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2011年3月20日~23日に公開しました、第3部最終話『蛍石に潰される花』後編です。
4日しかないわりに長いなーと思われるかもしれません。

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フローライト「ははは……馬鹿だね、カスミちゃんのおかげで、外まで逃げ切れそう……」

ブレーミー「そうは行かないんだよね、これが。シアン、ヨシ! フォーメーションB!」

シアン「だからその名前やめろって!」

ヨシマーサ「もっとさ、フォーメーションのあととかカッコいいのにしてくれよ。」

シアン「そこじゃねぇ!」

フローライト「な!?」

ブレーミー「あっ、驚いてる驚いてる。予想もできなかったの? 馬っ鹿だな~姉さんやさくやさんみたいな極悪女が、君みたいなのをあっさり逃がす、そんな作戦立てると思う? ああ、立てないね。残念ながらボクらが、逃がさないよ?」

フローライト「だが、まだこっちの道……」

ライカ「残念ながら。こちらは封鎖中だぞ、フローライト。」

ユッキー「本当、残念だったな?」

フローライト「……手はずのいい事で。」

ニーナ「人の心をもてあそぶ、貴方のような方は、絶対に許しませんよ。」

フローライト「そっちも? ……ふふ、僕の誤算は、あの2人だったってことか。念のため様子を見ようと思った、それが余計だったか……いいよ、いいじゃないか。たまには真正面から戦ってあげるよ。今のボクが、負けるはずない!」

ブレーミー「まさに悪役な台詞、ありがとう! これはいい記事になりそうだね……!」

フローライト「僕の弓の威力を見るといい!」

ブレーミー「うわ! あ、危ないな! 飛んでるボクをいきなり狙うなんて卑怯だ!」

シアン「いや、こういうのは上が一番危ないから普通だぜ? 制空権を奪った奴が一番有利だって言うしよ。でもよ、足元見てないと転ばされるぜ?」

フローライト「!? なかなか早いね?」

シアン「盗賊なんで、ね!」

フローライトは紙一重でシアンの一撃を避ける。

ユッキー「悪いがシアンだけじゃないんだ。ナイトメ」

フローライト「君は黙っているといい!」

ユッキー「な……しゃ、べ……」

ライカ「なるほど、沈黙矢か……だがね、アタシをなめてもらっちゃ困るな。すぐに治してやる、雪ノ丈。」

フローライト「甘いんだよ、ライカさん。1対多の戦いは少しでも多の数が少ない時間を作るのが基本なんだよ……これで2人と……次は……」

シアン「おりゃ!」

フローライト「はは! それくらいの攻撃は避けれるさ!」

ニーナ「なら……手数で勝負!」

フローライト「!?」

シアン「おおおお! いくぜ!! 疾風の踊りの効果見せてやるぜ!」

シアンの攻撃は空を切る。

フローライト「無駄なことを繰り返して……」

ヨシマーサ「ハッ! 周りをよく見ろっての……悪いがそこは俺の間合い……スライサーだ!」

フローライト「!?」

ヨシマーサのカードの一撃が突き刺さる。そして

ブレーミー「ボクを忘れてもらっちゃ困るね!」

ブレーミーの振り下ろした鎌はフローライトを的確に切り裂いた。
しかし……

フローライト「ただじゃ、終わらない、よ? 千鳥!」

体制を崩しつつもユッキーとライカの2人を除いた全員を射程に収めた、
範囲攻撃の『千鳥』を放つフローライト。

ブレーミー「うわああ!」

シアン「ぐぅ!」

ニーナ「きゃっ!」

ヨシマーサ「な! ちっ、でもこれぐらい!?」

ブレーミー、シアン、ニーナの3人は自分の身を守るので精一杯だったので見えていなかったが、
攻撃が若干反れ周りをみる余裕があったヨシマーサだけは、ニーナに接近するフローライトの姿を捉えていた。

ヨシマーサ「チッ! そっちかよ!」

フローライト「もう遅いよ……君が一番よさそうだよね?」

ニーナ「!?」

ブレーミーたちを千鳥でひるませ、比較的手薄なニーナを狙うフローライト。
ニーナは黒い瘴気をまとったナイフで切りつけられるものの致命傷は避ける。
しかし、追撃するだけの余力はニーナにはなく、
ニーナの塞いでいた道を使い、フローライトはその場を逃走した。

ブレーミー「……まだ、動けるの……なんて、強さ……」

シアン「おい、大丈夫か、ブレーミー! ニーナさんも!」

ニーナ「これくらいの傷なら、大丈夫です……伊達に今まで旅はしてきていませんよ……」

ブレーミー「ボクは、大丈夫……でも、逃がしちゃった……まずいなぁ……」

シアン「大丈夫だって。町の外はもう、向こうのメンバーがきちんと張ってる。逃げ場なんてねぇーよ!」

ブレーミー「どうだろね……姉さん達クラスみたいだからね……策士としての、レベルがさ……」

ヨシマーサ「……だな。上手く捕らえられるか、5分って所か?」


アサミン「いた!?」

さくや「いないわね……なつき、上は?」

なつき「特に見えませんです。ってかアサミン先輩が上にくればいいだけの話ではないですか!?」

アサミン「体力使うじゃない。あんたの方が軽くて見逃し少なそうだし。しかし、一体どこに隠れたのよ!」


フローライト「はは、まさかまだ病院、それも人のいる病室なんかにいるとは思ってないよね……すこし、時間をおいたらタカチホのみなづきにでも」

ゆづき「う……なんで、ここで、みなづきの名前を聞かないといけないの?」

フローライト「!?」

ゆづき「あなた、誰? ……どうでもいいや。みなづきの知り合いっぽいし……とっちめておけばいいわよね。」

フローライト「ま、まって? 何をわけのわからないことをいって……」

ゆづき「……嫌な夢、見たの。みなづきに無理矢理キスされる夢……悪夢よ……許さない……」

フローライト「いや、だから、意味が……な、な、やめ! うわああああ!!」


ローズ「こっちです、こっちから馬鹿兄の悲鳴が!! えええ!?」

さくや「ゆ、ゆづき先輩!?」

アサミン「何、これ。どうなってんの!? なんでゆづきがフローライト締めてんのよ!?」

ゆづき「あ……おはよう。さくや、アサミン、ローズ。」

さくや「あ、ああ……おはよう、ございます。ゆづき先輩……え、寝起き、です、か?」

ゆづき「……そう、嫌な夢見た。しかも、目覚めの時まで嫌な言葉を聴いた。……こんないらいらした気分で目を覚ましたの、タカチホ出て以来初めて。」

アサミン「……あのゆづきが、イライラしてるって……どんな状況なのよこれは……」

さくや「……ただの低血圧よ。」

アサミン「……ああ……それに、嫌な事が重なって、ね。とんだとばっちりね、フローライト……」

ローズ「ん? あれ? タカチホ出て以来って、いつの話をしていますか?」

ゆづき「……あ。」

さくや「もしかして……」

アサミン「ゆづき、あんた、記憶戻ったの!?」

ゆづき「……多分?」

ローズ「あ、あはは……流石、ゆづき先輩……ってああああ!? また馬鹿兄が消えてる!?」

さくや「何あいつ!? ゴキブリか何か!?」

アサミン「ゴキブリより性質悪いわよ! どこ! どこにいったの!?」

ゆづき「……あれ? あの人、探してたの?」

ローズ「まあ、色々ありまして……でもどうやって……私、他に盗まれてたものなかったよね……?」

ゆづき「……わたしも、手伝おうか?」

ローズ「あ、助かり……あああ! ない、私の緊急避難用飛竜召還札がない!!」

さくや「え? 貴方がフローライトと接触したのは、あの小屋の時だけ……」

アサミン「まさか、その時にここまで読んでたんじゃ!」

ゆづき「さくや、アサミン、ローズ、外!」

アサミン「……遅かったようね……」

ローズ「あああ……私の飛竜のグレちゃんが……」

さくや「……グレちゃんって……あの竜、貴方名前つけてたの……?」

ゆづき「グレートドラゴンよね、あれ……だから、グレちゃん? 凄く、安易ね……」

窓の外には飛竜。南へと飛んで行くその姿をみな、見送るしかなかった。


おまけ
なつき「でも毎回何飲んでたんですか、カスミ? いつも同じ物自分で頼んでたですよね?」

アサミン「……この状態でそれを聞くの? ってか自分で頼んでたの?」

なつき「最初に用意してあったものに追加で頼んでたですよ。それに、こういう関係なさそうなこと聞けば案外、落ち着いてくれるかもしれないです!」

カスミ「何って?」

なつき「ほら、紫髪のエルフとよく話してたでしょう? あの時何かしら頼んでたですよね? 何頼んでたのです?」

カスミ「ミルク。」

なつき「……好き、なのですか?」

カスミ「だって、だって! コーヒーのブラックとか無理だし! 紅茶のストレートとか無理だし! だからミルク頼んだら! そしたら次の日からミルクだよ!? あ、でもフローライトさん。ミルメークもってきてくれたよ。」

なつき「……アサミン先輩。どう思うですか?」

アサミン「……おそらく。コーヒーや紅茶には砂糖と薬を摩り替えて飲ませてた、なんだろうけど……ミルクを2度も立て続けに追加注文するから、好きだと勘違いしたからミルクにミルメークを用意し始めた……じゃないかしら?」

なつき「苦肉の策がミルメークですか……フローライト、変な勘違いしてるですね……」

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