろ誰か、あっちゃんを止めようとかそういうことはしないのか?」
ナーシャ「あれは無理でしょ。」
ロビン「巻き込まれかねん。」
ダイ「……ボク、そんな勇気ないです……」
ヒルター「……そうか。オレがやらなければいけないことだったのか……」
ナーシャ「ヒルターが言うなら聞くでしょ。多分。」
ヒルター「む? そうか?」
ナーシャ「そうよ。一応はあっちゃんもファンなんでしょ?」
ヒルター「……だがな、あまり命令とかは好きじゃないんだ。」
ナーシャ「そう。でもいう時は言わないとダメよ。」
ヒルター「……そうだよな。わかった。いってくる。」
ロビン「……ナーシャ、そういえばさ。」
ナーシャ「何?」
ロビン「もしかして。ヒルターを……」
ナーシャ「それはないと確信してる。あの話を聞いて何も反応がない。違うわよね。きっと。」
ロビン「そっか。……残念だった?」
ナーシャ「……少し。でも。いいわ。これで終わりじゃないもの。……終わらせるのがもったいないかもって、最近は思えるようになったし。」
ロビン「え?」
ナーシャ「さっきのは忘れて。じゃ、ワタシもちょっと見たいところがあるから。」
ロビン「あ、ああ。」
ダイ「……案外冷静だね。ナーシャさん。」
ロビン「ああ、もうちょっと取り乱すかと思ってたけど。」
ナーシャ「……はぁ、強がったはいいけど……このまま、旅を続ける意味は……まあ。少しだけ、楽しいけど。」
??????「おや、こんなところで会うなんて……びっくりですよ、お嬢様。」
ロビンと別れ一人でいたナーシャの後ろから紫髪のエルフの男が声をかけた。
ナーシャ「!? フローライト!」
フローライト「……なかなかお戻りにならないから心配していたんですよ。ローズも何もいってこないし。」
ナーシャ「……」
フローライト「ふふ、警戒されるのはよくわかります。大丈夫。今日は僕は仕事でここへ来ているわけではないのですよ。ですから。ここであったことは内緒にしておきますよ?」
ナーシャ「あいにくワタシは貴方を信用していないわ。それに内緒にする気だったのなら最初から声掛けないんじゃないの?」
フローライト「その通りです。流石、お嬢様。ですが本当に偶然なんですよ。今回は。」
ナーシャ「そう。ならしばらくここにいなさい。ワタシはドラッケンへ一度いって。それで終わらせなくちゃいけないことがあるから。その間だけでいいからここにいて。」
フローライト「そういうわけにはいかないんですよ。僕もドラッケンでやらなければならないことがありますから。」
ナーシャ「あいかわらず、あの実験でもしてるの? 無理よ。あれはお父様だからこそできた物。生粋の召還師でもない貴方には無理よ。それに」
フローライト「方法は1つじゃないんですよ。」
ナーシャ「嘘。」
フローライト「本当です。だからこそ。最終実験をここで、行っているんじゃありませんか?」
ナーシャ「……嘘よ。そんなの。あんなの、無理よ!」
フローライト「……なら、見ます? いやぁ……本当、ここでお嬢様に会えるなんて思っていませんでしたよ。ふふっ。生粋の召還師の家系の血なら……間違いなく、上手くいく。」
ナーシャ「!?」
リュー「……はぁ。あっちゃん見張るのも暇ね……」
あっちゃん「じゃあ見張ってなきゃいいじゃない~? わたしもリューに見張られてると動けなくてつまんないわ~」
リュー「あんたは目を離すとどこかいっちゃうから困るのよ!」
あっちゃん「そんなの誰だって同じじゃない~?」
リュー「あんたは特にその傾向が強いの。だから放っておけないの。きちんと言った時間に戻ってきてくれているのならここまではしないわよ!」
あっちゃん「え~ でも最近はロビン君もナーシャちゃんも時間通り戻ってこないじゃない~ わたしだけなんて不公平よ~」
ヒルター「それは確かにな。……あ、ロビンとダイか。時間通りだな。」
リュー「あら? ナーシャは一緒じゃないの?」
ロビン「え? 戻ってきてないのか?」
ダイ「またなんだ……探しに」
ナーシャ「ワタシがどうかした?」
ロビン「ナーシャ!」
ダイ「あ、お帰りなさい。」
あっちゃん「あら~ 少しだけ遅刻ですんじゃったのね~ これじゃあリューが離れてくれないわ~」
リュー「……そういう問題じゃないでしょうが。」
ヒルター「だがこれで出発できるな。」
ナーシャ「そうね。」
ロビン「よし、ドラッケンへ向けて出発だ!」
フローライト「まだ、ドラッケンへはローズの知り合いかもしれないプリシアナの生徒を入れるわけにはいかないんだよね。……お嬢様、お願いしましたよ……ふふっ……」
おまけ
その頃のドラッケン。
カスミ「……あれ? あの人に指定された喫茶店って……ここじゃ、なかったっけ? あれ? おかしいな……」
ドラッケン学園を出て徒歩1分の喫茶店にカスミが到着したのは、1時間後のことだったという……
(※もちろん遅刻です。)
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